シャンパーニュのグランメゾン・・・


シャンパーニュの老舗

ペリエ・ジュエ・・・

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愛飲者の中には、 英国 《ヴィクトリア女王》、フランス 《ナポレオンⅢ世》、ベルギー 《レオポルトⅠ世》 など・・・

世界で初めて ”ブリュット” (つまり辛口シャンパーニュ)を製造したことで有名です。

”ブリュット”と言う文字に対してまずレスポンスが有るのは ポメリー社の《マダム・ポメリー》ですが、ポメリー社は、社交界で ”辛口シャンパーニュ” が流行り始めた事を敏感に察知し、世界中に ”ブリュット” を広めた功績が讃えられています。

功績といえば、有名な美術愛好家だった《マダム・ポメリー》。

今現在 パリ オルセー美術館に展示されている 《ジャン・フランソワ・ミレー》の傑作 「落穂拾い」 はマダムが生前 ルーブル美術館に寄贈する為に購入していた絵画でした。

オルセー美術館で 《ミレー》 を鑑賞しながら ポメリーのシャンパーニュを飲んでみたいものです。

グラン・メゾンには、著名な方々に長く愛飲されているメゾンが沢山あります。(ここがレコルタン・マニピュランと違う所ですね)

故ミッテラン元仏大統領に好まれた ”テタンジェ”。

英国王室ご用達の ”ポル・ロジェ”。

ロシア皇帝 《アレクサンドルⅡ世》を虜にした ”ルイ・ロデレール”。(この方の為にルイ・ロデレールのトップ・キュヴェ ”クリスタル”は造られました)

《007ジェームス・ボンド》の ”ドン・ペリニョン”もしくは”ボランジェ”。(ショーン・コネリー、ロジャームーア位までは”ドン・ペリニョン”でしたが ティモシー・ダルトンやピアース・ブロスナン辺りになると劇中オーダーしているシャンパーニュは”ボランジェ” スポンサーの関係ですね・・・)

《マリリン・モンロー》の ”パイパー”は カンヌ映画祭の公認シャンパーニュとして知られていますが、マリー・アントワネットに献上されていますから、外見の派手な赤や名前のモダンさに似合わず 歴史のあるメゾンです。

故《ジョン・フィツジェラルド・ケネディー》元米大統領の ”ニコラ・フィアット” etc・・・

数え上げたらキリが有りませんが、その中でも ”熱狂的” という言葉に重きを置くなら、”クリュッグ” をおいて他に無いでしょう。

「クリュギスト」と呼ばれる愛飲者の中には、 《エリザベス女王》、《ココ・シャネル》、《アーネスト・へミングウェイ》などそうそうたる面々です。

そして今現在の角界著名人にも「クリュギスト」は沢山居ます。

迎賓の重要性によって供されるシャンパーニュ、ワインが違ってくるフランス。

フランス大統領官邸 エリゼ宮で公式、非公式に関わらず、近年 晩餐会でこの シャンパーニュが振舞われたのは 僅かに3回。

英国エリザベス女王。

ブッシュ元米大統領。

今上天皇、皇后両陛下。
(きんじょうてんのう。そのとき在位なさっている天皇陛下の意。この場合、平成の天皇陛下)

フランス国家に”クリュッグ”を振舞われる事は、最大級の敬意の表れです。

そしてこのシャンパーニュが如何に愛されているかがお分かりいただけるかと思います。

日本で有名なシャンパーニュは 間違いなく ”ドン・ぺリニョン”ですが、ヨーロッパ諸国では ”クリュッグ”です。
生産本数の違いが知名度の差になって現れています。

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もう1社忘れてはいけないメゾンがあります。

単一品種の葡萄、単一クリュ、更に葡萄の出来が良かった年にしか造られない為、20世紀の100年でリリースされたのは たったの37回。

シャンパーニュ界の完璧主義者 ”サロン”。

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画像は1996年の”サロン”

(サロンの社長 ディディエ・ドゥポン氏いわく「サロンは偉大な白ワインです、シャンパーニュで造られているので 泡もでますがね」とイタズラっぽく仰ったそうです)

簡素ともいえるエチケットからは想像も出来ないほどに奥深い味わい 綺麗な酸で、氏の仰った事に納得です。

私の知人にもファンが多いです。

これらのシャンパーニュ 全てエピにてご注文いただけますので是非ともご自分のお気に入りを見つけて下さい。

追記・・・大事な人と飲む為の ”クリュッグ” 。

エピの”クリュッグ”は私の友人で、料理演出家、エッセイストの 宮永 侑佳 さんの為の1本です。

宮永さん 一緒に飲みましょう!