日別アーカイブ: 2011年11月14日

ボジョレー・ヌーヴォー・・・

毎年11月の第3木曜日(今年は11月17日)は新酒ワインの解禁日になります。皆様ご存知 ボジョレー・ヌーヴォー。
エピが今年選んだヌーヴォーは ドメーヌ立ち上げ僅か10年で今の地位を築き上げ”P・P”と大きく書かれたエチケットも印象的な ドメーヌ・フィリップ・パカレ
ワイン名も”ヌーヴォー”では無く”ヴァン・ド・プリムール”になってますので、つくずく他の人と同じ事をしない人ですね・・・
先だってのワインオークションでは ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエドメーヌ・クロード・デュガに次いで3番目に高額落札されていたドメーヌです。

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今年は 故マルセル・ラピエール氏の1番弟子である ジョルジュ・デコンブ氏、ラピエール氏甥のフィリップ・パカレ氏、ラピエール夫人マリーさん、モメサン社ジョセフ・ドルーアンマダム・ルロワのヌーボーが市場を賑わすはずです。
どのドメーヌも普段造りのワインが高評価ですから”ボジョレー・ヌーヴォー”に苦手意識をお持ちの皆様も1度お試しになっては如何でしょうか?
ボジョレー・ヌーヴォーというワインを日本に普及させた第1人者 ジョルジュ・デュブッフ氏のワインは今年もディスカウントショップやコンビニ等に多く陳列される様です。
昔から世間では「ボジョレーのワインが好き」と言えない雰囲気が 漂っていますが パリのビストロなどでは本当に良く見かけて それこそ水の様に皆さん口に運んでいます。
実際フランスで飲むと雰囲気も手伝ってでしょうか、いつもより美味しく感じます。
手頃ですし・・・   ところがこの”ヌーヴォー”ある矛盾を抱えています。
先ず解禁日の指定が有る事と、ワインの性質上 ”フレッシュ感”が大切ですので 運ぶのもスピードが命と云う事。勿論 日本には空輸で、しかもワイン法によりこの地域は機械による収穫が禁止されていますので葡萄は全て手摘みで行わなければならず、人件費がかさみます。
ですから空輸の件と併せて物凄いコストが掛かっているのに何故か低価格でしか販売出来ないワインなのです。 (とりわけ日本とイギリスはワインは熟成させないと・・・と仰る方が多いので新酒はなかなか高額では売れないのです)
ボジョレー・ヌーヴォーの事ではありませんが フランスでは先ず出始めのワインを飲み、自分でそのワインの飲み頃を決め ストックしておくようです。考えてみれば当たり前ですよね?飲んでも無いのに「2011年に2009年のワインを飲むのはまだ早い」なんておかしいです。
熟成させたワインは大変素晴しいですが、それは若くて元気な時のそのワインを知ってから・・・変化を是非味わって欲しいです。
今回のヌーボー、パカレ氏曰く「私が造る 他のワインと同等の品質である」旨仰ってますので楽しみです。