月別アーカイブ: 2015年7月

ボンヌ・マール グラン・クリュ 比較試飲・・・

先日の定休日を利用してワイン会を行いましたので御報告させていてだきます。

ラインナップは

シャンパーニュ
ペリエ・ジュエ ベル・エポック
2007年。

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白ワイン
ドメーヌ ルー・ペール・エ・フィス

コルトン・シャルルマーニュ
グラン・クリュ 2011年。

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赤ワイン
ドメーヌ エルヴェ・ルーミエ
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2011年。

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赤ワインもう1本
ドメーヌ ユドロ・バイエ
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2012年。

参加者からの差し入れワイン

ドメーヌ ジャイエ・ジル
オート・コート・ド・ニュイ
ヴィラージュ 2000年。

以上の面々です。

飲み比べといっても優劣を付けるためのものではありませんから 皆さん気軽に造り手と畑の位置の違い(同じクリマ、異なるリューディー)を楽しんでおられました。

シャンパーニュ地方の2007年は
温暖な冬、
暖かい春という気候に恵まれた年だったそうです。

以前お会いした最高醸造責任者、
エルヴェ・デシャン氏いわく

「夏を思わせる暖かい春がブドウの開花を早め、初夏は降雨により低温だったものの
太陽に恵まれた夏がブドウの成熟を助けたました。
しかしシャンパーニュにとって一番大切なアシディテ(酸)の不足が懸念された年でもありました。」

と仰っていました。

異例な程 例年よりも早い収穫だったのは
葡萄の減酸を避けたかった為でしょう。

さて試飲。

エレガントな爽やかさの為の
クラマン村とアヴィーズ村のシャルドネ。

芳醇で繊細な複雑さを添える
モンターニュ・ド・ランス地域
珠玉のピノ・ノワール、

滑らかさを演出するディジー村の
ピノ・ムニエをアッサンブラージュ。

出荷まで6年の熟成。

一言で言うと バランスの妙。

シャルル・マルタン・エミール・ガレ作
アネモネの装飾ブテイユのイメージそのまま。

そんなシャンパーニュ。

充分な酸と蜜を思わせる香りは収穫のタイミングがベストだったことをおしえてくれます。

以下ブログに続きます・・・

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G.Hマム テイスティングセミナー・・・

時期は前後してしまいましたが
先日 コルドン・ルージュでお馴染みの
G.H マム社のテイスティングセミナーにお邪魔しておりました。

最高醸造責任者
ディディエ・マリオッティ氏を迎えての
セミナーは2年前にも参加させて頂きましたが、マリオッティ氏は今回も新しいサプライズを我々参加者に魅せてくれました。

専用のサーブルを使わずシャンパーニュグラスのフルート型を使いボトルネックを飛ばすと言うもの。

グラスのステムの所を持ってサブラージュするのは新しい事では有りませんが

 

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このようにグラスの膨らみ部分を持ち瓶の形に沿わせるようにアタックポイント目掛け、結構な勢いでグラスを振り切り 瓶にインパクトを与える方法は未だ見たことがありません。

細い脚の部分が折れないかどうか不安になりますが 私は今のところ上手く行ってます。

以前も書きましたが、サブラージュは
同一のブテイユで3度失敗したら、
新しい瓶に替えて行った方が良いと思いますし、始めから手袋またはトルションのような布は必須です。

(徐々に衝撃を与えられた瓶は6気圧のガスに圧迫され、破裂を招き 破片が四方に飛び散る悪夢に見舞われますので・・・)

とても危険なデモンストレーションですので 御覧になりたい方は 当店に御越しください。

サブラージュの細かな注意点と共に実際に実演させて頂きます。

(ボトルでシャンパーニュを注文していただかなくてはなりませんが・・・)

マリオッティさん、インポート会社の皆様ありがとうございました。

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ドメーヌ ユドロ・バイエ その2・・・

ドミニク・ル・グエン氏が使用している樽会社は全部で3社。

ルソー、
フランソワ・フレール、
セガン・モロー。

焼き加減はミディアムプラス。

焼き加減については以前のこのブログで説明した通りです。

しかし何故複数の樽会社を使い分けるのかまだ書いていなかったと思います。

まず それぞれの樽会社には特徴があります。

ルソー社なら葡萄の果樹味を充分に残せる仕立て。

フランソワ・フレール社は
ストラクチャーを力強く表現する為に。

セガン・モロー社は樽の風味をまろやかにワインに移す仕立て。

ドメーヌ ユドロ・バイエでは
あるキュヴェを除く全てのワインを
この3社の樽で平均的に仕込み、
瓶詰め前にそれらをアッサンブラージュして樽毎の誤差を無くしているそうです。

あるキュヴェとはトップキュヴェの
ボンヌ・マール グラン・クリュのことで このキュヴェに関しては
葡萄の時点で既に骨格がしっかりとしているので
敢えてフランソワ・フレール社の樽は使わないと仰っていました。

樽の使い方ひとつでワインは変わりますが、
その事を知ってしまうと
ヒント無しの、味覚だけに頼った
ブラインドテイスティングでは
なかなか正解にたどり着かなくなります。

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私が所有する
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2012年、2013年
にサインをしていただきました。

輸入会社の皆様、ドミニクさん、いつもありがとうございます。

こちらは2年前にサインしていただいた
2011年物の
ボンヌ・マール グラン・クリュ。

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メゾン コランタン・ル・グエンの実現を心より願っております。