1860年から現在まで1度も分割されずに
一族が唯一単独で所有してきた
思い入れの深い畑。
《ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ “クロ・デ・レア”》
ヴォーヌ・ロマネ村南側の入り口を入り、徒歩5分。
グロ家が所有するトップ・キュヴェは御存じ
《リシュブール グラン・クリュ》。
実は巷でいわれている、
「優しい兄が可愛い妹に一番良い畑を(相続の際)譲った」
であるとか
「最上の畑は、才能が有る人間が任される」
等の話は誤りです。
1995年にジャン・グロ氏から生前分割相続されたその際、畑の細分化を防ぐ為に可能な限り畑単位での相続を余儀なくされました。
細分化を防ぎたかった畑は、一族がモノポールを護って所有してきた
2.12ヘクタールの1級畑
《クロ・デ・レア》
(2009年はクロ・デ・レア取得150年記念エチケット)
人望厚い長男のミッシェル・グロ氏がこの畑をモノポールのまま相続することになりましたが、等分相続ですので 何らかの畑を諦めなければなりませんでした・・・
代償は、特級畑 《リシュブール》 相続権の放棄。
ですから、ドメーヌ ミッシェル・グロは特級畑《クロ・ド・ヴージョ》を 0.20ヘクタール所有していますが、
ドメーヌのフラッグシップはあくまで
1級 モノポール《クロ・デ・レア》というスタンスです。
決して主張してくるタイプのワインではありませんが、漏れ聞こえてくるミッシェル・グロ氏の人柄にシンクロしているようで、とても好感がもてます。
来歴を知ってからワインをいただくのは、より一層楽しいものです。
「クロ」と呼ぶには、余りにも立派な囲い壁を有するクロ・デ・レアの畑。
その畑の前に在る立派な物置小屋というか、畑道具などが置いて有る家。
中にはドラムセットが設置してあり、どなたかの
御子息が、力一杯叩いてたのですが、プロ並みにお上手でしたので、しばらく聴き入ってしまいました。
因みに、この明るさですが、午後22時30分です。