日別アーカイブ: 2013年11月13日

シャンパーニュの泡について・・・

とある民放局の番組で、シャンパーニュの泡のお話がでたそうです。

その番組内での論説について お客様からご質問を頂きましたので、お答えさせて頂きます。

なんでも

高級シャンパーニュの泡は、高級だから泡立つのではない。
グラスが汚れているから(埃などにより)
泡立つのである。と説明されていたそうです。

加えて 以前このブログでもご紹介した

“グラスの底に付ける小さな傷、そこから泡が立ち込める“

の説明も有ったそうです。
(これは 本当です。)

まず第一に

埃等で汚れているグラスに炭酸の液体を注げば 泡立ちが良いのは本当です。

むしろ あたりまえです。

でもそれは、高級シャンパーニュかどうかは全く関係無いですね。

コーラでもヴァンムスーでもカヴァでもスプマンテでも、勿論シャンパーニュでも
泡はたちます。
いわゆる”泡立ちが良い“状態ですね。

問題は、

“その泡がいつまで長続きするか?”

“どれだけ泡のキメが細かいか?“

です。

優良生産者の高級シャンパーニュは他の条件が同じならその他の発泡性飲料に劣ることなどありません。

それこそが高級の証しです。

そもそも
「“泡立ちが良い”のが、高級シャンパーニュの証し」などと言う お話を聞いたことがありませんし、言っている人にお会いしたこともないので・・・

いやはや なんとも・・・100%冗談の番組なんですよね?

とにかく、底に小さなキズをつけた衛生的なグラス。

そこから一筋の泡が、永遠の様に立ち上がる。

たった一筋の泡、それが美しいのです。

ビールでいうところの液体表面を覆う泡。

シャンパーニュではその部分の泡を語ることはありませんし、グラス全体から立ち上がる泡でシャンパーニュを評価することもありません。

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