グラン・メゾン・・・


先日の定休日、友人からの誘いで業界の大先輩が経営するレストランにお邪魔して参りました。

友人がそのレストランに勤めて居た事もあり、シェフは勿論の事、旧知のソムリエ氏、他 スタッフが居たりして 終止和やかな空気の中、食事をすることができました。

20年振りに伺ったそのレストランは、一部改装されてはいたものの、殆ど28年前のオープン当事より変わり無く、住宅街の一軒家レストランという難しい条件のなか、粛々と維持されていました。


凄い事だと思います。

参加者8人中、5名の方が初対面でしたが、全員が代官山在住の御近所メンバーという事で、早いうちから緊張も解け、御近所話で盛り上っていると、

何故か お店のソムリエ氏が私に分厚いワインリストを・・・

さてはワイン好きが顔に出てましたか・・・


皆様からは「鈴木さん 好きに選んでよ」

と有り難い御言葉を頂戴しましたが、予算はどのくらいか、ましてや皆さんの御好みもわからない。

これは困った。

オーダーするのには、自分の中で随分と葛藤が有りました。

わかりました、一般の常識的金額の中から選ばせて頂きます。

シャンパーニュは、ポル・ロジェ NV。


流石グランメゾン。

エピの倍の金額。敵いません・・・

白は考えず、赤ワイン。

私に任せるということは、

ブルゴーニュ

で良いのですね。

了解。


まず2005年のブルゴーニュの赤がかなりの本数オンリストされていましたが、それらは候補から外します。

メインのお肉料理が
エスニック・テイストのソースらしいので、
ジュヴレイからシャンボールまでで考えました。

熟成感が欲しかったので、なるべくなら古いヴィンテージの物をと思ってリストを見ていると、
ニュイの北側で一番のオールド・ヴィンテージは2004年。
造り手が素晴らしければ間違いの無いヴィンテージですので、年代から造り手を見てみると・・・
(またか と思われるのを重々承知のうえで・・・)
造り手は

《ドメーヌ ジョルジュ・ルーミエ》

間違いない。

畑は 1級 クロ・ド・ラ・ブシェール 2004年。


クリストフ氏のラインナップの中でもモレ・サン・ドゥニ村のワインなら以外とリーズナブルですので、皆様に過度な負担をお掛けすること無く済みそうですし、同じ正規物のワインを試飲したことが有りますので安心です。

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(写真は失念したので、我が家の2010年を替わりにアップさせて頂きます)

御料理との相性もとても良く、抜栓直後から開いた その柔軟さは、2004年というヴィンテージの恩恵に他なりません。

今回は、東日本への復興チャリティーディナーという趣旨の集まりでしたので、お店側もかなりのサーヴィスをしてくれていたと思います、シェフ有り難う御座いました。

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20年振りにお会いした三國シェフ、相変わらずの御活躍で、私もモチベーションを頂きました。