まさかこの門をくぐれる日が来るとは思いませんでした。
”シャトー・ド・シャンボール ミュジニー”
元 資産家の マレ・モンジュ家 所有だったのこの美しくも素晴しい瀟洒な建物。
現在は、5代目当主の ジャック・フレデリック・ミュニエ氏の所有。
”ドメーヌ コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ”
”ドメーヌ ジョルジュ・ルミエ”
”ドメーヌ ジャック・フレデリック・ミュニエ”
シャンボール村で人気トップ3の、この3件は、冷やかしでも中に入れない独特の威圧感が漂います。
(毎回表札を写真に収めるだけでも満足でしたから・・・)
門からシャトーの入り口まで玉砂利の道を、植え込みをよける様に左に回りこみ、玄関前に到着すると扉が開き、 スタッフの オードリーさん(フランス語読みだと オドレイさん)が出迎えてくれました。
ロビーに入るとオードリーさんが私の事を ジャック・フレデリック・ミュニエ氏に紹介して下さいました。(私の情報を事細かに暗記なさっていて、ビックリしていました!嬉しいです)
初めてお会いした ミュニエ氏は物静かで温厚な学者のイメージ。
話し方も非常に穏やかで囁くように話されます。
滅多にお目に掛かれない代物です。
試飲アイテムは、樽の2011年 シャンボール・ミュジニー村名、
モノポールの ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラ・マレシャル、
シャンボール・ミュジニー 1級 レ フュエ、
特級 ボンヌ・マール、
1級 アムルーズ、
そして 大好きな 特級 ミュジニー!
壜からの 2009年、2010年”クロ・ド・ラ・マレシャル”。
とても華やかな芳香、濃く深い色調、綺麗な酸、長い余韻、そしてダークチェリーのイメージ。
正にお手本の ”ボンヌ・マール”
美しい色調、凝縮された赤いフルーツ、エレガントで繊細、物凄く良い香り、真っ直ぐに伸びる酸、アフターも長い。これグランクリュですよね?そんな感じ。
探してでも手に入れたい1本。ミュジニーより生産量が少ないです。
2011年 シャンボール・ミュジニー特級 ”ミュジニー”・・・
もう別格、唯一無二のアペラシオン。
その滑らかさは、シルクの舌触り。異次元。
恐らく言葉では表現不可能。
もう飲むしかない・・・そんなワイン。
と云って造られるこの2つのアペラシオン。
ヴォギュエでも無く、ルミエでも無く、ミュニエでも無い。
”ミュジニー”であるということ。
このドメーヌの”ミュジニー・グランクリュ”はそれだけで飲む意味があります。
ミュニエ氏は”ミュジニー”飲み頃を15年~20年と仰ってました。とすると今飲むなら1992年~1996年が適していそうですが・・・あっ、売って無いです。
しかし2011年の”ミュジニー グラン・クリュ”、既に磐石の味わい。
やはり私はこのアペラシオンが好きなのだと再確認いたしました。
ただただ美味しい。
ジャック・フレデリック・ミュニエさん、オードリーさん素晴しい体験をさせて頂きありがとう御座いました!!!