月別アーカイブ: 2012年11月

リシュブール グラン・クリュ ドメーヌ グロ・フレール・エ・スール・・・

最近試飲の機会に恵まれている「グロ家」のワイン。

グロ家は、 ヴォーヌ・ロマネ村に幾つもの素晴らしいプルミエ・クリュ畑を所有していますし、フラジェ・エシェゾー村、ヴージョ村にはグラン・クリュ畑も所有していて どれも評価は高いです。

しかしなんといってもドメーヌのフラッグシップといえばヴォーヌ・ロマネ村、ロマネ・コンティの向かって右側真隣に位置する《リシュブール グラン・クリュ》です。

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2週間程前にインポートするワインの試飲会会場として、エピを貸しきって下さったインポーター社の方が この高価なワインをエピ試飲用にと提供してくれたのです !

で 早速試飲。

パワーがあり、溢れ出る香りと 高いアルコール度数の恩恵による ほのかな甘味。
長い余韻と液体の密度がグラン・クリュのワインであることを主張しています。

ドメーヌ アンヌ・グロの《リシュブール》のような高級感溢れるオーラは余りありませんが、ベルナール・グロ氏が造るワインは どのキュヴェも安定感が有り、レストラン向けの仕上がりで好感が持てます。
何しろ 酸と糖、タンニンのバランスが良い。

他の2ドメーヌは、一年程前の試飲で記憶が曖昧ですが、ドメーヌ アンヌ=フランソワーズ・グロよりも抽出が強く、ドメーヌ アンヌ・グロより若干酸が緩くタンニンが前に出る感じ・・・になりますでしょうか。

好みの問題ですね。

ですので、この3ドメーヌは一度 水平試飲をしなくてはなりません。

ドメーヌ ジャン・グロの単独時代とその後引き継いだドメーヌ ミッシェル・グロの単独時代もあるので、基準を採るためその 《リシュブール》も手に入れないといけませんね。

気が遠くなって来ました・・・

秋田さん、向井さん 素晴らしいワインを有り難うございました!

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ブルゴーニュワイン新着情報・・・

前回のブログでご紹介した、ドメーヌ フランク・ジュイヤール の《ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー・キュヴェ・スペシャル》2012年は、ご予約取り置き分以外完売です。

沢山のお問い合わせ有り難う御座いました。

例年 エピでは5~6本しか取り扱わなかった 《ボージョレ・ヌーヴォー》ですが、今年は素晴しい造り手のワインを扱える機会を頂きましたので 2ケース、24本の仕入れ。

これだけ有ればしばらく足りるだろうと たかをくくっていた所、実質2日間での売り切れでした。

沢山のご注文有り難うございます。


試飲した所、やはり 量販店取り扱いの “リーファーコンテナ不使用品” や低価格帯の いわゆる ”量産ヌーヴォー”
とは葡萄の収穫方法からワインの造り、輸送時の商品管理等 全く違う事もあり、ガメイ種の特徴であるベリー系の豊かで繊細な香りは現地で飲むのと殆んど変らない印象でとても美味しく、状態の良さを実感することが出来ました。

事前に試飲が出来ないワインですから、心配も多く 今般皆様にお喜び頂けて本当に良かったです。

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ここの所、毎日のように各インポーター、ワインショッツプ等の試飲会にお邪魔させて頂いております。

そこで発注したワインが続々入荷中です。

ドメーヌ コルディエ 《プイィ・フュィッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ》。

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ドメーヌ ティボー・リジェ・ベレール 各種。
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               お楽しみに!

ドメーヌ フランク・ジュイヤール・・・

お昼過ぎにインポーター社より ドメーヌ フランク・ジュイヤール のボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・キュヴェ・スペシャル2012年が届きました。

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午前零時に解禁です。

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零時をまわりましたので、お客様に先駆けて、私が試飲させて頂きました。
苺の香りも豊かな今年のヌーヴォー、楽しみにしていて下さい。
フランク・ジュイヤール。
間違いないです。

 

Domaine Georges Roumier 2010年入荷のお知らせ・・・

パリでメイクアップの仕事をしている エピ スタッフのアンナちゃんが ブルゴーニュで見つけてくれた シャンボール・ミュジニー “プルミエ・クリュ” 《レザムルーズ》を筆頭に

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帳合先のご厚意で今年は、

ボンヌ・マール “グラン・クリュ”

シャンボール・ミュジニー “プルミエ・クリュ” 《レクラ》。

モレ・サン・ドゥニ “プルミエ・クリュ” 《クロ・ド・ラ・ブシェール》。

村名 シャンボール・ミュジニー。

広域の AC ブルゴーニュ。

以上 6種類が入荷しました。

先日の正規代理店主催の試飲会で、モレ・サン・ドゥニ《クロ・ド・ラ・ブシェール》を頂きましたが、2010年は 巷で話題になる程 “良年” だっただけあって、流石の仕上がりです。

ミネラルが豊富で 液体が口内を埋め尽くす感じがとても心地よく、クリストフ氏らしい 綺麗な酸が見事に表れていたと思います。

2010年は、良年だったのですが 収穫間近の雹害により収穫量が極端に少なく、どの生産者も30%~50%の畑が被害に遭った様で 例年以上に希少性が増してしまい、今まで以上に入手困難です。
「葡萄の作柄が良かっただけに悔やまれる」と生産者の方々も口を揃えておっしゃってました。

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ドメーヌ ジョルジュ・ルミエ 2010年ヴィンテージ。
ご興味頂ければ幸いです。

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ドメーヌ トラペ・ぺール・エ・フィス・・・

先日お邪魔させていただいた フィネス社の試飲会でも 素晴らしいブルゴーニュの造り手を紹介して頂き、有意義に過ごさせて頂きました。

ジュヴレイ・シャンベルタン村のドメーヌ、 トラペ・ぺール・エ・フィス 当主 ジャン=ルイ・トラペ氏。

たまたまトラペ氏と私は 1965年のいわゆるオフヴィンテージ生まれ。

「ワインは難しい年だったけれど、人は良い人が多いよね」・・・となぐさめあいました。
とても気さくな方。

そんなトラペ氏の数在る試飲アイテムの中で一際素晴らしかったワイン、

2010年 シャンベルタン・グラン・クリュ。

ドメーヌ アルマン・ルソーに次いで2番目に大きな面積を持つ ジャン=ルイ・トラペ氏のシャンベルタンは1919年の古木からなる葡萄も含まれていて凝縮感とミネラルが凄いです!

ただただ美味しい。

銀杏木の抽出液が効いているのでしょうか?
とにかく自信に満ち溢れていて、ワインに”よどみ”とか”迷い”が全く無い。
なんとしても手に入れたい一本です。

トラペ氏は アルザスでもワインを造っていて リースリングやゲヴェルツトラミネール等、フルーティーでミネラル豊富な品種のワインも素晴らしい出来栄えです。

写真は失念しましたが、テキストにサインを頂きました。

 

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素晴らしい機会を下さった ジャン=ルイ・トラペ氏とインポーターのフィネス社に心より感謝申し上げます。

ブルゴーニュ 生産者との試飲会・・・

30年前にフランス語習得の為 毎日通った飯田橋、神楽坂。

日頃からお世話になっております、インポーターのファインズさんからお誘い頂きました “生産者との試飲会”に参加させて頂く為、久しぶりに訪れました。

随分と様変わりした神楽坂。

その通り沿いの建物2階に用意された試飲会場に足を運ぶと通常の試飲会とは何か少し違う感じの雰囲気が漂います・・・

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ワインボトルがカバーに覆われていて銘柄が判らない状態になっています。

「ブラインドですね」

これは面白い。

先入観無しにこれだけ沢山のワインを試せる機会なんてそうそう有りませんから 願ったりかなったりです。

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銘柄を当てる為のブラインドでは無いので気は楽ですが、店で扱うワインを探しに来ている訳(本来は・・・)ですから皆さん真剣です。
そして、ひとしきり試飲が終わると生産者のブースへ・・・

 

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日頃から定番でオンリストさせて頂いているドメーヌ。

アンヌ=フランソワーズ・グロ

 

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アンヌ=フランソワーズ・グロさんのご主人で、栽培 醸造を共同で手掛けている フランソワ・パランさん、御子息のマティアスさん 両氏がサーヴのもと 試飲が行われました。
ラインナップは・・・

クレマン・ド・ブルゴーニュ ロゼ NV。

2008年 シャンボール・ミュジニー ヴィラージュ。

2008年と2009年 ヴォーヌ・ロマネ クロ・ド・ラ・フォンテーヌ モノポール。

2008年 ヴォーヌ・ロマネ メズィエール。

2007年 ヴォーヌ・ロマネ オー・レア。

以上の5種6本。

2007年の オー・レアは、余韻が長く上品。

2008年はこのドメーヌ大成功の年で、まさにブルゴーニュのお手本的ヴィンテージ。

2009年の クロ・ド・ラ・フォンテーヌは、果実味のなかに含まれる上質なタンニンが心地よく、熟成が楽しみなキュヴェです。

パラン氏にお話を伺うと2011年ヴィンテージからマティアスさんもドメーヌに参画している様で、これで家族全員が何らかの形でワインに携わっている事になります。(カロリーヌさんとロザリーさんはエチケットにデザインされている女性のモデルになっています)

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ワインは、今現在 エピで使用しているヴィンテージの物でしたので 新しいアイテムを探す為の試飲と言うよりは「店舗で扱っているワインの状態を確認する為の試飲」になりました。

間違い無かったです。

リシュブール グラン・クリュ が出品されるか期待していましたが、今回はバイザグラス対応の会ということで試飲は叶いませんでした。

その他 パラン氏とは 新樽率のお話や除梗率、今年の収穫、収穫日などについて色々と聞くことが出来ました。

パランさん、ファインズさん、ワインをお勧めする時に役立つ情報を有り難うございました!