月別アーカイブ: 2014年10月

10月7日ワイン会御報告その3・・・

赤ワイン2本目

ドメーヌ アンヌ・グロ
リシュブール グラン・クリュ 2009年。

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2012年買付のための渡仏の際
ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌでアンヌさんから購入、サインをいれていただき持ち帰ったワインです。

英語で色々とかいていただいたのですが

私が「英語はわかりません」と言うと

アンヌさんは同じ文言をフランス語で書き足してくれたのです。いつもながら親切な方。
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ドメーヌ試飲で樽から2011年物のすべてのキュヴェを味見させて頂きました。

断トツのふくよかさとストレートな葡萄の果樹味で他を圧倒したのはやはり

リシュブール グラン・クリュ。

日本ではあまりにも高価で試飲の機会に巡り会わなかった
ドメーヌ アンヌ・グロのリシュブール グラン・クリュ。
初試飲が現地の樽試飲ということになりましたので感動もひとしおでした。
何度も頂けるワインではありませんが またひとつ大好きなワインが増えた瞬間だったのです。

そんなわけで今回のワイン会、私のメインワイン。

収穫から5年目のリシュブールは難しさの欠片も見せず複雑で、それでいて元気な姿を現せてくれました。

マロラクティック発酵直後のパワフルな酸と液体の躍動感は再現されているわけがありませんし むしろそれを落ち着かせる為に樽熟成、瓶熟成をさせるわけですから この際私の記憶から割愛すれば 現地試飲の時の感動となんら変わらなかったです。

グラスの中ですらかなり急速に変化していきましたから あと3年から5年経つと更なる複雑味を楽しませてくれそうです。

これから試飲なさる方は幸運です。

最後は後輩の斎藤くんからの差し入れ

ポル・ロジェ
キュヴェ サー・ウィストン・チャーチル
2000年。

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締めのシャンパーニュがポル・ロジェのトップキュヴェとはなんと贅沢なワイン会だったのでしょう。参加者の皆様は幸運でしたね。

駿くんさかえちゃんありがとう!

10月7日ワイン会御報告その2・・・

白ワイン
ルー・デュモン

AC ブルゴーニュ・ブラン 1987年。

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仲田さんがエルヴァージュしているワインです。
しかしこれだけ古いブルゴーニュの白ワインを普通にオンリストしているインポーター社はなかなか無いのではないでしょうか?
リスクをかえりみないその姿勢には心底頭が下がります。

状態はとても良く古酒の魅力を存分に携えていました。

赤ワイン1本目が変更になり
ドメーヌ グロ・フレール・エ・スール
エシェゾー グラン・クリュ 2011年。

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この日のもう1本の赤ワイン
ドメーヌ アンヌ・グロ
当主 アンヌ・グロ女史のいとこにあたる
ベルナール・グロ氏の造る
フラジェ・エシェゾー村のグラン・クリュ。

AOC 的にはヴォーヌ・ロマネ村のワインです。
リュー・ディは レ・ロアショス。

そもそも葡萄樹の植え替えでかなり長い間造られていなかったグラン・クリュ畑。

葡萄樹がグラン・クリュのクオリティーに達するまではプルミエ・クリュと村名にデクラセされています。

現在も25%はプルミエ・クリュ、全体の半分以上の収穫は村名にデクラセです。

2007年ヴィンテージからはアンヌ・グロさんに畑の約半分を返却しましたので今ではかなりレアなワインになりました。

一族の中でも一番パワフルなワインを造り出すベルナール・グロ氏。

2011年ヴィンテージはコンサントラ・チュー・ド・ムーを使用せずに済んだそうです。

それでいてこの重厚感は葡萄の選別を入念にされたに違いありません。
素晴らしいワインでした。

蛇足ですが・・・

ドメーヌ アンヌ・グロ。

ドメーヌ グロ・フレール・エ・スール。

ドメーヌ ミッシェル・グロ。

ドメーヌ アンヌ・フランソワーズ・グロ(AFグロ)。
の畑は元々ドメーヌを起こした人物
ルイ・グロ氏の所有畑を3代に渡り分割相続していますので 上記ドメーヌの所有グラン・クリュ畑はほとんど隣り合っています。

造り手毎のテロワールの表現の違いを楽しむのに適しているのではないでしょうか?

次回ブログに続きます・・・

10月7日ワイン会の御報告その1・・・

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テタンジェ
コント・ド・シャンパーニュ 2005年。

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エピでハウスワインとして使用しているシャンパーニュのトップキュヴェ。

アヴィーズ、シュイィ、クラマン、
メニル・スュール・オジェのグラン・クリュ畑から収穫されたシャルドネのみで造られています。

色はブラン・ド・ブランらしく明るい黄金色。
香りはお皿からこぼれ落ちるほどの新鮮なフルーツの盛り合わせ。

さて試飲。
酸がしっかりと感じられるのに豊かで喉越しが柔らかいのは キメ細やかな泡が先ず口内に広がるからでしょう。
(と言いますか、逆にシャンパーニュは泡が発生して 味の輪郭がぼやけてしまうので ヴァン・ド・レゼルヴをアッサンブラージュする時点では敢えて酸を際立たせて配合しているというべきですか・・・)

戻り香で訪れるトースト香が食欲をそそります。

やはりメニル・スュール・オジェのシャルドネをアッサンブラージュしているシャンパーニュは その鋭角的な酸の恩恵で飽きが来ません。

大手ネゴシアン・マニピュランのトップ・キュヴェとしてはかなりリーズナブルな価格設定ですから皆様も是非お試しください。

代表責任者である
ピエール・エマニュエル・テタンジェ氏か来日したおりに

「品質の良さは世界中の愛飲家に認められているので価格で高品質を誇示することはしない」
と仰っていたのが印象的でした。

次回ブログに続きます・・・