1965年 シャトー ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド・・・


8月14日、ちびたサンのワイン会報告・・・

今回のワイン会は少し趣向を変え、珍しいワイン2本とエピ的に王道のワイン2本、シャンパーニュ1本で行う運びとなりました。

シャンパーニュはレコルタン・マニピュランで、メディア等でも最近多く紹介されている、ご存知ギィ・シャルルマーニュ。

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ブラン・ド・ブランの特徴を良く表していて、とても綺麗な黄金色。

グラスに注ぐと美しい泡が底から立ち上がります。
決してクリーミーな泡ではありませんが、明るいうちから頂くのにはこれくらい力強い方が心地よいです。

そして前途の珍しいワイン1本目。

1965年シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド。

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私の誕生年、収穫から数えて47年前の超オフヴィンテージと言われている年のワインです。

半年以上前からセラーに立てておき抜栓
の日を待っていました。
ブッションは、壜詰め後約45年~46年間リコルクされていませんからもうボロボロ。
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色々な道具を使いあれやこれやで30分・・・

 

ようやく抜栓。

 

液面側がしっかり残っていたので大事には至らずに済みました。

 

ボトルトップとミドル、エンドで。全く違うワインでした。

 

トップはクリーンでとても綺麗な赤褐色。

 

ミドルは若干透明度が低く濃い色合い。

 

エンドは1センチ注いだ時点でリーデルの底が見えないくらい。

 

香りはどの部分も申し分無く、47年前のワインとはとても思えない程 力強く良い香りでした。

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これはトップ部分。

 

とても美味しく、この固体に関しては ヴィンテージチャートに記載すらされないオフヴィンテージのワインだとは到底思えませんでした。

 

ハードルを低く設定して試飲したので、それが良かったともいえますが・・・

 

何の予備知識も無くブラインドで出されたら判らなかったと思います。

 

1時間くらいは余裕で楽しめました。

 

恐るべしボルドーの有名グラン・シャトー・・・

 

ただ良かれと思ってクリアに注げた部分を女性陣にお出ししたのですが、お口に合わなかったのか表情が曇っています。

 

不思議に思い女性陣のワインを少し頂くと、「アレ?」。

 

ミドルからエンドに掛けての”とても美味しい”男性陣のワインとは似ても似つかない味わい!

 

レディーファーストが裏目に出てしまいました・・・

珍しいワイン2本目はブラインドで・・・

 

(写真を撮っていなかったので画像無しという事であしからずです・・・)

 

塩尻メルロー2004年リミテッド。

 

正解者は出ませんでしたが、これは仕方が無い事だと思います。

 

ワインの出来が余りにも良くて、まさか日本の物だとは 正直、正解を知っている私でさえ思えませんでした。

 

生産者の方が数年前、エピに直接売り込みにいらっしゃったので購入しましたが、そうでなければ多分味わう事の無かったであろうこのワイン、価格が今現在どうなっているのでしょう 当時の購入価格が高額だった為 お勧めしにくいですが、日本のワインを知る良いキッカケになる1本だと思います。

 

エピ的王道ワイン1本目は

 

ドメーヌ ローラン・ルーミエ

2009年 クロ・ヴージョ グラン・クリュ。

手入れの行き届いた畑から出来る素晴しいワイン、同銘柄のワインでベスト10に入る優良区画と生産者です。

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いつ飲んでもハズレの無い1本、最近では手に入れにくくなりました。

 

まだ閉じる前のぎりぎりの所。

 

とてもフローラルで香水の様に優雅な芳香を漂わせ、一瞬口にするのを躊躇うほどでした。今後どの様に変化して行くのか楽しみなワインです。

 

最後はここの所良く飲む機会に恵まれているこちらのワイン。

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ドメーヌ ユドロ・バイエ

 

2009年 ボンヌ・マール グラン・クリュ。

 

熟したベリー系の香り、液体濃度と口当たりの滑らかさは特筆もので、先月試飲した2008年より好印象。

 

余韻も長いので色々な変化を楽しめます。

 

生産本数が少ないので、見かけたら迷わず入手です。