月別アーカイブ: 2012年2月

ブルゴーニュのグラン・ヴァンを飲む会・・・

2ヶ月ぶりのワイン会です。

今回は初参加のメンバーが8割を占めた会で とても初々しく、残りの2割の常連参加者の方々も初心にかえってワインを楽しめたのではないでしょうか。

嬉しい事に予定より参加人数が増えましたので、ラインナップワインのグレードアップが実現です。

友人の井尾さんが 《1998年 ”クラヴリエ”のシャンボール・ミュジニー 1級 ”レ・シャルム”》を差し入れてくれたのと、お客様の黒田さんから頂いた ドイツワイン 《”シュロスグート・ディール” キュヴェ ヴィクトール 》の2本が加わり、計5本になりました。

シャンパーニュは、 《”ペリエ・ジュエ”のノンヴィンテージ》。

o0480064011823873466

 

(トップキュヴェはシャルル・マルタン・エミール・ガレの絵入りボトルでご存知の方も多いと思います)


白ワイン・・・前出の《”キュヴェ・ヴィクトール”》。

予告のワイン 《シャサーニュ・モンラッシェ 1級 ”ラ ロマネ”》 が予算増の恩恵により変更。
なんと! 

《ドメーヌ・フルーロ・ラローズ 1994年 ”ル・モンラッシェ・グラン・クリュ”》

赤ワイン・・・井尾さんの 《1998年 クラヴリエ シャンボール・ミュジニー 1級 ”レ・シャルム”》。

o0480064011823873598


メインの赤ワイン・・・《ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティー 2007年 ”リシュブール・グラン・クリュ”》。

以上の面々です。

なぜブルゴーニュの会に1本ドイツワインが入っているのか・・・

シュロスグート・ディールの当主 アーミン・ディール氏

(ミシュラン・ガイドと双璧を成すガイド・ブック ”ゴーミヨ”の編集長) は自身が大好きな ブルゴーニュワイン をドイツで造るべく精進なさっている方で、ブルゴーニュワイン好きにも一目置かれているワイナリーなのです。

頂き物のワインですから、大勢で頂いた方が黒田さんも喜んで下さるだろうと思い、皆様に振舞わせていただきました。

ブルゴーニュ好きが高じてワイン造りまでするなんて、尊敬します。

私なんてせいぜいブルゴーニュワインを多く扱うビストロの経営がやっとですから・・・

そう思いながらこの 息子さんの名を冠した”キュヴェ・ヴィクトール”を飲むと より一層美味しく感じます。

実際はブルゴーニュの白とも違うのですが、ドイツワインとも違うので ブラインドで出されたら答えられないかも知れません。

マロラクティック発酵の特徴が出ているともいえるし、ロワール地方の葡萄品種も姿を見せるし・・・難しいです。いや 面白いです!

o0480064011823861372

今回そのようなワインが存在する事をお教えいただき感謝しています。

黒田さん有り難う御座いました!

井尾さんの ”シャンボール1級”はシャンボール・ミュジニー村と云うより、もう少し南に位置する ヴォーヌ・ロマネ村を彷彿とさせる香りと味で14年の経年変化によるものか、そもそもの畑の場所に起因する事か判断に迷いがでます。

何れにせよ この個体は状態が素晴しく、保存の良さが手に取るように解りました。

何本か入手しておきたい1本です。

井尾さんありがとう!

さてメインのワイン   《DRC 2007年 ”リシュブール” グラン・クリュ》の登場です。

o0480064011823873699

仔羊のナヴァランと一緒に頂きました。

オールド・ヴィンテ-ジから新しいヴィンテージまで、この1年間で 5種、7本、 1988年~2007年までの6ヴィンテージのDRCワインを飲みましたが、毎回飲む度に好きになります。

2007年のそれは まだまだ熟成に耐える力強さを持ちながら、わかりやすい美味しさで参加者の方々も満足されていました。

ヴィンテージの特徴か、抜栓のタイミングの問題かわかりませんが、俗にいう DRC香はあまり感じませんでした。

もう1本在庫しているので5年後位に飲んでみたいと思います。
(勿論ワイン会を開いて・・・)

o0480064011823923259

参加者の皆様 お疲れ様でした! 楽しい時間を共有出来ましたことを嬉しく思います。次回 ボルドー グラン・クリュの回でお会いしましょう!

シャンパーニュのグランメゾン・・・

シャンパーニュの老舗

ペリエ・ジュエ・・・

o0480064011814629877

 

愛飲者の中には、 英国 《ヴィクトリア女王》、フランス 《ナポレオンⅢ世》、ベルギー 《レオポルトⅠ世》 など・・・

世界で初めて ”ブリュット” (つまり辛口シャンパーニュ)を製造したことで有名です。

”ブリュット”と言う文字に対してまずレスポンスが有るのは ポメリー社の《マダム・ポメリー》ですが、ポメリー社は、社交界で ”辛口シャンパーニュ” が流行り始めた事を敏感に察知し、世界中に ”ブリュット” を広めた功績が讃えられています。

功績といえば、有名な美術愛好家だった《マダム・ポメリー》。

今現在 パリ オルセー美術館に展示されている 《ジャン・フランソワ・ミレー》の傑作 「落穂拾い」 はマダムが生前 ルーブル美術館に寄贈する為に購入していた絵画でした。

オルセー美術館で 《ミレー》 を鑑賞しながら ポメリーのシャンパーニュを飲んでみたいものです。

グラン・メゾンには、著名な方々に長く愛飲されているメゾンが沢山あります。(ここがレコルタン・マニピュランと違う所ですね)

故ミッテラン元仏大統領に好まれた ”テタンジェ”。

英国王室ご用達の ”ポル・ロジェ”。

ロシア皇帝 《アレクサンドルⅡ世》を虜にした ”ルイ・ロデレール”。(この方の為にルイ・ロデレールのトップ・キュヴェ ”クリスタル”は造られました)

《007ジェームス・ボンド》の ”ドン・ペリニョン”もしくは”ボランジェ”。(ショーン・コネリー、ロジャームーア位までは”ドン・ペリニョン”でしたが ティモシー・ダルトンやピアース・ブロスナン辺りになると劇中オーダーしているシャンパーニュは”ボランジェ” スポンサーの関係ですね・・・)

《マリリン・モンロー》の ”パイパー”は カンヌ映画祭の公認シャンパーニュとして知られていますが、マリー・アントワネットに献上されていますから、外見の派手な赤や名前のモダンさに似合わず 歴史のあるメゾンです。

故《ジョン・フィツジェラルド・ケネディー》元米大統領の ”ニコラ・フィアット” etc・・・

数え上げたらキリが有りませんが、その中でも ”熱狂的” という言葉に重きを置くなら、”クリュッグ” をおいて他に無いでしょう。

「クリュギスト」と呼ばれる愛飲者の中には、 《エリザベス女王》、《ココ・シャネル》、《アーネスト・へミングウェイ》などそうそうたる面々です。

そして今現在の角界著名人にも「クリュギスト」は沢山居ます。

迎賓の重要性によって供されるシャンパーニュ、ワインが違ってくるフランス。

フランス大統領官邸 エリゼ宮で公式、非公式に関わらず、近年 晩餐会でこの シャンパーニュが振舞われたのは 僅かに3回。

英国エリザベス女王。

ブッシュ元米大統領。

今上天皇、皇后両陛下。
(きんじょうてんのう。そのとき在位なさっている天皇陛下の意。この場合、平成の天皇陛下)

フランス国家に”クリュッグ”を振舞われる事は、最大級の敬意の表れです。

そしてこのシャンパーニュが如何に愛されているかがお分かりいただけるかと思います。

日本で有名なシャンパーニュは 間違いなく ”ドン・ぺリニョン”ですが、ヨーロッパ諸国では ”クリュッグ”です。
生産本数の違いが知名度の差になって現れています。

o0240040011813508607

もう1社忘れてはいけないメゾンがあります。

単一品種の葡萄、単一クリュ、更に葡萄の出来が良かった年にしか造られない為、20世紀の100年でリリースされたのは たったの37回。

シャンパーニュ界の完璧主義者 ”サロン”。

t02200367_0240040011815464251

画像は1996年の”サロン”

(サロンの社長 ディディエ・ドゥポン氏いわく「サロンは偉大な白ワインです、シャンパーニュで造られているので 泡もでますがね」とイタズラっぽく仰ったそうです)

簡素ともいえるエチケットからは想像も出来ないほどに奥深い味わい 綺麗な酸で、氏の仰った事に納得です。

私の知人にもファンが多いです。

これらのシャンパーニュ 全てエピにてご注文いただけますので是非ともご自分のお気に入りを見つけて下さい。

追記・・・大事な人と飲む為の ”クリュッグ” 。

エピの”クリュッグ”は私の友人で、料理演出家、エッセイストの 宮永 侑佳 さんの為の1本です。

宮永さん 一緒に飲みましょう!

インポーター主催による・・・

ブルゴーニュワイン生産者来日に伴いおこなわれた試飲会にお邪魔して参りました。

ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ (DRCオーナーの個人ドメーヌ) からは オベール・ド・ヴィレーヌ氏の甥 ピェール・ド・ブノワ氏。

o0533040011799481157
シャンパーニュの名門 アンリオ が所有する シャブリ の人気ドメーヌ、 ウィリアム・フェーブ からは 才能豊かな ディディエ・セギエ氏。
o0533040011799481156

コート・ドールで最大面積の葡萄畑を有する こちらも シャンパーニュの アンリオ 所有の ブシャール・ペール・エ・フィス (ネゴシアン部門あり)からは 日本人の 西山氏。

o0533040011799481552

 

ぺルナン・ヴェルジュレス からは とても シャイで拝見するからに誠実で実直なお人柄の造り手、 ドメーヌ・ラペ の ヴァンサン・ラペ氏。

o0533040011799481553

個人的に今回1番お話を伺いたかった モレ・サン・ドゥニのドメーヌ・ぺロ・ミノ 当主 クリストフ・ぺロ・ミノ氏。

o0533040011799481554

 

以上の5名立会いのもと、60本の試飲会がおこなわれました。

2009年物と2010年物のテイスティングだったのですが、どの生産者の方も「2009年は、もう既に開いている。2010年は長期の熟成に耐える出来だ・・・」 と仰ってました。

扱ってみた感想と一致します。

ピエール・ド・ブノワ氏は私が料理人だと知ると、1本1本のワインに合う料理の説明を事細かにご説明してくださり、とても興味深かったです。

アリゴテ種に深い思い入れのあるドメーヌですので、その拘りを直接伺えた事は偏見を拭い去るのに十分でした。

ブーズロン村の葡萄 アリゴテ種は全て丘の斜面に植えられており「金のアリゴテ」と呼ばれていて最良とされ、他の平地に植えられた アリゴテ「緑のアリゴテ」とは 区別して考えている様です。

その「金のアリゴテ」で造られた村名”ブーズロン”。

ただの”すっぱい”白ワインになっておらず(アリゴテを見直すこと確実) まろやかでフルーティー。 春野菜のエチュべにとても良く合いそうです。


ヴァンサン・ラぺ氏はご自身が所有する畑の写真で、試飲の為に並んでいるワインのおおよその位置を示して下さり わかりやすく大人気でした。
次回ブルゴーニュへ行く際の楽しみがまた一つ増えました!

今まであまり抜栓の機会にめぐり逢いませんでしたが このドメーヌは凄いです。

試飲させて頂いた7種のワイン(うち4本がグラン・クリュ!)が全て平均より高い所にあった気がします。
決して笑わないと云われている ヴァンサン・ラぺ氏が、撮影の際に ちょっとだけ微笑んでくれました、嬉しかったです。

ドメーヌ・ペロ・ミノ当主 クリストフ・ペロ・ミノ氏のワインは、1993年にドメーヌを引き継いだ頃からのファンで、2000年頃から今の様なスタイル(抽出が濃くない)になり、更に好きになりました。

トップキュヴェは特級の シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、(両畑ともピェール・ダモア氏からのフェルマージュ) シャルム・シャンベルタン などですが、私の一番好きな氏のワインは ”シャンボール・ミュジニー1級 ラ・コンブ・ドルヴォーV.V” 。

シルクの様な舌触り、のど越し。凝縮された果実味。 女性的なのに心に残る言葉は「圧巻」。
1級というより特級の存在感のこのワインには 今まで裏切られた事がありません。

今年の6月にドメーヌ訪問のアポイントまで頂き、また一つブルゴーニュへ行く理由が出来ました。

ファインズの皆様、生産者の皆様 有意義な時間をありがとうございました!

沢山の頂き物・・・

代官山で20数年歯科医院を営んでいらっしゃる 若林先生。

とても美味しく、大変立派な”金目鯛”を有り難う御座いました!

o0480064011784882941


オープン以来お世話になってばかりで恐縮です。


お腹をすかしたエピ スタッフの為に特大のピザを差し入れ下さった先輩の 山田さん!

o0480064011784882999


いつもありがとうございます!


元 エピ スタッフで、俳優を目指し東京で日々精進している九州出身の秋本君が実家から 殻つき生牡蠣を大量に送ってくれました!秋本君、新鮮な牡蠣をありがとう!

o0480064011784883038

 

スタッフ全員で美味しくいただきました!

o0480064011784888758


友人の木工家 青木さんに制作依頼をしていた「緑板」が完成、なんと静岡の工房から納品しに来てくれました!

相変わらずの素晴しい出来で使用するのが勿体無い気がします。

o0480064011784883101

 

青ちゃん、青ちゃんの幼馴染のケタさん 久しぶりに2人に会えて良かったです。

本当にありがとう!