ブルゴーニュワインの試飲会・・・・


ワイン輸入会社による、春の試飲会シーズンの始まりです。


短期間に集中して行われる為、開催日が重なってしまうことも多く、どちらの試飲会にお邪魔させていただくか ぎりぎりまで悩みます。

悩んだあげく3月11日月曜日の試飲会は 六本木 某ホテルで執り行われた、ブルゴーニュ バックヴィンテージと 有料試飲の会に行って参りました。

もうひとつの生産者来日に伴い行われた合同試飲会にはエピのスタッフを派遣して 様子を報告してもらうことにしました。

先ずは有料試飲のコーナーから・・・一杯目・・・

t02200165_0450033812453679775

(御見苦しい画像で申し訳ありません)

シャンパーニュは、単一葡萄品種、単一クリュ、単一ヴィンテージでこのブログでもお馴染み、ル・メニル・スュール・オジェ の雄 《サロン》1999年。 私の大好きなブラン・ド・ブランの逸品。
嬉しいことに、ちゃんと ”白ワイン用” のグラスで供して頂きました!
流石 正規代理店です。(理由は以前のこのブログに書いてあります)

ちなみに二つ前のブログ中に登場するパリのレストラン 「マキシム」。
あの当時 「マキシム」のハウス・シャンパーニュは《サロン》でした。 二杯目は白ワイン・・・t02200165_0450033812453679774ドメーヌ《ルフレーヴ》シュヴァリエ・モンラッシェ グラン・クリュ 2006年。

素晴しくフルーティーな香りとエッジの効いた酸は、女性当主 アンヌ・クロード・ルフレーヴのイメージそのままのワインです。

三杯目・・・

t02200165_0450033812453680471
ドメーヌ《ポンソ》”クロ・ド・ラ・ロッシュ” グラン・クリュ 2007年。

この畑最大の所有者であるドメーヌのエチケット裏側には、秘密が隠されていて、輸入業者の方々はより一層気を使って扱わなければならなくなりました。
(99年からバックラベルに白い丸のマークが付いているのですが、それは一回でも高温にさらされるとグレーから黒に変わり元には戻りません)
熱劣化によるダメージ確認のためで、エンドユーザーを思っての有難い措置です。

それはさておき、引退なされたジャン・マリ・ポンソ氏の息子ローラン・ポンソ現当主はこのトップキュヴェにも新樽を全く使わないそうで、是非はともかく拘りを持ってワイン造りをされているその姿勢は他の生産者からも尊敬を集めています。
そして出来上がるワインは、ローラン氏の愛車 《ムスタング》に似てリッチでパワフルです。

 

                四杯目・・・

t02200165_0450033812453679776

ドメーヌ《デュジャック》”クロ・ド・ラ・ロッシュ” グラン・クリュ 2007年。
ドメーヌ 当主のジャック・セイス氏は、ディジョン大学で醸造を学んでいた時に同級生だったドメーヌ 《ジョルジュ・ルミエ》のクリストフ・ルミエ氏からワイン造りに関するアドバイスを受けていた事もあり、造り出されるワインに共通の特徴がみられる時があります。
栽培に関して全てを任せていたクリストフ・モラン氏を突然失って、精彩を欠いた時期もあったようですが、あれから十数年が経ち 現在は2代目で御子息のジェレミー・セイス氏が(大変才能豊)ドメーヌに参画し、まだまだ素晴らしいワインを造り続けてくれるはずです。

(このドメーヌが2005年に”ロマネ・サン・ヴィヴァン”や”シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ”の畑を手に入れた時は驚きました。

何しろ 今後この畑から造られるワインだけではとてもペイ出来ない程の金額で購入されたそうですから・・・)
2本目に抜栓された同ワインのコルクに不具合が有ったらしく、一本目を頂けた私は幸運でした。
有料試飲の中で最も気に入ったワインです。

               五杯目・・・

t02200165_0450033812453680460

ブルゴーニュ シリーズ 最後は、シャンボールミュジニー村にしか畑を持たないドメーヌ《コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ》”ボンヌ・マール” グラン・クリュ 2004年。

栽培責任者のエリック・ブルゴーニュ氏が端正込めて育てた葡萄を醸造責任者のフランソワ・ミレ氏が最も良いかたちでワインに仕立て上げる。
“ミュジニー” グラン・クリュ最大の所有者にして鉄壁のドメーヌです。
(実は隠れ優良ヴィンテージの2004年なのですが、欲しくてもすでに市場には殆ど流通していません・・・)

やはり間違いなく2004年は、とても良い出来のワインが多いです。

               六本目・・・t02200165_0450033812453679784有料試飲 最後は、ボルドー。サンテミリオンで一番好きな銘柄。

シャトー・シュヴァル・ブラン 2009年。

映画では「サイドウェイ」、日本版の「サイドウェイズ」、「レミーの美味しいレストラン」、それから逸話として パリのレストラン 「タイユヴァン」でのサルバドール・ダリと店側とのやり取り「ダリのペットの豹をタイユヴァンがサーヴしたワイン”シュヴァル・ブラン”(白馬)が倒した」という話 等でご存知の方も多いワイン。

この他にも非常に良心的低価格で(全部で20本!)普段は飲めないような高額ワインが楽しめました。

通常の無料試飲ブースも驚きのラインナップで(全部で80本!!)、例えば、2000年から2009年までの ドメーヌ 《ジャン・グリヴォ》”ニュイ・サン・ジョルジュ” プルミエクリュ ”レ・ロンシエール”が垂直で一気に試せたり、ドメーヌ《モーム》”マジ・シャンベルタン” グラン・クリュの2003年から2007年まで垂直試飲出来たりと中々有り得ないほどの豪華さで来場者を圧倒した試飲会でした。

休憩中の約3時間で100種のワインを試飲したので、流石に舌が疲れましたが、滅多にない好機ですので存分に楽しませて頂きました!

インポーターの皆様お疲れ様でした!
因みに 知り合いの業界関係者はほとんど此方の試飲会に来ていた様です。