赤ワイン2本目は・・・
ドメーヌ ジャン・エ・ジャン・ルイ・トラペ。
大昔 この地に教会(シャペル)が有ったとか無かったとか。
今となってはクロ・ド・ベーズのベーズ修道院の説同様 誰も事の真偽を知る由もありませんが・・・
ところで今回珍しい事例に当たりました。
ドメーヌ ジャン・エ・ジャン・ルイ・トラペの
2008年 シャペル・シャンベルタン グラン・クリュと
2011年のシャンベルタン グラン・クリュを抜栓したのですが・・・
結論から言うと
間違いなく美味しかったのですが
ブッションに造り手以外の、
つまりヴィンテージと畑名の刻印がされていなかったのです。
すぐさま購入元の日本正規代理店に電話をし確認をしたところ
「刻印したコルクが足りなくなったときに 代用品として 造り手の名前だけが刻印されたブッションを使用することがある」とのこと。
今回は2本とも正規代理店からの直接取り引きでしたからフェイクボトルの心配はありませんでしたが
もしワインショップ、
インターネットなどで購入したものなら
疑心暗鬼に陥り美味しく飲めなかったかもしれません。
なぜなら 世界的に有名なオークションハウスでフェイクボトルか本物かどうかを見極める時まず最初に確認するのがブッションだからです。
(アルミキャップを外して確認します)
以前 安価のムートン・カデのフェイクボトルが大量に発見された事を考えると超希少ワインでなくてもフェイクの可能性はゼロではないのです。
ましてや今回はヴィンテージも畑も違う高価なグラン・クリュ ワインです。
アトランダムの2本がこれですから たまたまとは言えないと思いますし
ドメーヌのなかでも1、2を争う高価なワインですから
「コルクが足りなかった」
は言い訳にならないでしょう。
われわれブルゴーニュファンは
「ブルゴーニュらしい」
と笑えますが・・・
せっかく畑や栽培、造りに拘っていてもコルクで気を抜いてしまっては残念です。
コルクの刻印の問題は残りますが
皆様には可能であれば今回の様に正規代理店物の購入をおすすめします。
とても美味しかった。
ちなみに
今ワイン会で人気が有ったワインは
ドメーヌ・デ・シェゾー
グリオット・シャンベルタン グラン・クリュ 2010年と
このドメーヌの
シャンベルタン グラン・クリュ 2011年
でした。