お正月からとても豪華なワイン会です.。
ラインナップは 以前、虎ノ門 ヴァン・スュール・ヴァンの大畑さんにお勧めいただいた メゾン・フルーリー ブラン・ド・ノワール ノンヴィンテージ シャンパーニュ。ほのかなピンク色がとても美しいきめの細やかな泡。
普段は ブラン・ド・ブラン 好きの私も、このシャンパーニュはお気に入りです。
白は 1998年 ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ。
このボトルに関しては 飲むのが少し遅かった感じで、やはり年月を経たワインは難しいです。
1998年物は2000年リリースでしたから、12本買っておいて、毎年1本づつ試飲してみる・・・この2012年までのどこにピークが有ったのか?まだ先なのか? 好きな造り手のワインで そんな事を1度やってみたいです。
(飲み頃と云うのは、同じ造り手の同じワインでもボトルの個体差によって1本1本違いますから 上記の様な方法を採っても外す事があり、 やはり飲んでみて初めて知るに至ります。飲む前にあれこれ想像するのも楽しいのですけど・・・)
14年前の白ワインらしく、色は綺麗な黄金色で香りも良く、古酒独特の藁の様な香りが楽しめました。
元気さの代わりにバランスを手に入れた コルトン・シャルルマーニュは、グラスから液体が無くなっても残り香は変化を見せ、流石 一流のドメーヌは違うな・・・と思わせてくれました。
この1週間で 「夢の様なシャルドネ」 のオールドヴィンテージワインを何本か口にしましたが、やはり飲み頃のピークに抜栓を合わせるのは非常に難しい事だと痛感しました。
ところで ワイン好きの人間が集まると自然発生的に出る話題をご存知ですか?
”リリース直後のまだリーズナブルで元気なワインを開けて「まだ早いよ~勿体無い」 と言われる方が良いか・・・
はたまた 時を経てプレミアが付き、ワイン通からも羨ましがられる オールド・ヴィンテージ・ワイン を高額で入手し、抜栓したところ ピークは過ぎ、終わっていた・・・でも「贅沢なワインを飲んだ」 という事を喜ぶ方が良いのか・・・
財力や好みの問題で、意見は幾つかに割れ 結局答えは出ないのですが、話は延々と続きます。
実際 問題はそう単純では無いので何とも言えないのですが、同じ勿体無いなら前者の方がまだ救いが有るような気がします。
そして赤ワイン。
2007年 ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ ”ロマネ・サン・ヴィヴァン” グラン・クリュ は、やはり数多ある赤ワインとは一線を画していて このワインにしか無いと思われる独特な香りと味。
本当に色々な表情を見せてくれました。
数ある茸の中でも特に・・・トリュフでは無く・・・どちらかと言うと日本の松茸の様な・・・葡萄なのに不思議な、でもとても心地の良い、馴染みのある感じ。
不愉快な部分は微塵も無く、今 飲んでも十分美味しいですが、この力強さはまだまだ先にピークが有る事を感じさせてくれました。
最後はケヴィンさんの御土産。
2002年 シャトー・コス・デストゥーネル。 サンテステフの中で1番好きなワインです。
スクリーンの中では フェラン・セギュール の ドゥミ・ブテイユ でしたが私は秘かに 映画の原作「ハンニバル」で 《ドクター・レクター が機内に持ち込んだ サン・テステフ のワイン》は、コス・デストゥーネル の ドゥミ・ブテイユ ではないかと思っています。
ケヴィンさん美味しいワインを有り難う御座いました!