お客様 作原さんが ファッション誌 ELLE japon 8月号に epi を紹介して下さいました!
作原さんいつもありがとうございます!
早速のご来店も重ね重ね御礼申し上げます!
お客様 作原さんが ファッション誌 ELLE japon 8月号に epi を紹介して下さいました!
作原さんいつもありがとうございます!
早速のご来店も重ね重ね御礼申し上げます!
まさかこの門をくぐれる日が来るとは思いませんでした。
”シャトー・ド・シャンボール ミュジニー”
元 資産家の マレ・モンジュ家 所有だったのこの美しくも素晴しい瀟洒な建物。
現在は、5代目当主の ジャック・フレデリック・ミュニエ氏の所有。
”ドメーヌ コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ”
”ドメーヌ ジョルジュ・ルミエ”
”ドメーヌ ジャック・フレデリック・ミュニエ”
シャンボール村で人気トップ3の、この3件は、冷やかしでも中に入れない独特の威圧感が漂います。
(毎回表札を写真に収めるだけでも満足でしたから・・・)
門からシャトーの入り口まで玉砂利の道を、植え込みをよける様に左に回りこみ、玄関前に到着すると扉が開き、 スタッフの オードリーさん(フランス語読みだと オドレイさん)が出迎えてくれました。
ロビーに入るとオードリーさんが私の事を ジャック・フレデリック・ミュニエ氏に紹介して下さいました。(私の情報を事細かに暗記なさっていて、ビックリしていました!嬉しいです)
初めてお会いした ミュニエ氏は物静かで温厚な学者のイメージ。
話し方も非常に穏やかで囁くように話されます。
滅多にお目に掛かれない代物です。
試飲アイテムは、樽の2011年 シャンボール・ミュジニー村名、
モノポールの ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラ・マレシャル、
シャンボール・ミュジニー 1級 レ フュエ、
特級 ボンヌ・マール、
1級 アムルーズ、
そして 大好きな 特級 ミュジニー!
壜からの 2009年、2010年”クロ・ド・ラ・マレシャル”。
とても華やかな芳香、濃く深い色調、綺麗な酸、長い余韻、そしてダークチェリーのイメージ。
正にお手本の ”ボンヌ・マール”
美しい色調、凝縮された赤いフルーツ、エレガントで繊細、物凄く良い香り、真っ直ぐに伸びる酸、アフターも長い。これグランクリュですよね?そんな感じ。
探してでも手に入れたい1本。ミュジニーより生産量が少ないです。
2011年 シャンボール・ミュジニー特級 ”ミュジニー”・・・
もう別格、唯一無二のアペラシオン。
その滑らかさは、シルクの舌触り。異次元。
恐らく言葉では表現不可能。
もう飲むしかない・・・そんなワイン。
と云って造られるこの2つのアペラシオン。
ヴォギュエでも無く、ルミエでも無く、ミュニエでも無い。
”ミュジニー”であるということ。
このドメーヌの”ミュジニー・グランクリュ”はそれだけで飲む意味があります。
ミュニエ氏は”ミュジニー”飲み頃を15年~20年と仰ってました。とすると今飲むなら1992年~1996年が適していそうですが・・・あっ、売って無いです。
しかし2011年の”ミュジニー グラン・クリュ”、既に磐石の味わい。
やはり私はこのアペラシオンが好きなのだと再確認いたしました。
ただただ美味しい。
ジャック・フレデリック・ミュニエさん、オードリーさん素晴しい体験をさせて頂きありがとう御座いました!!!
さて この日一番目のアポイントは、モレ・サン・ドゥニ村の ドメーヌ・ドュ・クロ・デ・ランブレイ です。
正面玄関からでは無く、裏門からお邪魔したので お城の庭園をじっくり眺める事が出来ました。
前方に目を向けると 遠くの扉が開き 総責任者の ティエリー・ブルーアン氏が出迎えてくれました。
そして事務所到着やいなやドメーヌの車で所有畑を廻っていただき、好天のモレ・サン・ドニ村を満喫させていただきました。
ドメーヌに戻ると早速地下カーヴ
にて2011年の樽、2010年、2009年の壜から ”モレ・サン・ドゥニの村名” と ”クロ・デ・ランブレイ グランクリュ”を試飲させて頂けました。
前回のブログで、ニュイ・サン・ジョルジュの一級畑 レ・サン・ジョルジュ が 特級になるかも? と書きましたが AOCのシステムが始まって以来
初めて格上げされたのが、クロ・デ・ランブレイです・・・二番目が フランソワ・ラマルシュの ラ・グランド・リュ でしたか・・・
村名 モレ・サン・ドゥニ 試飲後の感想は、とてもクリアでエレガント、深すぎず、浅くも無いコクと ブルゴーニュワインの醍醐味でもある スッキリとした酸の奥に見え隠れする甘い果実味。
とても美味です。
そして グランクリュ。村名の様に直ぐに飲んで美味しいのではなく しっかりとしたタンニンも併せ持っているので5年後位から本来、ティエリーさんが思い描く姿になるのでしょう。
ブルゴーニュの王道を行く ピノ らしいワインです。
朝、送迎を頼んであったタクシーの遅れで、試飲時間が限られてしまいましたが、とても素晴しい時間を過ごさせて頂きました。
こちらでも ワイン会用に 蔵出しサイン入りで クロ・デ・ランブレイ 2008年を譲って頂きました!お楽しみに!!
ティエリー氏・・・「今日、午後の訪問ドメーヌは?」
と聞かれ
私が・・・「シャンボール・ミュジニー村の ドメーヌ ジャック・フレデリック・ミュニエです」
と答えると
ティエリー氏・・・「送るよ」
と仰って下さいました。
特級畑 ”ボンヌマール” の畑をじっくり見たかったので、徒歩で向かうことにさせて頂きましたが、皆さん本当に親切な方達ばかりです!
ティエリーさん有り難う御座いました!
宿泊中の”ラ メゾン コロンビエール”、朝食は付きますが その他は自炊です。
スーパーのある ニュイ・サン・ジョルジュ村まで買い出しに行き、自分で用意します。
74号線沿いにあるホテルのレストラン(モンジャール・ミュニュレの娘さんが経営・・・)
その名も ”リシュブール”
で モンジャール・ミュニュエの ヴォーヌ・ロマネ 1級 ”レゾルヴォー” に合わせて食事。
因みに外が明るいですが、夜の9時です・・・
少々飲みすぎた為、普段ならエピ営業中の PM23:00という早めの時間に就寝。
翌朝6時起床。
ヴォーヌ・ロマネの村と畑を散策中、ワイン好きなら一生に一度は訪れてみたいドメーヌの当主の方にバッタリ遭遇、お話する事が出来ました。
このブログを御覧になっている方には後ろ姿だけで お判りかと・・・
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティー当主、オベール・ド・ヴィレーヌ氏。
緊張の為、写真は別れ際のこの1枚だけ。
早起きは三文の徳とはこの事ですか・・・
オベールさん早朝から急に話しかけた たどたどしいフランス語の日本人に、丁寧な対応をしてくださり有り難うございます。
この赤い門のDRCへ向かう道の一本左側を畑方向に進むと ドメーヌ メオ・カミュゼがあります・・・
前を通りかかると当主の ジャン・ニコラ・メオ氏が縦列駐車中。
車から降りる際 ご挨拶、写真は車だけ。
お2人にお会いした事ですっかり目が覚めました。
更に同日 3件目の訪問ドメーヌは、3月の来日時にアポイントを頂いた モレ サン ドゥニ村の ドメーヌ ぺロ・ミノ。
「声を掛ければ良いのに・・・」と仰って下さいました。
ハイ、次回はそうさせて頂きます。
さて試飲です。
並みいるグランクリュを所有するドメーヌですし、お持ちの畑があまりにも多く、全てのワインを試飲することは叶いませんので、主にエピで使用しているアイテムから試飲させて頂きました。
2002年頃からワインのスタイルに変化が見られたので そう伝えると やはりその時l期から、意識的に現在の様な ブルゴーニュらしいと言うかエレガントでフィネスが有り 美しい酸が表現されるスタイルにシフトしていったそうです。
その後の名声はご存知の通り。
ドメーヌ ぺロ・ミノ の1級畑 ”ラ コンブ ドルヴォー”
についても多くの
書籍等で書かれている ”なぜ あの区画がグランクリュでは無いのか?” も 答えを知りながら、でもやはりご本人に聞いてみたくて伺ってみました。
(私もシャンボール村に行くと 左側ドメーヌ ジャック・プリウール、右側 ドメーヌ コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエのミュジニーの区画の間にある坂道をのぼって行き ドメーヌ ぺロ・ミノの”1級 ラ コンブ ドルヴォー”の前をなだらかに右に曲がってシャンボール村に戻る・・・というルートを何度も散策するのですが、本当に「なぜ あの区画が特級畑では無いのか?」理解に苦しみます)
クリストフ・ぺロ・ミノ氏 曰く 「申請すれば特級になるかもしれないけど・・・今の所予定は無いね・・・」と仰っていました。
それよりも・・・と続けて「5年以内に ニュイ サンジョルジュにグランクリュの畑が誕生するかも知れないね」とお話下さいました。
ドメーヌ ティボー・リジェ・べレールが申請中みたいです。素晴しい事ですね。
話が戻りますが、畑がグランクリュになると収量も厳しく制限されますし税額も上がりますし、畑を売却するときも簡単には出来ないそうなので、 ”キュヴェ・ユルトラ” としてグランクリュ並みの金額で買手が付く、現状の方が良いのでしょうね。
それから お2人は数多ある ヴォーヌ ロマネ村の1級畑の名前の由来なども面白おかしく教えてくださり、その下ネタに一同大爆笑!
ドメーヌを後にしようとすると、私が頼んでいたタクシーを電話でキャンセルしているクリストフさんの声が・・・、あれ?と思っていると、ご自身の車で2村跨いだ ヴォーヌ ロマネ村のドメーヌ アンヌ・グロまで送って頂ける(運転はピエールさん) というのです!
最高です!
今回何件ものドメーヌの方が次の訪問地まで「車で送るよ」と提案して下さいました。
(ブルゴーニュには流しのタクシーなんて存在しませんから非常に助かります!)
勿論 お忙しい中申し訳ないので、その大半は遠慮申し上げましたが、ブルゴーニュの人々の親切心には頭が下がります。
次回訪日の際には「エピに食事に行くからね」、「絶対に行くよ」と何度も仰って下さり、社交辞令とわかっていても とても嬉しくなりました。
クリストフさん、ピエールさん本当に有り難う御座いました!
同日 午後一番の訪問先は、ドメーヌ アンヌ・グロ から徒歩5分に位置する 同じく ヴォーヌ ロマネ村の ドメーヌ ジャン・グリヴォ。
当主のエチエンヌ・グリヴォ氏が試飲のお相手をしてくださいました。
俳優さんみたいに渋い方です。
ワイン造りに対する考え方は どのドメーヌに伺っても熱いものを感じますが、エチエンヌ氏は物腰が穏やかなのでそのギャップに驚きます。
芯のぶれないそういった考えかたが 人の心を捕らえて放さないのでしょうね。
こちらでもワイン会用に蔵出しサイン入りで 特級 ”クロ ド ヴージョ” を譲って頂きましたのでお楽しみに!
(リシュブールは在庫が無く断念!)
1984年の ドメーヌ ジャン・グリヴォ ”リシュブール” に感動してこのアペラシオンが好きになりましたので、訪問出来たことは最大級の喜びでした。
憧れのドメーヌで大好きなワインを当主の方に樽から振舞われたら、何一つ冷静に考える事などできませんが、壜からの2010年、樽からの2011年で頂いた ”リシュブール” が腰が抜けるほど美味しかった事は覚えています。
エチエンヌさん 有り難う御座いました!
ドメーヌ ジャック・プリウール訪問の後、夜は ドメーヌ アンヌ・グロ が経営で ドメーヌ敷地内、醸造所に隣接する シャンブル・ドット ”ラ メゾン コロンビエール”に2泊の予定ですので、ヴォーヌ・ロマネ村まで戻ります。
3ヶ月ぶりに再会のアンヌ・グロ女史と挨拶を交わし、早速 彼女の造ったワイン、”シャンボール ミュジニー ラ コンブ ドルヴォー”を夕食時にブテイユで頂き、翌朝に備え早々に眠りにつきました。
次の日、1つ目の訪問は、その 「ドメーヌ アンヌ・グロ」
待ちに待った訪問でしたのではやる気持ちを抑えられません。
アシスタントの エロディーさんがデギュスタシオンのお相手をして下さいました。
造られた場所で飲むワインは最高に美味しいです!
アンヌさんの造るワインがお好きな人には天国の様なシャンブル ドットです。何しろダイニング・キッチンのカーヴには ドメーヌ アンヌ・グロのワインが全部揃っていて、(勿論有料です)全て購入、その場で頂くことが出来るのですから!
さて地下カーヴでの試飲・・・
2011年を樽から(村名~特級まで全てのキュヴェ!)試飲させて頂き、そのクオリティーの高さに感動、秋の日本入荷を心待ちにしたのでした。
数量が少なく日本未入荷の広域ワインも試飲出来ました。
エロディーさん有り難うございます!
ワイン会用に蔵出しサイン入りで 2009年 ”リシュブール”を譲っていただけましたのでお楽しみに!
2日目 午後は ムルソー村まで足を伸ばし(今回唯一の コート ド ボーヌ) ドメーヌ ジャック・プリウール です。
ワインを好きになった頃、初めて自分で買ったグランクリュが ドメーヌ ジャック・プリウール の ”ミュジニー” でした。
エコロジーをとても気に掛けている企業で、これまでDRC並みに”肉厚の壜”を薄手の品物に替えて行こうとか、運送用の木箱を”効率の良いパッケージング”のダンボール箱にしていくなど改革を進めているようです。
大規模なドメーヌがこういった取り組みをするのはとても意味がある事だと思います。
パリに3日間、ブルゴーニュに5日間の滞在でしたので、ドメーヌは8件訪問させて頂く事が出来ました。
(インポーター各社、友人のK氏、本当に有り難う御座いました)
訪問生産者は・・・
1日目
シャンボール・ミュジニー村の
ドメーヌ アンドレ・ジルトゥーネル。
2日目
シャンボール・ミュジニー村の
ドメーヌ ユドロ・バイエ
ムルソー村の
ドメーヌ ジャック・プリウール
3日目
ヴォーヌ・ロマネ村の
ドメーヌ アンヌ・グロ
同じくヴォーヌ・ロマネ村の
ドメーヌ ジャン・グリヴォ
モレ・サン・ドゥニ村の
ドメーヌ ぺロ・ミノ
4日目
モレ・サン・ドゥニ村の
ドメーヌ デ・ランブレイ
シャンボール・ミュジニー村の
ドメーヌ ジャック・フレデリック・ミュニエ
全員が グラン・クリュを持つスタードメーヌ8件という布陣。
毎日が緊張と楽しみの連続。(初日は久しぶりのフランス語だったのでアテンドを頼みましたが2日目以降は全くの単独行動でしたので・・・)
各デギュスタシオンの合間を縫って モレ・サン・ドゥニ、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネ 3村全ての畑をめぐり、足の筋力も随分とアップしました。
では1件ずつ順番に紹介させて頂きます。
(日本で余り馴染みの無い ドメーヌ の アンドレ・ジルトゥーネルは次の機会にタップリ紹介します)
epiが2006年オープンでしたのでヴィンテージは2004年が市場に出ていた頃です。
ドメーヌ ユドロ・バイエ
2004年といえば ドミニク・ル・グエン氏 が先代からドメーヌを引き継いだ年であり、素晴しい評価を得た年でもあります。
epiオープンの際に多く扱ったドメーヌですので、私にとっても思い入れの深いドメーヌの一つで、毎年ワインリストにアップさせて頂いています。
”ご自身のドメーヌで1番好きな(思い入れのある)キュヴェは?”
というものです。
因みに ドミニクさんと 私の好きなキュヴェは同じで、嬉しかったりします。
(必ずしもトップキュヴェでは、無いのです・・・)
コート ド ニュイ でも有名な”畑の人”ですから、時間通りに訪問したときも当然 畑にいらして、ご長男が携帯で呼んでくれました。
どのヴィンテージの シャンボール 1級 ”レ シャルム” も シャンボールを象徴する美しい佇まいで、正にお手本の出来。
私の大好きな 1級 ”レ クラ”は、長いフィネスと花の香り、首から上を包み込むような芳醇な空気感でした。
そして圧巻の ボンヌ マール!
ダークチェリー等、黒いフルーツのイメージは この畑にいつも感じることですが、マロラクティック発酵が終わったばかりの 6月の樽試飲では、強い刺激と元気な香りでストレートな葡萄のエキスを味わう事が出来ます。
このキュヴェだけ色も香りも異次元なので、ブラインドで出されてもボンヌマールだとわかりました。
日本ではなかなか見つからないですが・・・
ドミニク氏の ドメーヌ裏庭 は借景に ”レ クラ” の畑が望める為、ドミニク氏も冗談半分で 「まるで自分の庭みたいだ」 と仰っていたのが印象的でした。
もともと大ファンのドメーヌでしたが、ドミニク氏にお会いできて更に好きになりました。
翌日、シャンボールの村で偶然お会いしたときも大きく手を振って ”Bonjour” と声を掛けてくださって とても嬉しかったです!
親切で明るい方。
ワインにも人柄が出るんですね・・・。
試飲後の感想は・・・2009年の”ボンヌ マール”を数本所有していますが、正直 手放すのが惜しくなりました。
お忙しい中、試飲の機会を下さった ドミニク ル グエン氏に心から感謝します。
ドミニクさん 有り難うございました!