コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ・・・

現在ブルゴーニュの著名ドメーヌで新樽率の高さを謳い文句にしているところは在りませんけれど
ドメーヌ ルー・ペール・エ・フィスは
かつて新樽率という言葉が流行った時でさえその比率を上げよとはしませんでした。

「飲み疲れしないワイン」

ブルゴーニュワインを語る時に思い出される言葉のひとつですが、
昔ながらの造りを流行りに流されず長く続けてきたからこそ 今現在クラッシックブルゴーニュの一端を担う造り手として認知されているのだと思います。

さてコルトン・シャルルマーニュとはどういったワインでしょう。

とても複雑なアペラシオン。

簡単に言うと

アロース・コルトン、
ペルナン・ヴェルジュレス、
ラドワ・セリニの3村にまたがる丘に
ピノ・ノワールを植えれば

コルトン グラン・クリュ。

シャルドネを植えれば

コルトン・シャルルマーニュ
グラン・クリュ。

少し乱暴すぎましたか・・・ちなみに

シャルルマーニュというアペラシオンは使われなくなりました。

エチケットは アペラシオン名の下に

“同じ大きさの文字”で

「Grand cru」


表記しなければならないことになっていますが あまり守られていないようです。
例えば下の画像 赤のグラン・クリュ
ドメーヌ ルー・ペール・エ・フィスの
コルトンですが「Grand cru」の文字が
小さいです。

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コルトン・シャルルマーニュのティピシテは エレガントな酸味、凝縮感ある味わい、長い余韻、フィネス。

新鮮なフルーツ、焼きリンゴ、蜜を思わせる後味など 多岐にわたりますが

あまりにも広大な土地から造られている為 実は曖昧です。

南西むきの斜面で多く栽培されているコルトン・シャルルマーニュのシャルドネは
若いときは淡い金色で縁の部分に緑色がみてとれます。

熟成が進むと琥珀色を帯びてくるのはブルゴーニュの白ワインに共通した特徴です。

以下ブログに続きます・・・

ドメーヌ ルー・ペール・エ・フィス・・・

ワイン会、白ワインは
コート・ド・ボーヌ サントーバンに居を構える
ドメーヌ ルー・ペール・エ・フィス
コルトン・シャルルマーニュ
グラン・クリュ 2012年。

2012年といえば ここ最近良くお会いする
セバスチャン・ルー氏と
マチュー・ルー氏兄弟がドメーヌを継いだファーストヴィンテージ。

高騰続くブルゴーニュワイン。

コート・ド・ニュイの著名生産者のワインが現在手の出せないところまで上がってしまった今
ニュイ・サン・ジョルジュより南の
ドメーヌ、ネゴシアン開拓に力を注いでいる輸入会社は実際のところ多いです。

若い生産者はモチベーションに溢れ、新しい技術、栽培方法など情報収集にも余念がありませんから

深くない経験値でも

かなり高いクオリティーのワインを造り出すことに成功しています。

リーズナブルな価格設定は、知名度がないからという理由が主だった所ですので 正に今飲むべきブルゴーニュワインとはこの事ではないでしょうか。

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次回ブログに続きます・・・

ボンヌ・マール グラン・クリュ 比較試飲・・・

先日の定休日を利用してワイン会を行いましたので御報告させていてだきます。

ラインナップは

シャンパーニュ
ペリエ・ジュエ ベル・エポック
2007年。

白ワイン
ドメーヌ ルー・ペール・エ・フィス

コルトン・シャルルマーニュ
グラン・クリュ 2011年。

赤ワイン
ドメーヌ エルヴェ・ルーミエ
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2011年。

赤ワインもう1本
ドメーヌ ユドロ・バイエ
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2012年。

参加者からの差し入れワイン

ドメーヌ ジャイエ・ジル
オート・コート・ド・ニュイ
ヴィラージュ 2000年。

以上の面々です。

飲み比べといっても優劣を付けるためのものではありませんから 皆さん気軽に造り手と畑の位置の違い(同じクリマ、異なるリューディー)を楽しんでおられました。

シャンパーニュ地方の2007年は
温暖な冬、
暖かい春という気候に恵まれた年だったそうです。

以前お会いした最高醸造責任者、
エルヴェ・デシャン氏いわく

「夏を思わせる暖かい春がブドウの開花を早め、初夏は降雨により低温だったものの
太陽に恵まれた夏がブドウの成熟を助けたました。
しかしシャンパーニュにとって一番大切なアシディテ(酸)の不足が懸念された年でもありました。」

と仰っていました。

異例な程 例年よりも早い収穫だったのは
葡萄の減酸を避けたかった為でしょう。

さて試飲。

エレガントな爽やかさの為の
クラマン村とアヴィーズ村のシャルドネ。

芳醇で繊細な複雑さを添える
モンターニュ・ド・ランス地域
珠玉のピノ・ノワール、

滑らかさを演出するディジー村の
ピノ・ムニエをアッサンブラージュ。

出荷まで6年の熟成。

一言で言うと バランスの妙。

シャルル・マルタン・エミール・ガレ作
アネモネの装飾ブテイユのイメージそのまま。

そんなシャンパーニュ。

充分な酸と蜜を思わせる香りは収穫のタイミングがベストだったことをおしえてくれます。

以下ブログに続きます・・・

 

 

ボンヌ・マール グラン・クリュ 比較試飲・・・

先日の定休日を利用してワイン会を行いましたので御報告させていてだきます。

ラインナップは

シャンパーニュ
ペリエ・ジュエ ベル・エポック
2007年。

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白ワイン
ドメーヌ ルー・ペール・エ・フィス

コルトン・シャルルマーニュ
グラン・クリュ 2011年。

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赤ワイン
ドメーヌ エルヴェ・ルーミエ
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2011年。

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赤ワインもう1本
ドメーヌ ユドロ・バイエ
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2012年。

参加者からの差し入れワイン

ドメーヌ ジャイエ・ジル
オート・コート・ド・ニュイ
ヴィラージュ 2000年。

以上の面々です。

飲み比べといっても優劣を付けるためのものではありませんから 皆さん気軽に造り手と畑の位置の違い(同じクリマ、異なるリューディー)を楽しんでおられました。

シャンパーニュ地方の2007年は
温暖な冬、
暖かい春という気候に恵まれた年だったそうです。

以前お会いした最高醸造責任者、
エルヴェ・デシャン氏いわく

「夏を思わせる暖かい春がブドウの開花を早め、初夏は降雨により低温だったものの
太陽に恵まれた夏がブドウの成熟を助けたました。
しかしシャンパーニュにとって一番大切なアシディテ(酸)の不足が懸念された年でもありました。」

と仰っていました。

異例な程 例年よりも早い収穫だったのは
葡萄の減酸を避けたかった為でしょう。

さて試飲。

エレガントな爽やかさの為の
クラマン村とアヴィーズ村のシャルドネ。

芳醇で繊細な複雑さを添える
モンターニュ・ド・ランス地域
珠玉のピノ・ノワール、

滑らかさを演出するディジー村の
ピノ・ムニエをアッサンブラージュ。

出荷まで6年の熟成。

一言で言うと バランスの妙。

シャルル・マルタン・エミール・ガレ作
アネモネの装飾ブテイユのイメージそのまま。

そんなシャンパーニュ。

充分な酸と蜜を思わせる香りは収穫のタイミングがベストだったことをおしえてくれます。

以下ブログに続きます・・・

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G.Hマム テイスティングセミナー・・・

時期は前後してしまいましたが
先日 コルドン・ルージュでお馴染みの
G.H マム社のテイスティングセミナーにお邪魔しておりました。

最高醸造責任者
ディディエ・マリオッティ氏を迎えての
セミナーは2年前にも参加させて頂きましたが、マリオッティ氏は今回も新しいサプライズを我々参加者に魅せてくれました。

専用のサーブルを使わずシャンパーニュグラスのフルート型を使いボトルネックを飛ばすと言うもの。

グラスのステムの所を持ってサブラージュするのは新しい事では有りませんが

 

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このようにグラスの膨らみ部分を持ち瓶の形に沿わせるようにアタックポイント目掛け、結構な勢いでグラスを振り切り 瓶にインパクトを与える方法は未だ見たことがありません。

細い脚の部分が折れないかどうか不安になりますが 私は今のところ上手く行ってます。

以前も書きましたが、サブラージュは
同一のブテイユで3度失敗したら、
新しい瓶に替えて行った方が良いと思いますし、始めから手袋またはトルションのような布は必須です。

(徐々に衝撃を与えられた瓶は6気圧のガスに圧迫され、破裂を招き 破片が四方に飛び散る悪夢に見舞われますので・・・)

とても危険なデモンストレーションですので 御覧になりたい方は 当店に御越しください。

サブラージュの細かな注意点と共に実際に実演させて頂きます。

(ボトルでシャンパーニュを注文していただかなくてはなりませんが・・・)

マリオッティさん、インポート会社の皆様ありがとうございました。

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ドメーヌ ユドロ・バイエ その2・・・

ドミニク・ル・グエン氏が使用している樽会社は全部で3社。

ルソー、
フランソワ・フレール、
セガン・モロー。

焼き加減はミディアムプラス。

焼き加減については以前のこのブログで説明した通りです。

しかし何故複数の樽会社を使い分けるのかまだ書いていなかったと思います。

まず それぞれの樽会社には特徴があります。

ルソー社なら葡萄の果樹味を充分に残せる仕立て。

フランソワ・フレール社は
ストラクチャーを力強く表現する為に。

セガン・モロー社は樽の風味をまろやかにワインに移す仕立て。

ドメーヌ ユドロ・バイエでは
あるキュヴェを除く全てのワインを
この3社の樽で平均的に仕込み、
瓶詰め前にそれらをアッサンブラージュして樽毎の誤差を無くしているそうです。

あるキュヴェとはトップキュヴェの
ボンヌ・マール グラン・クリュのことで このキュヴェに関しては
葡萄の時点で既に骨格がしっかりとしているので
敢えてフランソワ・フレール社の樽は使わないと仰っていました。

樽の使い方ひとつでワインは変わりますが、
その事を知ってしまうと
ヒント無しの、味覚だけに頼った
ブラインドテイスティングでは
なかなか正解にたどり着かなくなります。

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私が所有する
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2012年、2013年
にサインをしていただきました。

輸入会社の皆様、ドミニクさん、いつもありがとうございます。

こちらは2年前にサインしていただいた
2011年物の
ボンヌ・マール グラン・クリュ。

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メゾン コランタン・ル・グエンの実現を心より願っております。

色々な試飲会やテイスティングセミナーの画像を御紹介させていただきます・・・

ここのところブログの更新をさぼっていましたが インポーター社主催の試飲会にことごとくお邪魔させて頂いておりました。
SOFIXA主催のブルゴーニュワインテイスティングセミナー。

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ネゴシアン ブルゴーニュワイン事務局(BIVB)広報委員会会長
Madame Nelly Blau-Picard
(ネリー・ブロー・ピカール女史)と・・・

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サントーバンの生産者
ドメーヌ ルー・ぺール・エ・フィスの
セバスチャン・ルー氏とは二日間連続で顔合わせ。

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前日はセバスチャン・ルー氏の単独テイスティングセミナーでした。

ドメーヌのトップ・キュヴェ
コルトン・シャルルマーニュ
グラン・クリュにサインを頂きました。
大胆な構図が氏のおおらかな人柄を現しているようです。

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諸々お知らせまで・・・

コートドールのグランヴァンを飲む会 御報告・・・

随分と間があいてしまいました。

3月31日に予定通り行われたワイン会の御報告を・・・

今回は初参加の方が多かったので
ご挨拶がわりに私からサービスで
シャンパーニュを1本ださせていただきました。

また募集定員を上回った為に参加を見合わせて頂くことになった皆様には大変申し訳なく思っております。

さて

ラインナップは以前ご紹介した通り。

シャンパーニュ・・・

ルイ・ロデレール クリスタル 2006年。

エピから

ドン・ペリニョン 2004年。

参加者皆様 クリスタル をお気に召した様です。

そして白ワイン・・・

先日お会いした生産者

ドメーヌ フォンテーヌ・ガニャール

バタール・モンラッシェ グラン・クリュ
2012年。

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抜栓直後から豊かな香りがひろがりましたが、
開いてからの変化してからの香りも素晴らしく繊細で、飲んでからの味覚との整合性は流石としかいいようがありません。

試飲会の時と何ら変わらないこのワインが
インポートの状態の良さをあらわしていたと思います。

ドメーヌ アンペリデ・・・

醸造学を科学的に考え自身のドメーヌで実践をし、その道のプロフェッショナルとしてワイン好きには有名な醸造家
フレデリック・ブロシェ氏とお話することが出来ました。

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ヴァル・ド・ロワール自然派の
ドメーヌ アンペリデ。

当主のフレデリック氏は 数々の科学(化学)アカデミーで様々な賞を受賞されている程のとても博識な方で、現在はボルドーの大学で醸造学や葡萄の栽培について講義をなさっているそうです。

セミナーでも非常に説明が端的でわかりやすく 言葉に無駄もなく 自信に満ちあふれた表情で話される立ち居振舞いは正に学者のそれで、収穫をしている写真を見せていただくまではやはり大学教授のイメージが強かったです。

葡萄の仕立てと葡萄品種の関係性を細かく伺えたので私にとってはとても収穫の多かった試飲会になりました。

関係者各位に御礼申し上げます。

フレデリック氏とはドメーヌ
(というかお城)訪問の約束も頂きありがとうございました。

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美しい奥様がセミナー中のフレデリック氏の写真を沢山撮ってらっしゃいました。

私とフレデリック氏の写真も奥様に撮って頂いたものです。

重ねてお礼申し上げます。

試飲会その後・・・

このインポーター社は
アメリカの
スタッグス・リープ・ワイン・セラーズもインポートしていて
2011年、
2012年、
2013年物の
シャルドネ、
ソーヴィニョン・ブラン、
カベルネ・ソーヴィニョン、
メルロー等試飲することができましたが、やはり2013年物ですら十分飲みやすく試飲会ではとても好印象でした。
むしろ美味しい。

前回のブログに書きました
1976年「パリ・テイスティング事件」

ブラインドで行われたこの試飲会で
赤ワイン 1位に選ばれたワインが

スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニョン1973年でした。

採点方法や葡萄品種選抜などアメリカ側に有利なテイスティング大会だったのは
そもそもアメリカワインを紹介するためのコマーシャル的なエキシビション戦でしたので致し方ありませんが

スタッグス・リープに関しては本当に美味しかったのだと思います、
2位3位4位はフランスワインでそれぞれ高得点でしたが
それらから下位のアメリカワインはかなり低い点数に評価されていたので・・・

因みに1位のスタッグス・リープから2位3位4位までのボルドーワインはその採点方法を鑑みれば差が無いのも同然で
なかばアメリカ側に騙された感じで採点することになったフランス人審査員9人は面目躍如といったところでしょう。

アメリカ側からの提案で この時の試飲会の括りは
カベルネ・ソーヴィニョンと
シャルドネでしたので
当時 敢えて負け戦をしなかったアメリカワインは賢明でしたね。

今なら
カレラ・ワイン・カンパニーの
ジョシュ・ジェンセン氏が造る
ピノ・ノワールがかなり良い評価を得るはずですが

そもそもその苗木は氏が栽培を修業した
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの物ですし、

造りは経験を積んだ
ドメーヌ・デュジャックの方法に則っていますからフランスを相手に勝ち負けを競わないと思いますが・・・

ただ単に葡萄を実らせるだけならさして難しく無く育つピノ・ノワール・・・

しかしピノ・ノワールで最高のワインを造ろうと思うと それは並大抵の事ではないようです。

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ワイン試飲のタイミングなどのお話を伺うことが出来ました。

ドメーヌ バロン・ド・ロートシルトの
クリストフ・サラン氏と・・・