生産者来日にともない行われた試飲会御報告2015年3月19日・・・


青山某所でセミナー同時開催のワイン試飲会が行われました。

被災地へのチャリティー試飲会の為に来日された生産者の方々がインポーター社と共に先立って開催された会です。o0800045013249715215
セミナーは
ドメーヌ バロン・ド・ロートシルト
(シャトー・ラフィット グループ)
のCEOであり社長の
クリストフ・サラン氏がグループの来歴、造られるワインの試飲、説明を事細かに解説してくださいました。

自社製の樽の話ではドメーヌのワインに対する真摯な拘りが感じられ、
とてもブルゴーニュに近い考え方でワイン造りをされていると思いました。

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凝縮感よりも複雑性を意識して造られるドメーヌのワインは 余韻が長く 複雑な香りが豊に広がり、丸く収まった酸は早飲みに対応するための仕立てです。

例えばファースト・ラベルの
シャトー・ラフィット・ロートシルトならば

カベルネソーヴィニョンの比率が
60%~70%、
メルロー30%前後であるのに対し、

セカンドの
カリュアド・ラフィット・ロートシルトは

カベルネソーヴィニョン50%前後、
メルロー40%弱
と主要葡萄品種だけ見てもアッサンブラージュの段階から早飲みを考慮して配合されているのがわかります。

それは実際の試飲でも感じました。

短期決戦の試飲会、

同一ヴィンテージならば
長期熟成仕立てのファースト・ラベルよりセカンド・ラベルのワインに軍配があがることが多いのも頷けます。

1976年、有名な
「パリ・テイスティング事件」と云われているあの局面、
同じヴィンテージで という条件で
(当時今よりも)早飲み仕立てのアメリカワインに相対するなら

ボルドーのセカンドかサード、
ブルゴーニュの広域かヴィラージュで手合わせするのが妥当だったのです。

(アメリカ、フランス、赤、白とも73年前後のヴィンテージでテイスティングされました。)

次回ブログに続きます・・・