仲間の送別会の為に
後輩の斉藤君と奥様が魅力的な差し入れをしてくれました。
記録的な猛暑だった
フランスの2003年。
瓶詰めを諦めたシャンパーニュメゾンは数多かったです。
有名、若しくは大手グラン・メゾンと限定するなら
その年シャンパーニュをリリースした
ネゴシアン・マニピュランは、
MHD モエ ヘネシー ディアジオ
グループ
モエ・エ・シャンドン社
プレスティージュ・キュヴェ
ドン・ペリニョンのみ。
遅霜による収穫量の少なさと酷暑に起因した酸度不足で先行きが危ぶまれていた年。
醸造責任者のリシャール・ジェフロワ氏は
「難しい年だった」としながらも
「たとえ酸が少なくてもフェノールの成熟とミネラルがこれを補い、苦味や塩味によって別のハーモニーが、生まれる。」
と酸の不足を認めながらも今までにない魅力を持つであろう2003年のドンペリニョンを 今のところとしながらも
「22年間の醸造責任者人生の最大の挑戦、また一番印象に残った年だった」
と あるインタヴューで語っていました。
前後に2002年、2004年のドンペリニョンを試飲していましたが2003年のそれとはストラクチャーと余韻、炭酸のアタックが大きく異なり 味のベクトル以外は別のキュヴェの様にも感じましたが、ジェフロワ氏 仰るところの
「例年とは違った別のハーモニー」
は存分に楽しめました。とても美味しい。
ともあれステンレス発酵の難しさを考えさせられるヴィンテージでした。
送別会で試飲した他のワインは次のブログで紹介させていただきます。