生産者訪問 その 7 ・・・ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエ・・・


まさかこの門をくぐれる日が来るとは思いませんでした。

   ”シャトー・ド・シャンボール ミュジニー”

 

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元 資産家の マレ・モンジュ家 所有だったのこの美しくも素晴しい瀟洒な建物。

 

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現在は、5代目当主の ジャック・フレデリック・ミュニエ氏の所有。

”ドメーヌ コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ” 

”ドメーヌ ジョルジュ・ルミエ”

”ドメーヌ ジャック・フレデリック・ミュニエ” 

シャンボール村で人気トップ3の、この3件は、冷やかしでも中に入れない独特の威圧感が漂います。

(毎回表札を写真に収めるだけでも満足でしたから・・・)

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今回アポイントを取ってくれた友人に心から感謝しています。

門からシャトーの入り口まで玉砂利の道を、植え込みをよける様に左に回りこみ、玄関前に到着すると扉が開き、 スタッフの オードリーさん(フランス語読みだと オドレイさん)が出迎えてくれました。

ロビーに入るとオードリーさんが私の事を ジャック・フレデリック・ミュニエ氏に紹介して下さいました。(私の情報を事細かに暗記なさっていて、ビックリしていました!嬉しいです

初めてお会いした ミュニエ氏は物静かで温厚な学者のイメージ。

話し方も非常に穏やかで囁くように話されます。

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増築された地下カーヴに案内されるといきなり空壜のストックと箱詰めされたお宝ワイン達!

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滅多にお目に掛かれない代物です。

試飲アイテムは、樽の2011年 シャンボール・ミュジニー村名、

モノポールの ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラ・マレシャル、

シャンボール・ミュジニー 1級 レ フュエ、

特級 ボンヌ・マール、

1級 アムルーズ、

そして 大好きな 特級 ミュジニー!

壜からの 2009年、2010年”クロ・ド・ラ・マレシャル”。

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個々のテイスティングコメントは他の方のブログに譲りますが、特に印象的だった3本について・・・

先ず 2011年 特級 ”ボンヌ・マール”・・・  

とても華やかな芳香、濃く深い色調、綺麗な酸、長い余韻、そしてダークチェリーのイメージ。
正にお手本の ”ボンヌ・マール”

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2011年 シャンボール・ミュジニー1級 ”レザムルーズ”・・・

美しい色調、凝縮された赤いフルーツ、エレガントで繊細、物凄く良い香り、真っ直ぐに伸びる酸、アフターも長い。これグランクリュですよね?そんな感じ。

探してでも手に入れたい1本。ミュジニーより生産量が少ないです。

2011年 シャンボール・ミュジニー特級 ”ミュジニー”・・・

    もう別格、唯一無二のアペラシオン。
その滑らかさは、シルクの舌触り。異次元。
恐らく言葉では表現不可能。
     もう飲むしかない・・・そんなワイン。

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「ジャック・フレデリック・ミュニエのワインが造りたいのでは無いのです。   ミュジニーが造りたいのです、アムルーズが造りたいのです」

と云って造られるこの2つのアペラシオン。

ヴォギュエでも無く、ルミエでも無く、ミュニエでも無い。

”ミュジニー”であるということ。

このドメーヌの”ミュジニー・グランクリュ”はそれだけで飲む意味があります。

ミュニエ氏は”ミュジニー”飲み頃を15年~20年と仰ってました。とすると今飲むなら1992年~1996年が適していそうですが・・・あっ、売って無いです。

しかし2011年の”ミュジニー グラン・クリュ”、既に磐石の味わい。

やはり私はこのアペラシオンが好きなのだと再確認いたしました。

ただただ美味しい。

ジャック・フレデリック・ミュニエさん、オードリーさん素晴しい体験をさせて頂きありがとう御座いました!!!