日別アーカイブ: 2013年5月9日

コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ・・・

ブルゴーニュワイン好きが ボトルで白ワインを頼む時、かなりの確率で先ずシャルドネを考えると思いますが、数あるアペラシオンの中から何を選ぶか・・・

コート・ド・ニュイにも極少量
〈ミュジニー〉や
〈クロ・ド・ヴージョ〉の白はありますし、
〈シャブリ〉を視野に入れることも出来ますが、まず
〈ミュジニー〉と
〈クロ・ド・ヴージョ〉の白を
レストランで見たことがありません。

ですから、やはり頭に浮かぶのは
コート・ド・ボーヌの

シャルドネ。

《コルトン・シャルルマーニュ》

《モンラッシェ》

《ムルソー》

etc・・・

珠玉のクリマが連なっているので、
なかなか決まらないかもしれません。

上記3つのクリマを有する村のうち、唯一グラン・クリュを持たないムルソー村ですが、人気では他の2村に全くひけを取らないどろか、エピでは同じ価格帯のボトルならムルソーの方がリピート率高いです。

ただ、当たり前なのでしょうが、他の2村のグラン・クリュが相手になってくると、話は変わってきます。

やはりグラン・クリュだけが持ち得る
複雑味は代え難いものがあり、ボーヌ地方 白のグラン・クリュは他の産地の追従を許しません。

予算に限りが無く、白ワイン1本で通すなら 骨格がしっかりしていて、一流ドメーヌが多く手掛ける


《モンラッシェ グラン・クリュ》

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シャサーニュ側とピュリニー側、両方に区画を所有しているドメーヌなら言うこと無しですが、村境に近ければ近い程 期待値も上がります。

次に赤ワインを飲むのが前提としてあるなら、淑やかな酸とミネラル豊富な
《コルトン・シャルルマーニュ》

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(余談ですが、《コルトン・シャルルマーニュ》のその同じ土地に、
ピノ・ノワールを植えれば それは
《コルトン グラン・クリュ》という特級の赤ワインになり、
又 赤ワインの区画に白葡萄を植えると
《コルトン・シャルルマーニュ》若しくは、
《コルトン・ブラン》という特級ワインになります)

なかなか一筋縄ではいかないアペラシオンですので、理解するまで時間を要してしまいオーダーまで繋がらない事もしばしば。

どの様なアペラシオンか。

まず

《ラドワ・セリニー》

《アロース・コルトン》

《ペルナン・ヴェルジュレス》

の三村に跨がり、コルトンの丘を取り囲む様に
総面積160ヘクタール、
最大高低差100メートルの葡萄畑に約200の所有者がひしめいていている。

造り手の多さにより、品質にバラツキが感じられ、なんと言っても
広大過ぎるクリマは統一性が感じられず、何をもって

〈赤のコルトン〉

〈白のコルトン・シャルルマーニュ〉

のキャラクターと云うのか定義しにくい・・・

この印象こそが、馴染み難さの原因だと思います。


そうなってくると
《コルトン・シャルルマーニュ》は、リュー・ディ云々より、造り手で選んで間違いないと思います。

お手頃価格でリリースしてくれる、白ワインの名手
《ドメーヌ シモン・ビーズ》の
パトリック・ビーズ氏が造る
《コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ》は、このアペラシオンを代表する造り手の一人です。

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《コルトン・シャルルマーニュ》を知るための1本としては最適では無いでしょうか。

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ムルソー、モンラッシェ、
赤のコルトン グラン・クリュについては、次回のブログに譲ります。o0405072012532136421

o0405072012532136444DRCのモンラッシェと隣接する、
《ドメーヌ フルーロ・ラローズ》の
《モンラッシェ グラン・クリュ》

どれか1つは選べそうに無いので、順を追って全て飲むしかないようです・・・