先日行われた ワイン会のラインナップはお伝えした通りの内容で執り行う事が出来ました。
ルイ・ロデレール クリスタル 2005年。
ロシア皇帝 《アレクサンドルⅡ世》
を虜にした ”ルイ・ロデレール”。
(この方の為に、ルイ・ロデレールのトップ・キュヴェ ”クリスタル”は造られました。
瓶底がフラットになっていて 毒蜘蛛や爆発物が隠せないようになっています。
通常のシャンパーニュのブテイユは人差し指の第2関節まで入ってしまうほど瓶底が瓶内にせりあがっています。
クリスタルはフラットな瓶底で6気圧の内容物を抱擁しなくてはならないので、瓶の厚みが尋常ならざる事になっています)
(エチケットの直ぐ下の部分から瓶底が始まってます)
決め細やかな泡立ちと相変わらずの滑らかな喉越しは、さすがグランメゾンの仕事。
参加者皆さんお気に召された様でした。
2004年は白ワインにとって中々良いヴィンテージでしたが、
マダム ルロワにとっては、さぞかしお辛い年だったに違いありません。
(以前このブログでご紹介しました理由によります。
「デクラセ・・・2004年 ドメーヌ ルロワ ヴォーヌ・ロマネ ・・・」の回で説明しています。)
デクラセが行われたヴィンテージの、マダム個人所有ドメーヌ。
ドメーヌ ドーヴネ(オーヴネ)
ムルソー レ・ナルヴォー。
6㎝!もある長いブッションをようやく抜くとムルソー独特のナッツの様な、はたまたバターの様な濃度のある甘い香りが漂います。
件の理由で畑に余り立つ事が叶わなかった2004年ヴィンテージでしたが、御住まいからほど近いドーヴネのキュヴェは、幾らか手入れが出来ていたようです。
分厚く重いブテイユから濃厚な液体をリーデルのブルゴーニュグラスに注ぐと10年の熟成が造り上げた黄金色のワインが参加者の目を魅了しました。
(4年前に抜栓した同ワインとは全く違う味わいに私1人で驚愕してしまいました。)
全く違うワイン!
(6年程前に同じインポーター、同じロットから2本仕入れたのですが、抜栓時期なのか、個体差なのか、4年間の間に瓶内で熟成した成果なのか・・・)
何しろ美味しかった。
ムルソーと言うアペラシオンの本質を一番表しているワインはマダム ルロワのこのワインなのではないでしょうか?
ドメーヌ ジョルジュ・ルーミエ。
もったいないから・・・といって 中々飲む人が少ないルーミエの新しいヴィンテージ。
エピのワイン会では、先ずそれから開けます。
2010年 シャンボール・ミュジニー
プルミエ・クリュ レ・クラ。
華やかで元気で 何しろ”いき”がいい。
こちらから香りを香がなくても向こうから鼻腔に入ってくる感じ・・・複雑さも感じられ 全体が程よくまとまっていて、葡萄から造られているお酒であることを再認識させてくれる素晴らしい造り、美しいヴィンテージ。
あと数本ストックしているので、将来の楽しみの為 セラーに寝かせておきます。
(ドメーヌ ジョルジュ・ルーミエのワインは 2008年頃の値段と比べると、その後のヴィンテージはかなり高くなっていますね。)
最後はボルドー。いわゆる5大シャトーの、メドック地区以外、グラーヴ地区から唯一選ばれたシャトー。
シャトー・オー・ブリオン。
その2002年。甘い香りとよくこなれたタンニン。11年熟成で青い野菜の匂いは消え、まろやかな曲線を描いた 飲み終わるまでの演出は、普段あまりポジティヴな印象を持たないボルドーワインですが、少しだけ見直しました。
ワインとして、全く悪くない。
ただこの地方、このクラスのワイン。
残念な事ですが・・・
法外に高すぎます。
参加者の中に実際にシャトー・オー・ブリオンを訪問、そして試飲なさった方がいらして色々とお話を伺えました。
次回ボルドー旅行中の写真等を見せて頂きたいです。ちびたさん宜しくお願いします。
奇しくも4本とも全く違う瓶の形で、参加者の目を楽しませてくれました。
次回のワイン会は、
エピの王道ブルゴーニュ。
ヴォーヌ・ロマネ村のワインを飲み尽くしましょう!
皆様お疲れ様でした!