マダム ラルー・ビーズ・ルロワの造るワインがフレデリック氏の目指すワインですから畑仕事に於いても自分の考えに則りながら参考にしている様です。
例えばロニャージュ。
ロニャージュをしない前提ですが
1.5巻き以上は手積みで除去するそうです。
ストレスフリー的考え方で見れば
初めに必ずしなければならない
冬の剪定以外で葡萄樹を切らない方が良いはずですが、
それでは梢、枝、葉により風通しが悪くなりカビ発生の原因になったりします。
マダム ルロワのドメーヌも実は
2巻きする前にカットしているようです。
ヴィエイユ・ウィーニュに拘り全房で仕込まれるフレデリック氏の葡萄は
最初1回のルモンタージュ、
最大で7回までの
脚によるピジャージュを経て
果汁はグラビティーでゆっくりと果梗と分けられ
5年から10年使用の
フランソワ・フレール社製オーク樽で
14ヶ月から15ヶ月エルヴァージュされた後
ブテイユに移されます。
2000年頃までのパワフルなワインとは違う
ブルゴーニュらしい
余韻が長く軽やかで繊細なワイン・・・
今やネゴシアンとドメーヌの逆転現象に歯止めが掛からないブルゴーニュに於て
古木の畑だけを選んでワインが造れるネゴシアンに・・・というかフレデリック・マニャン社の様な運営スタイルに若干のアドバンテージがあることは否めないですね。
我々愛好家はブルゴーニュの優れたワインを安定提供していただければありがたい限りです。