1988年。
ヴォーヌ・ロマネ村の特級畑のロマネ・サン・ヴィヴァンに大きな変化がありました。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社とマレ・モンジュ家との長年にわたる借地耕作契約の末、DRC社側にロマネ・サン・ヴィヴァンの葡萄畑を買い取る権利が生じDRC社はその権利を行使しました。
またマレ・モンジュ家は買い取って貰わなければ莫大な相続税が払えず大変な事になるところだったのです。
ロマネ・コンティ社がサン・ヴィヴァンの畑を得るために支払った代償は同社所有
グラン・ゼシェゾー グラン・クリュ 3.561ヘクタール中の
0.405ヘクタール~0.445ヘクタールと
エシェゾー グラン・クリュ
4.665ヘクタール中の4.24ヘクタールの売却。
(所有者がかわっただけで同じ作地面積から今でも同じ量のワインをDRC社が造っているので我々愛好家には何の問題もありませんが)
もうひとつは1988年
ドメーヌ シャルル・ノエラを買収して
ドメーヌを立ち上げたメゾン ルロワもそれにともないロマネ・サン・ヴィヴァンの畑を手に入れました。
両社のロマネ・サン・ヴィヴァンが今現在このアペラシオンを所有している10人の作品を代表するワインを造り出しているということはとても興味深いです。
そして同畑の最大面積所有者が
ドメーヌ ド・ラ・ロマネ・コンティ。
2番目に大きな面積を所有しているのが
ドメーヌ ルロワということはもっと興味深いです。
その事が何を意味するか皆様にはお分かりいただけるかと思います。