月別アーカイブ: 2012年10月

ペリエ ジュエ テイスティング セミナー・・・

ペルノ・リカール・ジャパン社のお誘いで 1811年から続く大手シャンパーニュメゾン、 ペリエ・ジュエ社のテイスティング セミナーにお邪魔させて頂きました。

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六本木ヒルズの49階。
ゴージャスなセッティングの会場には至るところにフラワーアレンジメントが飾られていて、シャルル・マルタン・エミール・
ガレのアネモネと絶妙なマリアージュを織り成していました。
t02200391_0405072012262945822 とても高価なシャンパーニュです。(左から順に価格も上がって行きます)
t02200124_0720040512262945851   それぞれのシャンパーニュにあわせたアミューズ

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比較試飲のテイスティング セミナーの後は会場を移し、立食スタイルの懇親会まで用意されていました。
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同社マーケティング シャンパーニュ アドバイザーのアントニー・ドゥヴィール氏がキュヴェの解説をしてくださり、時々織り交ぜて話す流暢な日本語で会場を盛り上げてらっしゃったのがとても印象的でした。

ペルノ・リカール ジャパンの皆様、お招き頂き有り難う御座いました!

 

スタッフがブログを掲載しています。お時間が有るときにでも 覗いてみて下さい。
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DRC ヴォーヌロマネ プルミエ クリュ キュヴェ デュヴォーブロシェ 2009年・・・

DRC 今年の最新ヴィンテージ2009年入荷のお知らせです。

ラ ターシュとロマネ・サン・ヴィヴァンは特に多く瓶詰めされた様で入手しやすく 嬉しい限りなのですが、この年から新しくラインナップに加わった コルトン は とても少なく、今のところ手に入れる事が出来ずにいます。

そして 発注後しばらくたってようやく 入荷したのが プルミエ クリュ の キュヴェ デュヴォーブロシェ。

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2004年物から試飲の機会に恵まれていて、個人的には ヴォーヌ ロマネ村の一級ワインの中でも10本指に入る位お気に入りのワインです。

DRC 社が所有する ヴォーヌ ロマネ村のグラン クリュ畑、その若樹からのみで造られた一級ワイン。

単なるデクラセされたワインではありません。

(このワインの詳細は、以前のこのブログで紹介していますので 御覧頂ければ幸いです)

 

シャンパーニュ・・・

「私は幸せな時と悲しい時にシャンパーニュを飲みます・・・

ひとりで居る時に飲むこともあります・・・

友人達と過ごす時に飲むのは当然の義務です。

そして食事の時には少しだけ頂きます・・・

今申し上げた時以外 私はシャンパーニュには手を触れません・・・

勿論 喉が渇いたときは別ですよ」

〈ボランジェ〉社 3代目当主、ジャック・ボランジェ氏の妻 エリザベス・ リリー・ボランジェ夫人。

これは皆様良くご存知、シャンパーニュ地方で造られている発泡性のワインをマダム ボランジェがいかに愛飲しているか説明されている有名な一文。

いつでも飲んでます・・・

シャンパーニュ

そう あのきめ細やかな泡が爽やかで、パーティーやお祝いの席では欠かせない美しい黄金色のゴージャスな飲み物。

今でこそ発泡性のワインで唯一無二の地位を確立しているシャンパーニュ地方ですが、その昔はブルゴーニュ地方と双璧を成すスティルワインの産地で 、この2つの産地は 約130年間も「良質なワイン産地としての名声」論争を繰り返し、実際の戦争直前になりそうなほどまで争っていたと記録に残っています。

ドン・ピエール・ペリニョン。

〈モエ・エ・シャンドン〉社のトップ キュヴェで有名なその名前は、数多ある雑誌 (ワイン専門誌を除く) 等で シャンパーニュを発明した人物のように紹介されている事が多いのですが、全くの誤りです。

シャンパーニュは誰も発明などしていません。

出来てしまうのです。

それはシャンパーニュ地方の冷涼な気候によって しかも偶発的に・・・

ドン・ペリニョンが取り組んでいたのは むしろその泡を取り除く事。

1630年頃、ワインと言えば赤。
そして「ワインに混在する泡は不良品」とされていたのですから、ドン・ペリニョンが造っていたワインは勿論スティルワインの赤と若干の白。

ドン・ペリニョンの功績は 選果、剪定、個別の仕込み、何よりアサンブラージュの技術を後世に残した事でしょう。
より良いワインを造る為の技術ということです。

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シャンパーニュ好きで有名なルイ14世も16歳から亡くなる77歳まで愛飲していたのは泡の無い”シャンパーニュ産”のスティルワインだったのです。

ルイ14世とドン・ぺリニョンが亡くなった後に泡の入ったワインが人気を呼び、それが意図的に安定して造られる技術が確立されて 今日の様な”発泡性のワイン産地としての名声 を得たのです。
それに伴いブルゴーニュ地方との確執も自然と無くなりました。

以前このブログで紹介したお話・・・

ル・メニル=シュル=オジェの高級シャンパーニュメゾン 〈サロン〉 の社長 ディディエ・デュポン氏曰く「サロンは偉大な白ワインです、シャンパーニュで造られているので 泡もでますがね・・・」

ご理解頂けたかと思います。

エピでは、グラン メゾンのシャンパーニュは勿論の事、稀少な レコルタン・マニピュラン物も常時ご用意しております。

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Les Grands vins・・・

奇しくも2004年のワインが3本、同じ夜に抜栓されました。

それぞれ異なるお客様でしたので その偶然に正直驚きました。

シャルル・マルタン・エミール・ガレ装飾のブティユで高級感たっぷりの ミレジム シャンパーニュ

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《ペリエ・ジュエ》 “ベル・エポック” 2004年。

      そして


グラン クリュから村名までをアサンブラージュしてボトルに詰められた
例外的なヴィンテージの

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《ドメーヌ ルロワ》”ヴォーヌ・ロマネ” 2004年。

        最後は

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《ドメーヌ ジョルジュ・ルミエ》”ボンヌ・マール” グラン クリュ 2004年。

(この素晴らしすぎるワイン達の詳細は以前のこのブログに掲載されています)

ところで ブルゴーニュの赤がオフヴィンテージと云われている2004年は 造り手(収穫の時期)次第でなかなかのワインになっていたりするのですが、果して今回のワイン達はどうなりましたでしょうか?

先ず《ドメーヌ ルロワ》のヴォーヌ・ロマネ2004年は、熟成による液体自体のまとまりの良さを感じながらも、酸の不足に起因する集中力不足を感じました・・・が、アロマ、ブーケ 共に申し分無く “デクラセ”されたワインであることを暫し忘れてしまうほどオーラの漂う造りで、その圧倒的な香りは ”リシュブール”や”ロマネ・サン・ヴィヴァン”のテロワールを意識せずにはいられない程でした。

今回は、提供温度で酸の不足を補うように工夫してみましたが S様 如何だったでしょうか?

2004年のボンヌ・マールは、色々な造り手の作品を試飲していますが、《ドメーヌ ユドロ・バイエ》 と 《ドメーヌ ジョルジュ・ルミエ》 は出色の出来で、間違いなく成功組に入ります。

“テール ブランシュ”と”テール ルージュ”を〈アサンブラージュ〉して造られている珍しくも独特なクリストフ氏のボンヌ・マールは、氏のワインの中でも比較的 生産量が多く、テロワールの特性を表現しやすいキュヴェと云われています。
口に運んでみると・・・成る程 言わずもがなの存在感と香り。

そして液体の濃度、褐色懸かった色合い等、既に飲み頃だという事をワインが主張しているかのようです。

 

2004年はリリース後直ぐに美味しく頂けましたが、一度閉じた後 グラン・クリュとしては以外にも早く開いた様です。

 

香りに違わないその味。

 

滑らかな喉越しは 正にシルク。

 

鼻孔には長い余韻を漂わせていました。

 

造り手の方に伺ったところ  「味、香り、色は 人間の手である程度コントロール出来るが、余韻の長さだけは素材や土壌、天候の恩恵が表れるので、意図的に造り出す事は不可能」 と仰ってましたので、ブラインド・テイスティングの時に参考になります。

 

F様、奥様 高価なワインをお裾分け頂き有り難う御座いました!

 


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