月別アーカイブ: 2015年3月

ドメーヌ アンペリデ・・・

醸造学を科学的に考え自身のドメーヌで実践をし、その道のプロフェッショナルとしてワイン好きには有名な醸造家
フレデリック・ブロシェ氏とお話することが出来ました。

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ヴァル・ド・ロワール自然派の
ドメーヌ アンペリデ。

当主のフレデリック氏は 数々の科学(化学)アカデミーで様々な賞を受賞されている程のとても博識な方で、現在はボルドーの大学で醸造学や葡萄の栽培について講義をなさっているそうです。

セミナーでも非常に説明が端的でわかりやすく 言葉に無駄もなく 自信に満ちあふれた表情で話される立ち居振舞いは正に学者のそれで、収穫をしている写真を見せていただくまではやはり大学教授のイメージが強かったです。

葡萄の仕立てと葡萄品種の関係性を細かく伺えたので私にとってはとても収穫の多かった試飲会になりました。

関係者各位に御礼申し上げます。

フレデリック氏とはドメーヌ
(というかお城)訪問の約束も頂きありがとうございました。

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美しい奥様がセミナー中のフレデリック氏の写真を沢山撮ってらっしゃいました。

私とフレデリック氏の写真も奥様に撮って頂いたものです。

重ねてお礼申し上げます。

試飲会その後・・・

このインポーター社は
アメリカの
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズもインポートしていて
2011年、
2012年、
2013年物の
シャルドネ、
ソーヴィニョン・ブラン、
カベルネ・ソーヴィニョン、
メルロー等試飲することができましたが、やはり2013年物ですら十分飲みやすく試飲会ではとても好印象でした。
むしろ美味しい。

前回のブログに書きました
1976年「パリ・テイスティング事件」

ブラインドで行われたこの試飲会で
赤ワイン 1位に選ばれたワインが

スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニョン1973年でした。

採点方法や葡萄品種選抜などアメリカ側に有利なテイスティング大会だったのは
そもそもアメリカワインを紹介するためのコマーシャル的なエキシビション戦でしたので致し方ありませんが

スタッグス・リープに関しては本当に美味しかったのだと思います、
2位3位4位はフランスワインでそれぞれ高得点でしたが
それらから下位のアメリカワインはかなり低い点数に評価されていたので・・・

因みに1位のスタッグス・リープから2位3位4位までのボルドーワインはその採点方法を鑑みれば差が無いのも同然で
なかばアメリカ側に騙された感じで採点することになったフランス人審査員9人は面目躍如といったところでしょう。

アメリカ側からの提案で この時の試飲会の括りは
カベルネ・ソーヴィニョンと
シャルドネでしたので
当時 敢えて負け戦をしなかったアメリカワインは賢明でしたね。

今なら
カレラ・ワイン・カンパニーの
ジョシュ・ジェンセン氏が造る
ピノ・ノワールがかなり良い評価を得るはずですが

そもそもその苗木は氏が栽培を修業した
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの物ですし、

造りは経験を積んだ
ドメーヌ・デュジャックの方法に則っていますからフランスを相手に勝ち負けを競わないと思いますが・・・

ただ単に葡萄を実らせるだけならさして難しく無く育つピノ・ノワール・・・

しかしピノ・ノワールで最高のワインを造ろうと思うと それは並大抵の事ではないようです。

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ワイン試飲のタイミングなどのお話を伺うことが出来ました。

ドメーヌ バロン・ド・ロートシルトの
クリストフ・サラン氏と・・・

生産者来日にともない行われた試飲会御報告2015年3月19日・・・

青山某所でセミナー同時開催のワイン試飲会が行われました。

被災地へのチャリティー試飲会の為に来日された生産者の方々がインポーター社と共に先立って開催された会です。o0800045013249715215
セミナーは
ドメーヌ バロン・ド・ロートシルト
(シャトー・ラフィット グループ)
のCEOであり社長の
クリストフ・サラン氏がグループの来歴、造られるワインの試飲、説明を事細かに解説してくださいました。

自社製の樽の話ではドメーヌのワインに対する真摯な拘りが感じられ、
とてもブルゴーニュに近い考え方でワイン造りをされていると思いました。

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凝縮感よりも複雑性を意識して造られるドメーヌのワインは 余韻が長く 複雑な香りが豊に広がり、丸く収まった酸は早飲みに対応するための仕立てです。

例えばファースト・ラベルの
シャトー・ラフィット・ロートシルトならば

カベルネソーヴィニョンの比率が
60%~70%、
メルロー30%前後であるのに対し、

セカンドの
カリュアド・ラフィット・ロートシルトは

カベルネソーヴィニョン50%前後、
メルロー40%弱
と主要葡萄品種だけ見てもアッサンブラージュの段階から早飲みを考慮して配合されているのがわかります。

それは実際の試飲でも感じました。

短期決戦の試飲会、

同一ヴィンテージならば
長期熟成仕立てのファースト・ラベルよりセカンド・ラベルのワインに軍配があがることが多いのも頷けます。

1976年、有名な
「パリ・テイスティング事件」と云われているあの局面、
同じヴィンテージで という条件で
(当時今よりも)早飲み仕立てのアメリカワインに相対するなら

ボルドーのセカンドかサード、
ブルゴーニュの広域かヴィラージュで手合わせするのが妥当だったのです。

(アメリカ、フランス、赤、白とも73年前後のヴィンテージでテイスティングされました。)

次回ブログに続きます・・・

春のインポーター社主催によるワイン試飲会・・・

先週、今週、来週と大手ワイン輸入業者主催によるブルゴーニュワインの試飲会が都内各所で行われています。

昨日お邪魔させていただいた
試飲会には

フランスから生産者が数名来日していて
貴重なお話を沢山させて頂くことができ
やはり造り手を知ってワインに携わることは非常に大切である とあらためて思うに至りました。

来日メンバーは、

エピでハウスワインとしてリストに載せている
ムーラン・ド・ガサックのバジル・ギベール氏、

シャトー・ド・ラ・ヴェル当主
ベルトラン・ダルヴィオ氏と奥様、

ドメーヌ フォンテーヌ・ガニャールからは
当主リシャール・フォンテーヌ氏の娘
セリーヌさん、

ドメーヌ ジャン・ルイ・シャヴ当主
ジャン・ルイ・シャヴ氏と奥様。

がそれぞれのワインをサーヴするとともに質問にも答えて下さり 普段扱っているワインが一層身近に感じられました。

上記生産者のワインは常にリストにありますので御興味あれば幸いです。

そして翌日は・・・
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ドメーヌ ロドルフ・ドゥモジョ、
ダヴィッド・デュバン、
エピオープン時に取り扱いが多かった
ドメーヌ ジャン・タルディと
最近話題になっている生産者の殆どのキュヴェをインポートされている会社ですので 試飲アイテムの充実度は素晴らしかったです。

特に有料試飲枠のワインは毎回楽しみなアイテムが出揃いますので午後の仕事に影響がでない程度に押さえることが唯一のミッションになります。