月別アーカイブ: 2013年5月

コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ・・・

ブルゴーニュワイン好きが ボトルで白ワインを頼む時、かなりの確率で先ずシャルドネを考えると思いますが、数あるアペラシオンの中から何を選ぶか・・・

コート・ド・ニュイにも極少量
〈ミュジニー〉や
〈クロ・ド・ヴージョ〉の白はありますし、
〈シャブリ〉を視野に入れることも出来ますが、まず
〈ミュジニー〉と
〈クロ・ド・ヴージョ〉の白を
レストランで見たことがありません。

ですから、やはり頭に浮かぶのは
コート・ド・ボーヌの

シャルドネ。

《コルトン・シャルルマーニュ》

《モンラッシェ》

《ムルソー》

etc・・・

珠玉のクリマが連なっているので、
なかなか決まらないかもしれません。

上記3つのクリマを有する村のうち、唯一グラン・クリュを持たないムルソー村ですが、人気では他の2村に全くひけを取らないどろか、エピでは同じ価格帯のボトルならムルソーの方がリピート率高いです。

ただ、当たり前なのでしょうが、他の2村のグラン・クリュが相手になってくると、話は変わってきます。

やはりグラン・クリュだけが持ち得る
複雑味は代え難いものがあり、ボーヌ地方 白のグラン・クリュは他の産地の追従を許しません。

予算に限りが無く、白ワイン1本で通すなら 骨格がしっかりしていて、一流ドメーヌが多く手掛ける


《モンラッシェ グラン・クリュ》

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シャサーニュ側とピュリニー側、両方に区画を所有しているドメーヌなら言うこと無しですが、村境に近ければ近い程 期待値も上がります。

次に赤ワインを飲むのが前提としてあるなら、淑やかな酸とミネラル豊富な
《コルトン・シャルルマーニュ》

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(余談ですが、《コルトン・シャルルマーニュ》のその同じ土地に、
ピノ・ノワールを植えれば それは
《コルトン グラン・クリュ》という特級の赤ワインになり、
又 赤ワインの区画に白葡萄を植えると
《コルトン・シャルルマーニュ》若しくは、
《コルトン・ブラン》という特級ワインになります)

なかなか一筋縄ではいかないアペラシオンですので、理解するまで時間を要してしまいオーダーまで繋がらない事もしばしば。

どの様なアペラシオンか。

まず

《ラドワ・セリニー》

《アロース・コルトン》

《ペルナン・ヴェルジュレス》

の三村に跨がり、コルトンの丘を取り囲む様に
総面積160ヘクタール、
最大高低差100メートルの葡萄畑に約200の所有者がひしめいていている。

造り手の多さにより、品質にバラツキが感じられ、なんと言っても
広大過ぎるクリマは統一性が感じられず、何をもって

〈赤のコルトン〉

〈白のコルトン・シャルルマーニュ〉

のキャラクターと云うのか定義しにくい・・・

この印象こそが、馴染み難さの原因だと思います。


そうなってくると
《コルトン・シャルルマーニュ》は、リュー・ディ云々より、造り手で選んで間違いないと思います。

お手頃価格でリリースしてくれる、白ワインの名手
《ドメーヌ シモン・ビーズ》の
パトリック・ビーズ氏が造る
《コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ》は、このアペラシオンを代表する造り手の一人です。

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《コルトン・シャルルマーニュ》を知るための1本としては最適では無いでしょうか。

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ムルソー、モンラッシェ、
赤のコルトン グラン・クリュについては、次回のブログに譲ります。o0405072012532136421

o0405072012532136444DRCのモンラッシェと隣接する、
《ドメーヌ フルーロ・ラローズ》の
《モンラッシェ グラン・クリュ》

どれか1つは選べそうに無いので、順を追って全て飲むしかないようです・・・

熟成樽のトースト加減とグラン・ゼェシェゾー・・・

《フランソワ・フレール社》の事をご紹介したブログで、樽内部の焼き加減の事を書きました。

思い違いがあるといけませんので、捕捉させていただきますが、焼き加減が浅ければ浅い程 ワインに移る樽の香りは強くなります。

逆に、焼きが強ければ 樽香はワインに移りにくくなるらしいです。

(シャンボール・ミュジニー村の
ドメーヌは、ミディアム プラスという焼き加減が多かったのですが、とてもこの村のワインらしいなと思いました)

焼きが強い方が樽香が有りそうですが違うのですね。

樽の焼き加減と樽香の関係・・・
真逆の関係性を意外に思われた方もいらっしゃると思います。

以上 参考まで・・・

前回のブログ、《エシェゾー》の話をしましたが、

「何故 《グラン・ゼェシェゾー》は
《エシェゾー》より畑面積が小さいのに
グラン(大きい、偉大な)なのか?」

答は2つありますが、1つは嗜好に関わる事なので割愛して、物理的なことでいうと AOCが制定されるまで
《グラン・ゼェシェゾー》の方が圧倒的に大きかったからです。

簡単でしたね。

(ちなみに
《グラン・ゼェシェゾー》。
その名前がクリマ名として与えられてから一度も面積が変わっていません)

味わいは好みですが、同じ造り手の両ワインなら、私の印象は大概
《グラン・ゼェシェゾー》が上回ってます。
恐らく理由は、
傾斜度の関係で 水捌けが良い、もしくは良すぎる《エシェゾー》
なので、
ミネラル分や表土が流出し易く、養分を蓄えにくい。
それがワインの複雑味不足に繋がっているのではないでしょうか。

一方ほぼ平地に位置する
《グラン・ゼェシェゾー》は
《ミュジニー グラン・クリュ》と母岩が同じ”コンブラシアン石炭岩”と言うことも相まって、骨格のしっかりした風格漂う
グラン・クリュらしいワインが仕上がります。

ヴォーヌ・ロマネ村8つの特級畑で3つ以上のリュー・ディ(全部で10のリュー・ディ)から成るのは
《エシェゾー》だけで、これはいかにも後から付け足されたクリマだと知ることが出来ます。

他のグラン・クリュは
1つか、2つで成り立っています。

例えば《ロマネ・コンティ》の
リューディ名は
《ラ・ロマネ・コンティ》

《グラン・ゼェシェゾー》の
リューディ名は
《レ・グラン・ゼェシェゾー》

《ラ・ロマネ》はリューディ
《ラ・ロマネ》

《ラ・ターシュ》は2つ。
《ラ・ターシュ》と
《レ・ゴーディショ》

《ラ・グランド・リュ》も2つ。
《ラ・グランド・リュ》と
《レ・ゴーディショ》

リュー・ディとは、単に行政区画上の便宜的区分ですから、
「土壌の成分的区分」及び
「気象観測上区分」のクリマとは何ら関係無いのですが、この辺りの事に整合性が見られると 何故か筋が通っている気がします。

(実は少し関係あります。なにしろ
知名度のある葡萄畑の名前を
村の名前に付けている位
「ワインありき」の村々ですから・・
長くなるので、いずれまた・・・)

誤解を恐れずに申し上げますと、
《エシェゾー》はリュー・ディと
造り手に左右されますが、
《グラン・ゼェシェゾー》は造り手においてのみ優劣が決まると言って良いでしょう。

「偉大な」と形容詞を付けて呼ばれる、 ヴォーヌ・ロマネ 特級
グラン・ゼェシェゾーo0405072012529198775

疑う余地など微塵も無い、

「真の実力者」。

ドメーヌ エマニュエル・ルジェ・・・

畑の細分化については、色々とお話してきました。

ブルゴーニュには実は、その逆の話もありまして、とても稀な例だとは思いますが、

「3人のヴィニュロンだった叔父達が、子供が居ないか、引退したか、亡くなったりして、持っていた畑を正統に相続する人間が血縁関係者にひとりしか居ない」

という事例。

これは、3つに分かれていた畑がまた1つに戻る事を意味します。

実例をひとつ。

畑の持ち主は、
〈リュシアン〉〈ジョルジュ〉
〈アンリ〉

といえば次に来るファミリーネームは、《ジャイエ》。

相続したのは甥で
《ドメーヌ エマニュエル・ルジェ》 当主の
〈エマニュエル・ルジェ氏〉。

相続によって一番恩恵を受けた
キュヴェは、ヴォーヌ・ロマネ村のAOC、(フラジェ・エシェゾー村の)
グラン・クリュ 《エシェゾー》。

リュー・ディ 〈レ・トゥルー〉
リュー・ディ 〈クロ・サン・ドゥニ〉
リュー・ディ 〈レ・クリュオ〉
から造られる
このドメーヌの《エシェゾー》

以前は
〈レ・クリュオ・デュ・ヴィーニュ・ブランシュ〉のみで仕込まれていましたが 現在は、フィネスを備える2つのリューディが加わり骨格に加えて優雅さが表現されているように思います。

そもそもエシェゾーの区画が現在の大きさになったのは、1937年のAOC制定時にフラジェ・エシェゾー村がヴォーヌ・ロマネ村のAOCに統合された事が事のはじまり。

自村のAOCが名乗れないフラジェ・エシェゾー村のヴィニュロン達に対し、
その見返りにとINAOはこの村にそれまでの10倍にもなる面積の特級畑エシェゾーを与えて事なきを得ました。

元々の エシェゾーは、
リューディ〈エシェゾー・デュ・ドゥス〉 のみ。

(一部が《グラン・ゼェシェゾー》と隣接していて、それ以外の周りを
《エシェゾー》になった9の他のリュー・ディが囲っています)

ポテンシャル的には北隣の畑、
リュー・ディ 〈プーライエール〉も含まれるでしょうか。

グラン・クリュとして
コート・ド・ニュイに於て
《クロ・ド・ヴージョ》に次ぐ
2番目の大きさの畑面積。

これだけ広大な畑から造られるワインの量は膨大で、選ぶのに一苦労しますし、何より品質のバラツキが大きいです。

間違いの無い《エシェゾー》を選ぶ時、
先ず考えるのは
「その造り手が所有している
《エシェゾー》のリュー・ディはどこか?」です。

上記2つのリュー・ディ以外は、本来の《エシェゾー》の姿を表現していないものが多いといわれています。


全てのリュー・ディに均等に畑を所有していれば良いのですが、手元の資料では そういったドメーヌはありません。

有名なドメーヌ物の
《エシェゾー》なら、間違いなく美味しいと思いますが

本来の《エシェゾー》を垣間見たいのでしたら、
超一流ドメーヌ物の
《エシェゾー》をお薦めします。

ヴォーヌ・ロマネ村のグラン・クリュの中でも一番お手頃なワインですから、造り手が超一流でもそんなに高く無いのです。

このキュヴェの良いところですね。

そして、ご多分に漏れず 一流処の所有区画は、往々にしてリュー・ディ 〈エシェゾー・デュ・ドゥス〉か、
リュー・ディ 〈プーライエール〉を所有しているものなのです。
ちなみに、
リュー・ディ 〈プーライエール〉の
殆どはDRC社が所有していましたし、

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リュー・ディ 〈エシェゾー・デュ・ドゥス〉の大地主は《ドメーヌ モンジャール・ミュニュレ》です。

ただ グラン・クリュのワインは
ワイン法上、エチケットにリュー・ディ名を入れてはいけない事になっているので、誰がどこの区画を所有しているかは、調べないとわかりません。

(〈ドメーヌ ジャン・タルディ〉
の《エシェゾー》にはリューディ名
〈レ・トゥルー〉が、

〈ドメーヌ アンヌ・グロ〉の
《エシェゾー》
には、リュー・ディ名
〈レ・ロワショス〉が記載されてしまってますけど・・・
ドメーヌに訪問した
2012年時点で、INAOからのお達しは無いそうです)

フランスは、例外が多いです・・・

「ワイン選びは面倒だな」とお思いの方には、お財布にも優しい広域ワイン、
《ドメーヌ エマニュエル・ルジェ》
でいうと、比較的広い範囲で収穫されている村名〈ニュイ・サン・ジョルジュ〉や
〈オート・コート・ド・ニュイ〉などはお薦めです。o0405072012527522050〈オート・コート・ド・ニュイ〉は一般的にいって〈ACブルゴーニュ〉に比べ、葡萄の栽培地域が拡がってない分若干高めですが、その恩恵によりニュイの特徴をよく表せるポテンシャルを持ち合わせているカテゴリーのラインナップだと思います。

《アンリ・ジャイエ氏》の畑と造り方を継承しているドメーヌですのでとても人気があり、《ニュイ・サン・ジョルジュ》 クラスから上のキュヴェは、並の生産者の同キュヴェの (仕入値で) 2倍近く高値ですが、その価値は有ると思います。

そしてこのドメーヌのワインは、何年のどのキュヴェでも 開くまでに相当時間が掛かりますので、抜栓時間が美味しく飲むための鍵を握っていると言っても過言ではありません。

話が逸れました・・・

リュー・ディを調べるため、
やはりブルゴーニュに行って確かめて来ないといけません・・・
あくまでも仕事で・・・

 

ドメーヌ ミッシェル・グロ・・・

1860年から現在まで1度も分割されずに

一族が唯一単独で所有してきた

思い入れの深い畑。

《ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ “クロ・デ・レア”》

ヴォーヌ・ロマネ村南側の入り口を入り、徒歩5分。

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ドメーヌ ルロワの道を挟んだ正面にその畑はあります。

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グロ家が所有するトップ・キュヴェは御存じ
《リシュブール グラン・クリュ》。

実は巷でいわれている、

「優しい兄が可愛い妹に一番良い畑を(相続の際)譲った」

であるとか

「最上の畑は、才能が有る人間が任される」

等の話は誤りです。

1995年にジャン・グロ氏から生前分割相続されたその際、畑の細分化を防ぐ為に可能な限り畑単位での相続を余儀なくされました。

細分化を防ぎたかった畑は、一族がモノポールを護って所有してきた
2.12ヘクタールの1級畑

《クロ・デ・レア》o0405072012522177737
(2009年はクロ・デ・レア取得150年記念エチケット)

人望厚い長男のミッシェル・グロ氏がこの畑をモノポールのまま相続することになりましたが、等分相続ですので 何らかの畑を諦めなければなりませんでした・・・

代償は、特級畑 《リシュブール》 相続権の放棄。

ですから、ドメーヌ ミッシェル・グロは特級畑《クロ・ド・ヴージョ》を 0.20ヘクタール所有していますが、

ドメーヌのフラッグシップはあくまで
1級 モノポール《クロ・デ・レア》というスタンスです。

決して主張してくるタイプのワインではありませんが、漏れ聞こえてくるミッシェル・グロ氏の人柄にシンクロしているようで、とても好感がもてます。

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来歴を知ってからワインをいただくのは、より一層楽しいものです。

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「クロ」と呼ぶには、余りにも立派な囲い壁を有するクロ・デ・レアの畑。

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その畑の前に在る立派な物置小屋というか、畑道具などが置いて有る家。

 

中にはドラムセットが設置してあり、どなたかの

御子息が、力一杯叩いてたのですが、プロ並みにお上手でしたので、しばらく聴き入ってしまいました。

 

因みに、この明るさですが、午後22時30分です。

ヴォーヌ・ロマネ の ワインを選ぶ ・・・

湯水のごとく涌き出る資金力がある場合は別ですが、大抵は そんなに毎日
《DRC社》や《ドメーヌ ルロワ》
のワインを飲めるわけでは無いと思います・・・それでは、何を飲めば気分を味わえるか。

味覚は、個人ごとに千差万別ですので、

「《ロマネ・サン・ヴィヴァン》を飲んでみたいけど、今日はそんなに予算が無いのでルロワは無理そう・・・
というかそもそもリストに無い。どうしよう・・・」

と思っているとき、

店側に
「このワインは〈ルロワ〉の
《ロマネ・サン・ヴィヴァン》にとても似た味わいです」
と言われて、全く関係ない産地のワインを提案されても

「本当かな?」

と思いますし、いくらリーズナブルだからといっても ちょっと興醒めです。

味覚はとても不確実で、他人と共感するのが難しいカテゴリーですし、一番好みが出やすい分野でもありますので、無責任な提案はなるべくしたくありません。

でも何とかして、高嶺の華のワインに近づきたい。

醸造方法や除梗、全梗での発酵の違いで共通点を無理矢理関連付けるのは、やはり

「本当かな?」

と思われてしまいます。

樽のトースト加減ひとつで印象は大きく変わることがわかってますから、開けてみないとわからない状況でのお薦めは出来れば避けたい。

となると、客観的事実として不動なものはただひとつ

「テロワール」

これなら地図上で物理的に説明がつくし主観は排除出来るので、細かなニュアンスが伝わったかどうか心配する必要がない。

つまり、例えば 〈ドメーヌ ルロワ〉の真隣の畑で《ロマネ・サン・ヴィヴァン》を造っているのは誰?ということ。

(仮に味わいのベクトルが違ったとしても、飲み比べるわけではありませんし、隣の畑と知って飲むのは、感慨深いものがあります)

よく言われている

「ブルゴーニュは道を一本隔てただけでワインには違いが表れる」

その通りなのですが、近年は

「造り手の技量、センス、葡萄の栽培方法によってもワインは変わる」
を付け加える必要があります。

成る程、どのみち 「造り手が違えば全く違うワインになる」のだったら

「せめて畑は近いほうが良い」

それが半額か、それ以下で飲めるなら納得して頂く理由としては十分で、ブルゴーニュでは畑の所有区画はとても大事です。

《ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ》社の
《ロマネ・コンティ》は、とても高価なワインということで有名ですが、
道の一本隔てずに

《ラ・ロマネ》

《リシュブール》が有りますし、

マダム ルロワ仰る所の “田舎道” を挟んで良いなら、南方向に

〈ドメーヌ フランソワ・ラマルシュ〉の《ラ・グランド・リュ》

県道974号線方向に
〈ルイ・ラトゥール〉の
《ロマネ・サン・ヴィヴァン》があります。

上記のワインは、店売りで
《ロマネ・コンティ》より “ゼロ” がひとつ少ないか、それ以下。

《ロマネ・コンティ》の北隣は同じくDRC社の
《リシュブール》ですから、

o0405072012519041043高嶺の華に変わりはありませんが、
さらにその右隣なら

〈ドメーヌ ティボー・リジェ・ベレール〉の《リシュブール》が有り、それは手が出ない金額ではありません。


ちなみに《ロマネ・サン・ヴィヴァン》、〈ルイ・ラトゥール〉の区画は
o0405072012519059336《ロマネ・サン・ヴィヴァン》の中でも最高の区画といわれているのに、瓶詰め本数が多いい為 随分とリーズナブルですし、

〈ドメーヌ ルロワ〉と

〈アラン・ユドロ・ノエラ〉と

〈ジャン・ジャック・コンフュロン〉

の現在の所有畑は全て元々
〈ドメーヌ シャルル・ノエラ〉が所有していたひとつの畑でしたから、
まったくの地続きで、夏期剪定の前なら どこまでが誰の畑か見分けがつかない位ですので、予算にあわせて 《ドメーヌ アラン・ユドロ・ノエラ》を選び分けても理にかなってます。

冒頭に書いた 〈DRC〉と〈ルロワ〉はいささか極端な例としても、ヒエラルキーのトップを差し替えるだけで応用が効きます。

(グラン・クリュのすぐ隣のプルミエ・クリュとか有名なプルミエ・クリュの隣の村名畑とか)

前提としてまず どの畑のワインが飲みたいのか決まっている必要がありますが・・・

《クロ・ド・ヴージョ グラン・クリュ》の所有者区画表は何年かに1度改定され公表されていますが、それ以外の畑の所有区画は公にされていませんので、やはり現地に赴き地道に情報収集するしか無いようです。

ブルゴーニュに行かないと・・・

あくまでも仕事です・・・