代官山,恵比寿のフレンチレストラン「epi(エピ)」

コンフレリ・デ・シュヴァリエ・デュ・タートヴァン・・・

2011/09/23

利酒騎士団の事です。この団体は「ブルゴーニュ栄光の3日間」のオスピス・ド・ボーヌによるワイン競売会などの他に、ワイン品質向上のためのテイスティング機関も設けており、テストに合格したワインは特別に決められた”あるエチケット”を貼る事が出来ます。そのワインの事を「タートヴィナージュ・ワイン」と呼び品質の高さをアピールしています。

前回ブログでご紹介させて頂いた”1958年ムルソー”が正にその”タートヴィナージュ”のワインです。当たり年でなくとも当たりのワインは沢山存在するということです。そもそもヴィンテージ・チャートとは単にその年の収穫に影響のある時期の天候を反映させた物ですから、後々のワインの出来、仕上がり如何によって秘密裏に書き換えられる事もしばしば有ります。チャートを鵜呑みにして美味しいワインを逃さないようにしたいです。(当たり年とは長期熟成に耐える美味しいワイン、オフヴィンテージとは直ぐに美味しく飲めるワインという位に考えると良いかもしれません。)          

9月最初の3連休最後の月曜日にドメーヌ・ジャック・プリウールの2007年”ミュジニー・グランクリュ”とドメーヌ・アンヌ・グロの2009年”シャンボール・ミュジニー ラ・コンブ・ドルヴォー”を同時にご注文頂き、それぞれのお客様からグラス1杯ずつ頂戴しました。新しく購入したリーデルのピノ・ノワール用グラスがより一層ワインを引き立たせていた様に思います。   

ジャック・プリウールのミュジニーは色々な年の物を10本近く試飲していますが今回の2007年物はインポーターが年度途中で代わってからのヴィンテージですので多少の心配もありましたがワイン自体はここ数年の好調を維持していました。   

当主マルタン・プリウール氏の所有区画はミュジニーの中でも1番南の下の方で最高に良い場所とはいえない区画に有り、隣はシャンボール・ミュジニー1級畑”ラ・コンブ・ドルヴォー”。1級と書きましたがアンヌ・グロ女史の所有する区画は1級では無く 村名アペラシオンでして、ちょっと飛び地の様になった更に南に位置します。(実際に行くと結構離れています)。 

同じ名前で1級クリマと村名アペラシオンが在るのは紛らわしく、ブルゴーニュワインを更に複雑な代物にしてしまっています。 逆にグランクリュクリマの真隣に1級”ラ・コンブ・ドルヴォー”を地続きで所有しているのは ドメーヌ・アンリ・ぺロ・ミノ。
1級ですがジャック・プリウールのグラン・クリュと同じ位の金額で取り引きされているのは、日照条件、水捌けの良さ等の面でヴォギュエのミュジニーと同じ標高に在る事を皆が知っているからです。  

シャンボール村にはグランクリュ申請していない為に1級のままでいる畑が2つ有ると思って良いでしょうね。 そのドメーヌ・ペロ・ミノ、畑云々はもとよりそもそも一流の造り手ですから造りは間違いありません。ミュジニーの様な存在の大きさはあまり感じませんでしたが、試飲した2001年ヴィンテージはヴォーヌ・ロマネ村のワインの様な重圧感で迫って来ました。ここ最近のクリストフ・ペロ・ミノ氏のワインは"エレガンスと余韻の長さに重きを置いて、重厚なワインを造らない様にしている"と何かのインタヴューで仰っていたのでどうでしょうか、近々試してみたいと思います。
でドメーヌ・アンヌ・グロのワインですが とても若いヴィンテージにもかかわらず実にまろやかで繊細、香り豊かで丁寧な造りを思わせてくれました。すぐ真横がフラジェ・エシェゾー村、お住まいはボーヌの村、シャンブルドットとドメーヌはヴォーヌ・ロマネ村なのにとてもシャンボールミュジニー的に仕上げられていてセンスの良さを感じました。  

高価なワインをお裾分けして下さったお客様、ありがとうございました!
画像はボーヌ村のオテル・デュー(オスピスドボーヌ)、最後はアルミキャップとエチケットを取り付ける前のドメーヌ・フルーロ・ラローズ トップキュヴェ  ”ル・モンラッシェ”のとても珍しい画像。

オールドヴィンテージワイン・・・

2011/09/09

記録によると、1965年は葡萄にとって1番大事な収穫前の30日間に大雨が降り続いたらしく、ヴィンテージ・チャートでも良くない評価です。(中には1965年を飛ばして出版している本も・・・)それ故にもともとの生産量も大変少なく現存しているだけで幸運です。      

およそ47年前のワインですから状態も心配ですし、何よりもオフ・ヴィンテージと言われている訳ですから余程の理由が無い限り購入することは考えませんでしたが、その年の(私の生まれ年)ワインがインターネットその他で年々少なくなっている状況を目の当たりにすると「今のうち手に入れておこうか?」などと思うようになりました。(スペインやイタリア産のワインはまだ比較的入手可能な様です・・・)         
そんな折 金額も手頃なボルドー産の有名シャトー物が出現、購入と相成りました。                               名前が長い事で日本でも知られていて大変人気もあるワイン 「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」その1965年物。(ブルゴーニュのワインをフルネームで言うと普通にもっと長いですけど・・・)       

ピション・ラランドは有名シャトーが点在するポイヤック村に位置し、美しいテイスティング・ルームからはあのシャトー・ラトゥールの優美な佇まいを借景にデギュスタシオンが出来るという贅沢なシャトーです。  

ポイヤック村に在ってメルローの比率が35%というのは一般的に見てもかなり多く、その事によって生じるタンニンのお陰で長期熟成に向いていて良い年の物で10年〜20年は保存可能らしいです・・・。良い年で20年ですか・・・夢も希望も有りませんね。   

今回の固体はオフ・ヴィンテージで47年・・・どうなりますか逆に楽しみです。    2007年に経営がシャンパーニュの名門 ルイ・ロデレールに変り更に名声を高めているのはご承知の通りです。     

ところで私が今まで口にした事のある中で最も古いワインは 1958年のムルソーなのですが こちらもオフ・ヴィンテージ。飲み頃といわれていた1962年〜1964年当時は水っぽく随分とつまらない印象のワインだったそうですが、4年前に頂いた時、古酒独特の香りと瓶内熟成のお陰で、2007年当時48歳だったムルソー・・・そんなに悪くなかったと記憶しています。

普通に購入出来る金額のオールド・ヴィンテージ・ワイン、味を期待して飲む人は居ないと思いますが、熱や細菌などで劣化さえしていなければそれだけで奇跡です。最後の画像はシャルドネの葡萄畑です。

ワイン新着情報です・・・

2011/08/28

エピスタッフのアンナちゃんが一時帰国中に とある大会(メークアップ、ファッションデザイン系)に飛び入り参加した所、見事”グランプリ”に輝きましたのでお祝いをしないといけません・・・という事で 先日彼女がフランスで購入してきてくれた オベール・ド・ヴィレーヌ氏の白ワイン オート・コート・ド・ニュイ2007年で乾杯する事になりました。

数多あるオート・コート・ド・ニュイと若干違う気がするのはエチケットに小さく”DRC”と記入されているのを知っているから?・・・とても好印象です。(2007年物は1400本と少ない生産量、貴重品です)  グラスに注ぐと香りはメープルシロップやリンゴのコンフィチュール、ヘーゼルナッツでしょうか、爽やかな優しい香りです。マロラクティック発酵しているからでしょう、味わいは若干バターの様な深みも感じ取れてブルゴーニュの白ワインらしさが良く表現されています。

個体差によって随分と印象が違う人もいる様ですが、頂いたそれはとても状態が良く幸運でした。きっとただの広域ワインだと思って頂くとビックリすると思います。日本での販売価格はプルミエクリュ以上している様なので”それ相応でしょ”と思いがちですが、フランスで飲んだら相当コストパフォーマンスの高い白ワインなのでは無いでしょうか?あえて言うと ムルソー系やコルトン系では無くモンラッシェ系かな?(無理やりですが・・・)勿論新樽なのでしょうけれど、ひょっとしたら”DRCモンラッシェ”で使った樽を使ってるかも?なんて有りもしない事を考えながら飲むとワインはより一層楽しくいただけますね。       
あんなちゃん優勝オメデトウ!       


オークションで入手したジョルジュ・ルーミエの2009年アムルーズの画像を紹介します。(サイン部分は諸々の事情により加工させていただいております)                       

最近とても人気が高く中々手に入れ辛くなった ドメーヌ アンヌ・グロ の 2009年シャンボール・ミュジニー ラ・コンブ・ドルヴォーが 入荷しました!彼女のドメーヌはシャンブル・ドットも経営していて気軽に宿泊する事が出来るのでヴォーヌ・ロマネに旅行の予定が有れば是非訪れてみて下さい。   

当主のアンヌ・グロさんは私の一つか二つ年下なのですが20代でドメーヌに参画している為世界的に有名でワイン愛好家で彼女の名を知らない人は居ません。今も素敵な女性ですが20代の頃の美しさといったら・・・アンヌさんが結婚なさった時に真剣に落ち込んだ人物を私は何人も知っています。かくいう私も・・・何しろ素晴らしいワインを造る方ですから訪ねてみて絶対損はありません!                            

常連のお客様から緋扇貝を差し入れて頂きました!形、味は小さな帆立貝、オリーブオイルと鷹の爪、レモンでサッとソテーして頂きました。とてもジューシーでパワフル!美味しいです。 カラフルな殻の色が特徴的で築地市場ではなかなかお目に掛からない代物です。加島さん有り難うございました!       

ワイン会その後・・・

2011/08/20

間が開いてしまいましたがワイン会のその後をお知らせ致します。                    

最後は コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ。   それまでに試飲した10本のワインがとうとう効いて来ました、中には「もう 飲めない!」と言う参加者も・・・。兎に角ヴォギュエ。流石の安定感。  80年代もしこのドメーヌとロベール・グロフィエが現在の様な好調期にあったら、シャンボール・ミュジニー村のワイン評価が若干違った物になっていた・・・と言われる位 村を代表するドメーヌです。(ヴォギュエがミュジニーの大半を・・グロフィエがアムルーズの多くを所有しています)2007年物は今年に入って3本目の試飲ですが どれも高レベルで品質管理の素晴しさを伺わせます。                   

ミュジニーという同じ畑、ヴォギュエという同じ造り手、同じピノ・ノアールですが樹齢(25年〜40年代対50年以上)の異なる葡萄の木。 ミュジニー・グランクリュの威風堂々とした存在感、ふくよかさ、奥行きが樹齢のなせる業なのだとすれば、1度この1級とグランクリュ ブラインドで試飲してみたいものです。                その前に本来”ミュジニー”がどういったワインなのか・・・?        

「私はミュジニーが造りたいのです、アムルーズが造りたいのです」と自分の個性よりもありのままの畑の特性をワインにしようと公言しているドメーヌがあります。     ジャック・フレデリック・ミュニエ     愛好家の中にはこのドメーヌのミュジニーとアムルーズをそれぞれのワインの基準として考える方々も多い様です。決して安くはありませんし、品薄であることに変わりはありませんが ドメーヌ・ルロワやドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエのそれに比べればまだ現実的な選択です。    

ラストは飲める人だけで井尾さん提供の白ワイン、フィリップ・ブルノーの村名 サントネイを楽しみまして 大満足のワイン会も Fin・・・皆さんほろ酔いでエピを後にしたのでした。                       

市場休業に伴いエピもお休みを頂いている間、久しぶりに横浜の実家に帰ると 10年前に友人からプレゼントされたワインがセラーの奥から出てきました。1998年シャトー・マルゴー・グランクリュ。本来は食事に合わせたい所ですが、夜中でしたし、1人ですし、でも直ぐに飲みたかったので開けてみました。(プレゼントされた品を店で使うわけにもいかないし・・・)  肩口にオリが溜まっていたので 普段はあまり行わないデキャンタージュをしました。   

これ位のワインになると誰かにお裾分けしたくなるものなんですが 注いでいるそばから濃い果実の香りが立ち込めるとそんな考えは一瞬にして吹き飛びますね。  以前頂いた1978年の力強いカカオの香りや抜栓時のインパクトは少なかったですが、流石はボルドーのトップクラス。妖艶な香り、舌に絡みつく濃密な液体、アッサンブラージュによる安定感。久しぶりに飲んだこのワイン、3〜4時間経ってもまだまだ元気で飲み終わる頃にもまだ先に何かあると期待を持たせてくれました。

とても強い葡萄品種達です。素晴しいワインをプレゼントしてくれた友人に心から感謝です。(こんな高価なワイン 自分では買えませんから・・・)                          
最後の画像はホームページ用写真撮影中に偶然アゲハチョウがとまりました・・・

シャンボール・ミュジニーによるちびたサンのワイン会・・・

2011/08/13

先の定休日を利用して行われたワイン会の模様をお知らせ致します。ラインナップは以前ご紹介させて頂いたワインもそのままに2本追加の計12本!(参加者が1人増えた恩恵と友人の1人が持ち込んでくれたワインがプラスされたもので・・・)。9人でも流石に多いかな・・・の本数です。その予感は後々見事に的中する事になります。                 

恩恵によりリストに加わったワインは ドメーヌ・シモン・ビーズの白、 2005年コルトン・シャルルマーニュ グランクリュ。しっかりした酸とフルーティーな香りがこれから始まるワイン会への期待を高めてくれます。       

少しでもワインが開く様にと抜栓は私と勝俣さんで12本一気に手際良く行いました。アルロー、ユドロ・ノエラ、ディジオイア・ロワイエ、ドミニク・ローランの村名はかなり濃く仕上げられていて(ペルケール好み?)香りの華やかさを楽しむとゆうよりも 口に含んだ時の飲み応えを楽しむ為のワインという印象でした。方向性は似ていますが同じ感じのワインは勿論1本も無く、余韻は短めですが お料理にあわせやすそうで料理人としては楽しいワインです。しかし流石に有名生産者、村名クラスから各ドメーヌ共に個性が現れていた様に思います。     

5本目はセシル・トランブレイ。(ここからはプルミエクリュのワインが多く続きます)恐らく個体差なのでしょう、数日前に頂いた同じワインには感じられなかった揮発酸香が若干感じられ、SO2少量使用による抗菌作用への影響か?とも思いましたが 気のせいでした。時間の経過と共に角が取れて スッキリとした酸が細く1本通り、随分と飲みやすくなって行った様に思います。その繊細さ故に管理により一層気を配らなければならないワインです。       

6本目と7本目はジョルジュ・ルーミエの孫による従兄弟同士の2007年シャンボール・ミュジニー村名ワインです。  クリストフ氏の'07シャンボールは今年に入って相当数頂いておりますので 開くまで若干時間が掛かるのは知っていました。あまりにも複雑な構成のために逆にシンプルに感じてしまうクリストフ氏の造りは 早めに開くローラン氏の村名ワインと比べると誤解されやすいと思います。(ローラン氏のワインも相当レベルが高いです!)ローラン・ルーミエの村名ワインと同じ条件で飲むなら ジョルジュ・ルーミエの広域ワイン ACブルゴーニュでしょうか、それなら開くのが早くて良いかも・・・モノが有ればの話ですが・・・           

1級畑”レ・クラ”はシャンボール村の有名なプルミエクリュです。所有者は5〜6人。ユドロ・バイエは”レ・クラ”中央部に0.37ヘクタール所有しています。(5〜6人と書いたのはパトリス・リオンが畑を購入したのか、フェルマージュなのか、メタイヤージュなのかがハッキリしないからです)。兎に角ユドロ・バイエの区画は最も良いとされていて、しかも2009年は2005年同様に力強いので('09は本当に素晴しい出来!) ジスレーヌ・バルトの印象が薄くなってしまい勿体無かったとも思いますが、2007年物であったとしてもコストパフォーマンスの点でユドロ・バイエに人気が集まるのは致し方ない事かと・・・今年は正規インポーターとの契約の手違いで ”シャルム”か”レ・クラ”か”ボンヌ・マール”のどれかが出荷出来無いそうなので、更に入手困難なドメーヌになりそうです。

ブルゴーニュチャリティーオークション 追記・・・

2011/08/03

信じられない事に クリストフ氏は”アムルーズ”の他にも もう一本凄いワインを寄付して下さっていました。世界で一番希少な赤ワイン ”ミュジニー・グランクリュ”(こちらも2009年サイン入り)。

因みにこれは凄い事なんです。オークション主催者の方達もビックリしていました、「村名”シャンボール”か1級の”レクラ”が頂けたら最高だね〜」位に考えていたそうですから・・・。                       

そのグランクリュ、私も入札するつもりでしたが 運良く”アムルーズ”を入手する事が出来ましたので予定を変更しました、独り占めは良くありませんから・・・本当は欲しかったです。   落札価格は私の予想通りの額でしたが やはり遥か雲の上のお話・・・。

売上金は経費を除き全額寄付される様です。                               

そういえば先月約1年ぶりに都内某所 知人の経営するフレンチレストランへお邪魔して来ました。アンナちゃんの一時帰国パーティーです。料理が美味しく、ブルゴーニュワインの品揃えも素晴しいそのお店は居ながらにしてフランスの空気が感じられる所です。そんな空間でパリでの彼女の生活ぶりを聞いてしまったら・・・他のエピスタッフも海外生活を送ってみたくなって当然です。行ってらっしゃい!            

ワインリストを拝見すると・・・やはりお目当てのワインは売り切れ。という事はいつものようにシェフに無理やりお願いして・・・白はドメーヌ・シモン・ビーズ 2003年 村名。赤はお馴染みのこのワイン(ご自身のワインコレクションの中からほぼ仕入れ金額で譲って頂きました)申し訳ないです・・・素晴らしい料理人仲間が居て良かった。シェフいつもありがとう御座います!      

最後の画像はブルゴーニュはボーヌの街にあるワイン屋さんです、欲しいワインは大体ここにあります。(店内で談笑している私が御覧になれるでしょうか?)         

オークション!

2011/08/01

先にお伝えしましたRWG誌 主催によるブルゴーニュワインチャリティーオークションにお邪魔して参りました。  

会場は都内某ホテルの大広間。 扉を開けると既に120名程の飲食関係者、愛好家の方々が既にお揃いでその場の空気に圧倒されました。  オークションが始まる前に集まったワインの来歴等の説明が有りこのオークションがただのワイン競売会では無い事を実感せずにはいられませんでした。エピソードの詳細は割愛させて頂きますが 話を伺った後はなんとしても手に入れなければと云う気持ちになりました。      

さてオークションスタート!   

第1回目の今回は約36ドメーヌおよそ60本の競売です。 今をときめくスタードメーヌのワインが次々と落札されてゆく中、私は今1歩の所で好機を逃していました。休憩を挟んでの第2部。いよいよお目当てのワインが登場です。このドメーヌを120名全員が狙っていると云っても過言では無いでしょう。   

2010年ドメーヌ訪問の際、あまりの素晴しさに言葉を失ったワイン。最高のヴィンテージ故に人気が殺到し値段も高騰することが判っているワイン。現物を見られる事すら無いだろうと諦めていたワイン。  そのワインが今、私の目の前に在ります。 ”2009年ドメーヌ ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー1級 アムルーズ”(しかも当主 クリストフ ルーミエ氏の直筆サイン入り!)      

オークショニアが静かに商品名とスタート価格を読み上げます。一瞬の静寂。誰かが恐る恐る金額を口にしますとあちらこちらから声が挙がります。それでも私の予想価格の5分の1、しばらく様子をみます。大台に乗った頃に参加人数は私を含めて3人。後は無我夢中です・・・・・ふと我に返ると あの日樽から頂いた最高のワインが壜詰めされた状態で私の手元に在りました・・・なんという奇跡。         


映画「オーケストラ!」(原題は Le CONCERT )でボリショイ・オーケストラの元支配人が メラニー・ロラン扮するアンヌ=マリーの素晴らしい演奏を聞いた瞬間 天を仰ぎ「信じられん(神様)本当に居たんだね・・・」と云う台詞。落札した時、私も同じ事を思いました。            


素晴しいオークションを開催して下さったRWG誌 編集の皆様はもとより、貴重なワインを日本の為に惜し気も無く寄付して下さったブルゴーニュのドメーヌの方々に心からお礼を申し上げます、ありがとう御座いました。

サン・ヴィヴァン修道院の修復及び保護の為に・・・

2011/07/23

エピスタッフでパリ在中のお馴染みアンナちゃんが一時帰国でエピに遊びに来てくれました!

沢山頂いた御土産の中でも一番驚いたのが”CAVES AUGE”(カーブ・オージェと読みます)と書かれた”ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ”です。

私も現物を見るのは初めてでしたので一瞬何なのか解らなかったですが、このワイン ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティー社が サン・ヴィヴァン修道院再建の為にその跡地で育った葡萄を栽培そして醸造、瓶詰め、販売している モンラッシェ以外で唯一造っている白ワインなのです。

売上金は全て再建費に充てられる旨 裏面のラベルに記してありました。流石はオベール・ド・ヴィレーヌ氏。アンナちゃん センスの良いプレゼントをありがとう!

一緒に飲もうね!

それともう一つ。

初めてフランスにいった時に購入したプティナイフ(未だに持っていますが柄の部分が経年劣化で崩れ落ちてしまい使用不可能状態)と同じ物を頂きました!懐かし〜。

17歳、18歳の頃を思い出しました。アンナちゃん本当に有難う!

Bonnes Petites Tables 東京・・・ミシュランのビストロガイドブック

2011/07/14

フランス料理に携っている私達にとってミシュランのガイドブックというのは、切っても切り離せない存在の本です。

フランスに仕事 (我々は修行とは決して言いません)をしに行く時、”先ずどこに問い合わせるか”頼りにするのが あの赤くて小さいミシュランのガイドブックです。当然の様に3つ星のページから開き電話をし、取り合って貰えないなら手紙を書く。運良く雇って頂ければ良いですが、難しい様なら2つ星・・・1つ星・・・とミシュランの星の数で一喜一憂するのです。皆様も海外旅行(主にフランス)に行かれる時に ミシュラン ガイドブックを開く事も有るのではないでしょうか?(数多ある旅行各誌も基準にしているのはミシュランです)              

2011年7月13日ミシュラン ガイドのビストロ版(フランス本国では巻末に記載)が日本初、別冊で発刊されました。僭越ながらエピも掲載して頂き その中でも”ビブグルマン”「丁寧に作られた質の良い食事を手頃な価格で提供するレストラン」の評価まで頂きました。エピを応援して下さっている皆様のお陰です。

これからさらに精進して参りたいと思うと共に 7月14日 パリ祭の記念すべき日に皆様にこの様な報告をさせていただけた事を嬉しく思います。 

ブルゴーニュ・・・

2011/07/07

インテリアスタイリストで epiご常連のお客様がファッション誌「VOGUE JAPAN」に行きつけの店として紹介して下さいました!私、アナ ウィンター女史のドキュメンタリー映画も観ましたし、「プラダを着た悪魔」はDVDも持ってますし、スタッフの女性は愛読書ですし以前から好きな雑誌でしたが お客様の紹介で掲載させて頂くという事が何よりも嬉しいのです。作原さん有難う御座います!7月28日(木)発売ですので皆様是非小さく掲載されているエピを見て下さい。            

毎年恒例ちびたさんのワイン会が決まりました。8月9日(火)15:00。

内容はシャンボール・ミュジニー村の村名ワインとプルミエクリュのワイン 合わせて10本、10ドメーヌによる会です。先ずはシャンボール・ミュジニー村に拠点を置くドメーヌの方々を・・・

ドメーヌ・ユドロ・ノエラ、'07村名。  

ディジオイア・ロワイエ、'07村名。  

ローラン・ルーミエ、'07村名。  

ジョルジュ・ルーミエ、'07村名。  

ユドロ・バイエ'09(2009は評判が非常に高いので試しに頂きたいと・・・)の1級畑”レクラ”。  

ジスレーヌ・バルト、'07こちらも1級畑”レクラ”。  

コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ、'07プルミエクリュ。  

ニュイサンジョルジュ村にお住まいの”新樽200%”で有名なネゴシアンのドミニク・ローラン、'07 ヴィエイユ・ヴィーヌ。  

ブリニ・レ・ボーヌに拠点を置くセシル・トランブレイ、'07 1級畑”レ・フスロット”。  

モレサンドゥニ村在住 アルロー、'07 村名。  以上の面々です。ルーミエ家の従兄弟同士の飲み比べや スタードメーヌ1級畑”レクラ”比較。ドミニク・ローランの樽の利かせ方や父上から偉大な畑を受け継いだセシル・トランブレイのビオロジーの方向性など楽しみが一杯です。ヴォギュエの1級は以前このブログで紹介させて頂いた様に 畑は特級”ミュジニー”ですが葡萄の木がまだ若い為、特級として売り出さずひとつランクを下げ(値段にして三分の一位)1級ワインとして出荷している代物なんです。

法律上”ミュジニー”で販売しても何等問題は無いのですが 流石はシャンボール一番の老舗ドメーヌ、渋いです。レストラン業界で非常に評価の高い2007年物の飲み比べ、参加者の皆様にとって とても有意義な経験では無いでしょうか・・・   

特に今回選ばせて頂いたドメーヌの方々は東日本大震災の被災者復興支援の為に ご自身の希少な特級ワインを惜し気もなく寄付して下さった方々です。(7月末に行われるそのワイン達のチャリティーオークションにエピも参加させて頂きます)

他にも ドメーヌ・シモンビーズ・エ・フィス、 ドメーヌ・ロベール・グロフィエ、 ドメーヌ・フィリップ・パカレ、 ドメーヌ・ジャン・タルディー、etc・・・普段エピのワインリストに名を連ねる一流ドメーヌの方々が日本の為に沢山のワインを寄付して下さってます。ブルゴーニュワイン生産者の皆様は以前から親日家の方がとても多くいらして 本当に日本の事を気に掛けて下さっています。                          

ワイン好きの方、愛好家の方、ワインを飲みはじめたキッカケはボルドー、スペイン、イタリア・・・色々でしょうが飲み手が最後に行き着くのは"コート・ドール”つまり ブルゴーニュ のワインです。 

20代の頃に何度かシャトーを訪問させて頂いたボルドーワインの十分の一の生産量しかないブルゴーニュワイン。とはいえ一生掛かっても飲みきれない程の種類が有りますから 出会うなら1日でも早い方が良いです。

私にもブルゴーニュワインにはまるキッカケになったワインがありまして、一時期その造り手のワインが置いて有る店にしか行かなくなった事も有ります。

飲み進めていくうちに造り手の方達に会ってみたくなりました。

そして実際にドメーヌを訪問させて頂くと、皆さん凄く親切で楽しくて真面目。

ファンになります。   

醸造、瓶詰め、販売、試飲の案内、ワインの説明、ブルゴーニュならではの仕事量の多さ、その全てに携ってらっしゃる当主の方に会うと誰でも絶対に感動します。  

生産者を知ってからはワインを見つける度になんだか嬉しくて日々の生活まで楽しくなりました。

ブルゴーニュワインに出会えて良かった。本当に。