月別アーカイブ: 2014年5月

ブルゴーニュ新着ワインのお知らせ・・・

先ずは白ワイン2種類・・・

フィリップ・パカレ

ムルソー 2012年。

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ドメーヌ ラペ ペール・エ・フィス

コルトン・シャルルマーニュ
グラン・クリュ 2011年。

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そして赤ワイン3種類・・・

デュジャック フィス・エ・ペール

シャンボール・ミュジニー 2011年。

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ダヴッド・デュバン

ヴォーヌ・ロマネ 2011年。

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ドメーヌ ペロ・ミノ

シャンベルタン グラン・クリュ
2011年。

エチケットがかなり簡素化されましたね。
個人的には以前のエチケットが好きです。

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以上のワイン全て御注文頂けますので御興味あれば幸いです。

この他にも続々入荷しますので到着次第お知らせさせて頂きます お楽しみに。

1990年 ドメーヌ アルマン・ルソー シャンベルタン グラン・クリュ・・・

当時パリの3つ星。

鴨のルーアン風をスペシャリテとして提供する老舗レストラン
「ラ・トゥール・ダルジャン」に
ドメーヌから直接納品され その後
オークションの世界で
トゥール・ダルジャン・コレクション
として扱われるロットの中から私が選び購入した

ドメーヌ アルマン・ルソー
シャンベルタン グラン・クリュ
1990年。

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シャンベルタン グラン・クリュの造り手で
このドメーヌを好みのトップに位置付ける愛好家は実際のところ多いです。

昨年試飲した
同ドメーヌ これも同じく
トゥール・ダルジャン・コレクション
1993年の
シャンベルタン グラン・クリュが絶品でしたので期待値は最高潮にあります。

さて抜栓。

香りはまだ閉じ気味。

色はレンガ色。

1993年は この時点で香りの洪水でした。
自分のテイスティングノートを読み返してみると
「味はまろやかで甘味があり心地よいタンニンを余韻の中に感じ その香りは尋常ではない」

となっています。

1990年のそれはシャープな印象で 甘味はさほど感じなかったです。

この時点では・・・

抜栓後3時間で香り、味わいがこれ程までに爆発するとは思いもしませんでした。

その時点までは・・・

そしてその時。

アルコール度数の高さによってもたらされたであろう液体の濃度、自然の完熟葡萄によって与えられた甘味、ここぞとばかりに開いた香りの渦。

パリ5区 ジャルダン・デ・プラント(植物園)に隣接していたアパルトマンに住んでいた時に部屋に流れ込んで来ていた風と同じ香り。

ポテンシャルを秘めた上で3時間テーブルの上に佇んでいたわけですね。

とにかく凄い。

もう二度と手に入れることは叶わないワインですが 出来る事ならもう一度だけ味わってみたい。

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Tさん素晴らしいワインを御注文頂きありがとうございました!

ちなみにトゥール・ダルジャン・コレクションにはエチケットの一部に塔のマークのこのようなスタンプがなされています。

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ラ・トゥール・ダルジャン。

銀の塔の意。

分かりにくいと思いますので
シャトー・ラトゥールのエチケットで塔の感じを御理解下さい。

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御理解頂けましたでしょうか。

その翌週・・・

ワイン会の余韻も覚めやらぬ翌週定休日に
都内某所 友人がオーナーシェフを務める
フランス料理店へ仲間を連れ立ってお邪魔して参りました。

しかし彼の店はいつ伺っても満席です。

素晴らしい。

料理のメニューとワインリストを受け取るとソムリエ氏から

「ワインはリストに載せていないですが特別に御用意しています」

といつもの様に嬉しいオファーを頂きました。

「1995年物と2003年物がございますので もしよろしければ」

とのこと。

ワイン会からの話の流れで2003年をオーダー。

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超一流の造り手は猛暑を軽々とクリアしていた様です。

美味しい。

2003年物の同ワインは2007年にエピでも多く扱ったヴィンテージでしたが現在在庫はなく
久しぶりに味わってみたかったので
正に渡りに船。

程好い熟成感が口の中に広がり贅沢な余韻が長く続きました。

去年頂いた1995年も良かったのですが 甘味の奥に綺麗な酸が一本通っていて飽きがこない。あっと言うまに飲みきってしまいました。

なので次。

もう一本は飲み慣れた

ドメーヌ アンヌ・グロの
ブルゴーニュ ピノ・ノワール
2009年を・・・

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食後酒のマール、ラタフィアも美味しかったです。
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いつも素晴らしいワインを用意していただきありがとうございます!

ちびたさんのワイン会 その5・・・

さてさて最後はスタッフからの提供ワイン。

ブラインドテイスティングで頂きました。

正解者にはお店からグラスシャンパーニュのプレゼント。

ドメーヌ カミュ ぺール・エ・フィス

シャンベルタン グラン・クリュ

2003年。

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酷暑だった2003年の特徴を良く表した(表れてしまった)ワインだった様に思います。

甘くて一般的には受けが良さそうな仕上がり。

しかしブルゴーニュワインとして考えると酸がボヤけていて輪郭が無く 二人でボトル一本は飲み進めていくのが難しい印象。

今回は大勢で少しづつの試飲量でしたので何の問題もありませんでしたが・・・

(先立って試飲した2000年と2002年が素晴らしすぎたのだと思います)

ともあれ素晴らしいアペラシオンであることに何の疑いもありません。

参加者皆様お疲れさまでした。

ちびたさんのワイン会 その4・・・

さて赤ワイン4本目・・・

ドメーヌ・デ・シェゾー(ドメーヌ ポンソ)

グリオット・シャンベルタン
グラン・クリュ
2010年。

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事あるごとにブログ内でご紹介しているワインですので詳細は割愛しますが
ジュヴレイ・シャンベルタン村のアペラシオン中 一番好きなワインなので このワイン会 私の中のメインワインです。

ブルゴーニュの大地主メルシエ家の借地畑からメタイヤージュ契約でローラン・ポンソ氏が造っています。

メルシエ家は同じ畑をあと2つのドメーヌに貸し出していますが やはりポンソ作のグリオット・シャンベルタンは一番人気でエチケットに小さく

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《élevé、vinifié et mis en bouteille par le
Domaine Ponsot.》
と記載されるようになりました。

なにしろ 中身は同じでエチケットが違うだけ
それで値段は7割程度。見つけ次第購入しています。

とはいえ ジュヴレイ・シャンベルタン村
最小面積のグラン・クリュですから
生産量も少なく毎年品薄状態で
特に人気のドメーヌ クロード・デュガ作
グリオット・シャンベルタンは年間瓶詰め生産量300本に満たない程だそうです。

ドメーヌ訪問時 樽試飲でデュガのグリオットを試飲された Mさん幸運でしたね。

ちびたさんのワイン会 その3・・・

赤ワイン2本目は・・・

ドメーヌ ジャン・エ・ジャン・ルイ・トラペ。

シャペル・シャンベルタン
グラン・クリュ 2008年。o0480067512937777696


大昔 この地に教会(シャペル)が有ったとか無かったとか。

今となってはクロ・ド・ベーズのベーズ修道院の説同様 誰も事の真偽を知る由もありませんが・・・

ところで今回珍しい事例に当たりました。

ドメーヌ ジャン・エ・ジャン・ルイ・トラペの
2008年 シャペル・シャンベルタン グラン・クリュと
2011年のシャンベルタン グラン・クリュを抜栓したのですが・・・

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結論から言うと

間違いなく美味しかったのですが
ブッションに造り手以外の、
つまりヴィンテージと畑名の刻印がされていなかったのです。

すぐさま購入元の日本正規代理店に電話をし確認をしたところ

「刻印したコルクが足りなくなったときに 代用品として 造り手の名前だけが刻印されたブッションを使用することがある」とのこと。

今回は2本とも正規代理店からの直接取り引きでしたからフェイクボトルの心配はありませんでしたが
もしワインショップ、
インターネットなどで購入したものなら
疑心暗鬼に陥り美味しく飲めなかったかもしれません。

なぜなら 世界的に有名なオークションハウスでフェイクボトルか本物かどうかを見極める時まず最初に確認するのがブッションだからです。
(アルミキャップを外して確認します)

以前 安価のムートン・カデのフェイクボトルが大量に発見された事を考えると超希少ワインでなくてもフェイクの可能性はゼロではないのです。

ましてや今回はヴィンテージも畑も違う高価なグラン・クリュ ワインです。

アトランダムの2本がこれですから たまたまとは言えないと思いますし
ドメーヌのなかでも1、2を争う高価なワインですから

「コルクが足りなかった」

は言い訳にならないでしょう。

われわれブルゴーニュファンは
「ブルゴーニュらしい」
と笑えますが・・・

せっかく畑や栽培、造りに拘っていてもコルクで気を抜いてしまっては残念です。

コルクの刻印の問題は残りますが
皆様には可能であれば今回の様に正規代理店物の購入をおすすめします。
とても美味しかった。

ちなみに
今ワイン会で人気が有ったワインは
ドメーヌ・デ・シェゾー
グリオット・シャンベルタン グラン・クリュ 2010年と
このドメーヌの
シャンベルタン グラン・クリュ 2011年
でした。

ちびたさんのワイン会 その2・・・

赤ワイン1本目は

今や造られるそのワインがネゴシアン物ではなく ドメーヌ物のそれと同じように畑仕事から携わっていて
「フェルマージュでワインを造っている」
(契約上は買い葡萄という事になってますが・・)
と言っても過言ではない
モレ・サン・ドゥニ村に居を構える
フレデリック・マニアン。

シャンベルタン クロ・ド・ベーズ
グラン・クリュ 2008年。

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2003年頃までの同造り手のイメージとは全く違った印象で 繊細でエレガント、風味豊かで余韻を楽しむ仕立て。

2000年まではとにかく濃く力強い仕立てのワインだったと記憶しています。
(どちらかというと
マジ・シャンベルタンの様なパワフルな感じ・・・)

一族のドメーヌ ミシェル・マニアンを若くして継ぎ1995年には自身の名を冠したネゴシアンを立ち上げ 年々その評価を上げている
フレデリック・マニアン氏は近年葡萄畑耕作の専門会社も興しました。

今回ラインナップに入った
ジュヴレイ・シャンベルタン村の
グラン・クリュ
シャンベルタン クロ・ド・ベーズは
樽会社フランソワ・フレール社の3年乾燥の特注品で
ブルゴーニュでこの樽を使用しているのは他に

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、

ドメーヌ ルロワ、

コント・ラフォンのみ。

(2次使用は除く)

そして これら全てのドメーヌに共通して言えることは

「樽の香りを極力付けないようにしていること」です。

一昔前に世界中で流行した
(アメリカではいまだに人気)
いわゆる樽香はブルゴーニュのヴィニュロンにとってあまり良い言葉ではありません。

厚化粧と同じようなニュアンスで語られています。

ドメーヌ ルロワでは新樽の風合いを避けるため食塩水で徹底的に内側を洗い たっぷりの水で洗い流し 乾燥させた後にようやく使用に至るそうです。

更にフレデリック・マニアンはSO2を好ましく思ってないことで有名な造り手ですので輸送の善し悪しも気になるところでしたが それは取り越し苦労に終わりホッとました。

クロ・ド・ベーズが持つはずの
ティピシテがしっかり表現されていたと思います。

ただ翌日 偶然にも同じくSO2をほぼ添加しない造りで有名な DRC 共同経営者の
アンリ・フレデリック・ロック氏が当主を務めるドメーヌ プリウレ・ロックがマリオン家からの借地畑で造る

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ
2008 年。

をお裾分け頂き試飲しましたところ その造りが素晴らしすぎて前日のフレデリック・マニアン作が記憶から遠ざかってしまったのは 経験値がなせる業でしょうか。

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アンリ・フレデリック・ロック氏 流石です。

2014年5月5日 ちびたさんのワイン会・・・

5月5日に行われたワイン会の報告をさせていただきます。

先ずはシャンパーニュ・・・

ペリエ・ジュエ
ベル・エポック 2006年。

1902年からの
シャルル・マンタン・エミール・ガレ
装飾ブテイユで有名な
シャルドネ主体の
ブラン・ド・ノワール。

シャルドネに関しては
コート・デ・ブランのグラン・クリュ畑の葡萄を使用しています。

濃い黄金色、白桃の様な香り、わずかなシェリー香、軽やかで若干生姜のニュアンス。

決め細やかな泡がそれらをまとめていてとても上品。

ほたて貝の冷製オードブルが有ったら最高でしょう。

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最高の状態のシャンパーニュからワイン会はスタートしました。