ちびたさんのワイン会 御報告その4・・・


ドメーヌ ジョルジュ・ルミエ
ボンヌ・マール グラン・クリュ
2011年。

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2011年は4月から6月の夏の様な暑さが影響してヴェレゾン時期の本来葡萄が酸を蓄えたい時にそれが基準値ギリギリだったこと、
その後に訪れた冬の様な寒さの7月が糖度の上昇を遅らせたことが喧伝され 平均的なヴィンテージといわれてしまっている年です。

INAO による葡萄糖度の抜き打ち検査が畑に於いて行われていたそうですから相当例年とは違ったのでしょう。

糖度に関してクリアしなかった葡萄はデクラセされていて 雹による弊害等もあいまって生産本数の減少に拍車をかけました。

(酸に関しては
マロラクティック発酵を意図的に
コントロールし減酸効果を抑えることで対応したドメーヌも多くあったそうです。)

逆に考えると リリースされている
グラン・クリュ、プルミエ・クリュは確実にそれぞれの基準値を越えているとお墨付きを与えらている様なものですし、デクラセされているのなら 特に村名、広域はプルミエ・クリュ、グラン・クリュ畑の葡萄を使用している可能性があり、そう考えると楽しみが広がります。

ドメーヌ ジョルジュ・ルミエの2011年物は近々にプルミエ・クリュのレ・クラを試飲していましたが今回のボンヌ・マール同様 一口目に甘味を感じて非常に飲みやすく美味しい。
酸の蓄えかたは例年とは違うのでしょうがヴィンテージ毎の違いを感じられる楽しいヴィンテージです。

(葡萄のマチュリテから来る甘味や香り、酸味を楽しむためには、全要素のバランスが取れるまでもう少し待った方が良いのかもしれませんけれど・・・)

2009年、2010年と長期熟成に耐えうるヴィンテージが続いた後に早飲みに応えてくれるヴィンテージ。

ブルゴーニュ地方は10年スパンで考えると実にバランスの取れた産地です。