ボルドー セカンドワイン・・・


ボルドーの大手シャトーでは自社で瓶詰めしたワインを自分の好き勝手に販売することは出来ません。

まず、仲買人業者に販売しなくてはならないのです。

ワインが売れなかった時代販売先を見付けてきてくれた ”恩”、

別な見方をすれば ”しがらみ” が 今でも続いているのです。

(シャトーが一流になればなるほどこの関係は根強く残っているようです。)

シャトー側が蔵出しで販売したいときは一度仲買人の言い値、販売価格で買い戻し 改めて自社から出荷することになります。

(この時点で価格は適正値を若干上回ってしまう事になります。)

実際は、帳簿上 数字が行ったり来たりするだけでワイン自体はシャトーから移動はしていないのですが、なんとも複雑な話です。

恐らく そこで考え出されたのが抜け道というか妥協案のセカンドラベルの概念。

セカンドラベルなら シャトーが仲買人を通さず自由に販売出来るので 消費者は、ファーストラベルのワインよりもリーズナブルに入手できますしシャトー側も仲介手数料を支払わなくて済み、利益を多く得ることができます。

勿論「樹齢に達していない葡萄」であったり、

シャトー側が、
「ファーストのレベルに達していないから」
などの理由もアナウンスされますが、

セカンドにデクラセされたワインの質を鑑みたとき必ずしも出来が劣っているわけではない事を何度も確認しています。

逆に早飲みに対応できるセカンドラベルの方が同じ条件の試飲会では印象が良いこともあります。

ましてや 価格は 3分の2か半額かもしくはそれ以下。

極論過ぎるかもしれませんが同じ畑、同じ醸造所で エチケット違いのワイン。

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試さない手はありませんね。

ちなみに
画像左側の ファーストラベル、
シャトー マルゴー
プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ
1990年は、

ブテイユ(750ml)と
マグナムボトル(1500ml)を同時に抜栓しましたがブテイユの方が いまだに忘れられないくらい綺麗に熟成が進んでいました。
マグナムボトルのピークはまだ先だったのでしょうね。

あくまでも好みの問題ですが、
ボルドーワインに限って言えばワインは長期熟成が必要と云うことになるでしょうか。