2011年のヴィンテージ評価・・・


ヴィンテージ・チャートを、
毎年 世界に先駆けて発表しているのはアメリカのワイン誌です。

なぜ どこよりも速く記事に出来るのか。

まだワインが樽に入っている状態の時に、その年の作柄を決めているのです。
つまり、ワインの味覚云々より、その年の気象条件のみで判断されていると言っても過言ではありません。

(速くないと、投機的にワインを捉えているアメリカ市場には意味が無く、 オフ・ヴィンテージの烙印が押された年のワインは購入を控えます)

ワインになってからの味覚などで判断されたチャートではありませんから、鵜呑みにするべきではありません。
その年がどのような天候だったのかを知る為のガイド的な捉え方で充分だと思います。

これは 特にブルゴーニュ地方にいえる事ですが、ワインの出来、不出来は 生産者毎に考えるべきで、例えば、先日お会いした
ドメーヌ ユドロ バイエ
当主 ドミニク・ル・グエン氏の2004年は絶品でしたが、数多あるヴィンテージ・チャートの2004年評は決して良い物ではありませんでした。

2008年、2009年、2010年、2011年と毎年全く違う気象条件だったのですが、ワインの出来は、年を追う毎に確実に良くなっています。

葡萄の栽培、ワイン造りの経験値 積み重ねによる生産者のスキル向上も理由の1つです。

(2010年と2011年はキャラクターが違いすぎて比べるのはナンセンスだとも思いますが・・・)

2012年に訪問させていただいたドメーヌ当主 多くの方が、もう一度造りたいヴィンテージのひとつに2011年を挙げていたのが印象的でした。
生産者の言葉には重みがあります。

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恐らく幾つかのヴィンテージ・チャートでは 2011年ヴィンテージは
2010年ヴィンテージより評価が低いかもしれません・・・天候が優れなかった日が多かったそうですから・・・

でもしかし、2004年ヴィンテージからのインポーター各社主催の試飲会に毎回お邪魔させて頂いている経験から申しますと、ブルゴーニュ 優良生産者の2011年は凄いことになっています・・・

お確かめ下さい。