月別アーカイブ: 2012年8月

1965年 シャトー ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド・・・

8月14日、ちびたサンのワイン会報告・・・

今回のワイン会は少し趣向を変え、珍しいワイン2本とエピ的に王道のワイン2本、シャンパーニュ1本で行う運びとなりました。

シャンパーニュはレコルタン・マニピュランで、メディア等でも最近多く紹介されている、ご存知ギィ・シャルルマーニュ。

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ブラン・ド・ブランの特徴を良く表していて、とても綺麗な黄金色。

グラスに注ぐと美しい泡が底から立ち上がります。
決してクリーミーな泡ではありませんが、明るいうちから頂くのにはこれくらい力強い方が心地よいです。

そして前途の珍しいワイン1本目。

1965年シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド。

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私の誕生年、収穫から数えて47年前の超オフヴィンテージと言われている年のワインです。

半年以上前からセラーに立てておき抜栓
の日を待っていました。
ブッションは、壜詰め後約45年~46年間リコルクされていませんからもうボロボロ。
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色々な道具を使いあれやこれやで30分・・・

 

ようやく抜栓。

 

液面側がしっかり残っていたので大事には至らずに済みました。

 

ボトルトップとミドル、エンドで。全く違うワインでした。

 

トップはクリーンでとても綺麗な赤褐色。

 

ミドルは若干透明度が低く濃い色合い。

 

エンドは1センチ注いだ時点でリーデルの底が見えないくらい。

 

香りはどの部分も申し分無く、47年前のワインとはとても思えない程 力強く良い香りでした。

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これはトップ部分。

 

とても美味しく、この固体に関しては ヴィンテージチャートに記載すらされないオフヴィンテージのワインだとは到底思えませんでした。

 

ハードルを低く設定して試飲したので、それが良かったともいえますが・・・

 

何の予備知識も無くブラインドで出されたら判らなかったと思います。

 

1時間くらいは余裕で楽しめました。

 

恐るべしボルドーの有名グラン・シャトー・・・

 

ただ良かれと思ってクリアに注げた部分を女性陣にお出ししたのですが、お口に合わなかったのか表情が曇っています。

 

不思議に思い女性陣のワインを少し頂くと、「アレ?」。

 

ミドルからエンドに掛けての”とても美味しい”男性陣のワインとは似ても似つかない味わい!

 

レディーファーストが裏目に出てしまいました・・・

珍しいワイン2本目はブラインドで・・・

 

(写真を撮っていなかったので画像無しという事であしからずです・・・)

 

塩尻メルロー2004年リミテッド。

 

正解者は出ませんでしたが、これは仕方が無い事だと思います。

 

ワインの出来が余りにも良くて、まさか日本の物だとは 正直、正解を知っている私でさえ思えませんでした。

 

生産者の方が数年前、エピに直接売り込みにいらっしゃったので購入しましたが、そうでなければ多分味わう事の無かったであろうこのワイン、価格が今現在どうなっているのでしょう 当時の購入価格が高額だった為 お勧めしにくいですが、日本のワインを知る良いキッカケになる1本だと思います。

 

エピ的王道ワイン1本目は

 

ドメーヌ ローラン・ルーミエ

2009年 クロ・ヴージョ グラン・クリュ。

手入れの行き届いた畑から出来る素晴しいワイン、同銘柄のワインでベスト10に入る優良区画と生産者です。

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いつ飲んでもハズレの無い1本、最近では手に入れにくくなりました。

 

まだ閉じる前のぎりぎりの所。

 

とてもフローラルで香水の様に優雅な芳香を漂わせ、一瞬口にするのを躊躇うほどでした。今後どの様に変化して行くのか楽しみなワインです。

 

最後はここの所良く飲む機会に恵まれているこちらのワイン。

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ドメーヌ ユドロ・バイエ

 

2009年 ボンヌ・マール グラン・クリュ。

 

熟したベリー系の香り、液体濃度と口当たりの滑らかさは特筆もので、先月試飲した2008年より好印象。

 

余韻も長いので色々な変化を楽しめます。

 

生産本数が少ないので、見かけたら迷わず入手です。

 

ドメーヌ テール・ド・ヴェル・・・

「鈴木さん、ここのワイン 美味しいよ 是非飲んでみて」と友人のK氏からオススメ頂いたドメーヌ・・・テール・ド・ヴェル

まだご存じ無い方も多いと思われるこのワイン、ブルゴーニュに生活拠点を移して ワイン造りの修行をし、今やフランス人と組み、ドメーヌの立ち上げから参加するという 実力派の日本人、橋本淳二さんが造っているワインです。

今回の渡仏の際、ドメーヌにアポイントを頂いていたのですが、その時間に間に合うTGVのチケットが入手出来ずに やむなく訪問を断念しました。

帰国後、早速インポーターの方を紹介して頂き 購入、試飲と相成りました。

生産量がまだ少なく 日本では既に納品先のレストランが数件決まっていて、あっという間に売り切れてしまうので、今回入手出来たアイテムは、いずれも2010年の・・・
ブルゴーニュ・ルージュ、ヴォルネイ、ムルソー、シャサーニュ・モンラッシェ、オーセイ・デュレス。 以上の白2本を含む5種 7本のみでした。

どのワインもお客様に好評いただいてます。

丁寧な造りのコストパフォーマンスの良いワインです。

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余白を生かした簡素なエチケットは、ワインに対する自信の表れでしょう。

ワイン会のお知らせ・・・

8月14日 (火曜日) 午後 15:00 より エピ にて ブルゴーニュワイン メインのワイン会を行います。

ワインの勉強を始めたばかりの方、ワイン好きの方、特別な知識が無いので・・・と 今までワイン会への参加を敬遠なさっている方、エピのワイン会はワインが好きな方なら大歓迎です。

会費 お一人様 15000円。

ワインのラインナップが気になる方も、お電話でお答えします。

 

是非お問い合わせ下さい。  03(3780)-8687  鈴木まで。

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希少ワイン入荷・・・ドメーヌ ユドロ・バイエ・・・ 

毎年オーダーしている希少ワインがインポーター社及び帳合い先のご厚意で今年も入手する事が出来ました。

2ヶ月前ドメーヌにお邪魔した シャンボール・ミュジニー村の造り手 ドミニク・ル・グエン氏が当主をつとめる ドメーヌ ユドロ・バイエ。

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2010年 ボンヌ・マール グラン・クリュ
その正規代理店物です。

ただでさえ生産量が少ないワインなのに、2010年は 雹害などに見舞われ 更に生産本数が少ないと ドミニク氏が仰ってました。

事実 ドメーヌのカーヴにはファミリーストックさえ無い状態で、今年は全く扱えないかも?と思っていたのです。

それだけに納品された時は一際嬉しかったです。

ご存知だとは思いますが ピノ・ノワールの多くは瓶詰め後3年~4年で一度閉じてしまうので、今が美味しく飲める最初のチャンスかもしれません。

次に開くのがいつになるのか判りませんから・・・

 

 

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2010年 ドメーヌ ユドロ・バイエ ボンヌ・マール グラン・クリュ。

ドメーヌ訪問の際、最も感動したワイン。

見付けたら 迷わず入手です。

デクラセ・・・2004年 ドメーヌ ルロワ ヴォーヌ・ロマネ ・・・

マダム ラルー・ビーズ・ルロワがそうしたのですから、実際グラン・クリュのクオリティではなかったのでしょう。

雹害などにより、随分と早い段階で 各クリマ、リューディ毎の仕込みを断念したみたいです。

“ご病気だったご主人に付き添っていた為、満足な畑の世話を出来なかった” 事も重なり

2004年、ドメーヌ ルロワは一切のグラン・クリュとプルミエ・クリュを出荷しませんでした。

例え収益が例年の3分の1に落ち込むとしても、納得出来なかった作品を特級や1級ワインとしてリリースする事は マダムのプライドというか、責任感が許さなかったのでしょう。

この《ヴォーヌ・ロマネ》村名ワインには、マダムがヴォーヌ・ロマネ村に所有する畑の葡萄がすべてアサンブラージュされています。

わかっているだけでも、《リシュブール》《ロマネ・サン・ヴィヴィン》のグラン・クリュ2つ。

《レ・ボーモン》《オー・ブリュレ》の1級畑2つ。

畑名付きの村名 《レ・ジュヌヴィエール》

値段は1級ワイン並みか、それ以上。

少なくとも デクラセされたワインですから、味わいに対する過剰な期待は禁物です。

でも”リシュブール”や”ロマネ・サン・ヴィヴァン”がアサンブラージュされていると知れば、試してみたくなるのも人情です。

そう思っていた矢先

正規インポーターの倉庫にデッドストック物が1本だけ眠っているとのお話・・・早速 ルロワ担当のS氏にオーダーした所、譲って頂く事ができました。

状態は・・・

ドメーヌ ルロワ から 当時、高島屋に直接納品された品ですから期待が持てます。

 

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2006年当時は多く見かけましたが今では珍しいワインになりました。

勿論エピでご注文頂けますので、ご興味が有れば幸いです。

2004年物を最後に飲んだのは5年位前になりますが、その後 どの様に変化しているのか・・・グラン・クリュと1級が造られなかった年の珍しくも楽しみな1本です。