ブルゴーニュワイン生産者来日に伴いおこなわれた試飲会にお邪魔して参りました。
ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ (DRCオーナーの個人ドメーヌ) からは オベール・ド・ヴィレーヌ氏の甥 ピェール・ド・ブノワ氏。
コート・ドールで最大面積の葡萄畑を有する こちらも シャンパーニュの アンリオ 所有の ブシャール・ペール・エ・フィス (ネゴシアン部門あり)からは 日本人の 西山氏。
ぺルナン・ヴェルジュレス からは とても シャイで拝見するからに誠実で実直なお人柄の造り手、 ドメーヌ・ラペ の ヴァンサン・ラペ氏。
個人的に今回1番お話を伺いたかった モレ・サン・ドゥニのドメーヌ・ぺロ・ミノ 当主 クリストフ・ぺロ・ミノ氏。
以上の5名立会いのもと、60本の試飲会がおこなわれました。
2009年物と2010年物のテイスティングだったのですが、どの生産者の方も「2009年は、もう既に開いている。2010年は長期の熟成に耐える出来だ・・・」 と仰ってました。
扱ってみた感想と一致します。
ピエール・ド・ブノワ氏は私が料理人だと知ると、1本1本のワインに合う料理の説明を事細かにご説明してくださり、とても興味深かったです。
アリゴテ種に深い思い入れのあるドメーヌですので、その拘りを直接伺えた事は偏見を拭い去るのに十分でした。
ブーズロン村の葡萄 アリゴテ種は全て丘の斜面に植えられており「金のアリゴテ」と呼ばれていて最良とされ、他の平地に植えられた アリゴテ「緑のアリゴテ」とは 区別して考えている様です。
その「金のアリゴテ」で造られた村名”ブーズロン”。
ただの”すっぱい”白ワインになっておらず(アリゴテを見直すこと確実) まろやかでフルーティー。 春野菜のエチュべにとても良く合いそうです。
ヴァンサン・ラぺ氏はご自身が所有する畑の写真で、試飲の為に並んでいるワインのおおよその位置を示して下さり わかりやすく大人気でした。
次回ブルゴーニュへ行く際の楽しみがまた一つ増えました!
今まであまり抜栓の機会にめぐり逢いませんでしたが このドメーヌは凄いです。
試飲させて頂いた7種のワイン(うち4本がグラン・クリュ!)が全て平均より高い所にあった気がします。
決して笑わないと云われている ヴァンサン・ラぺ氏が、撮影の際に ちょっとだけ微笑んでくれました、嬉しかったです。
ドメーヌ・ペロ・ミノ当主 クリストフ・ペロ・ミノ氏のワインは、1993年にドメーヌを引き継いだ頃からのファンで、2000年頃から今の様なスタイル(抽出が濃くない)になり、更に好きになりました。
トップキュヴェは特級の シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、(両畑ともピェール・ダモア氏からのフェルマージュ) シャルム・シャンベルタン などですが、私の一番好きな氏のワインは ”シャンボール・ミュジニー1級 ラ・コンブ・ドルヴォーV.V” 。
シルクの様な舌触り、のど越し。凝縮された果実味。 女性的なのに心に残る言葉は「圧巻」。
1級というより特級の存在感のこのワインには 今まで裏切られた事がありません。
今年の6月にドメーヌ訪問のアポイントまで頂き、また一つブルゴーニュへ行く理由が出来ました。
ファインズの皆様、生産者の皆様 有意義な時間をありがとうございました!