《ドメーヌ ルロワ》が
〈ミュジニー グラン・クリュ〉を手に入れたお話。
その時ご紹介した、
《ドメーヌ ダニエル・モワンヌ・ユドロ》
今年に入ってバック・ヴィンテージのオファーが増えてきました。
今回オーダーしたのは、2003年のシャンボール・ミュジニーの村名ですが、
〈ミュジニー グラン・クリュ〉
〈ボンヌ・マール グラン・クリュ〉
〈プルミエ・クリュ アムルーズ〉
等、マダム ルロワや
《ドメーヌ ドルーアン・ラローズ》に畑を売却する前の貴重なワインが続々入荷です。
(2003年というヴィンテージキャラクターを鑑みて試飲したところ、やはりこのドメーヌも一流の造り手でした・・・)
ストックワインをリリースするという事例は良く有る事で、
例えば・・・
モレ・サン・ドゥニ村の
《ドメーヌ ジャン・ラフェ》。
2001年に当主 ジャン・ラフェ氏 引退後、ドメーヌストックのジャン・ラフェ名義ワインを少しずつリリースしていますね。
今現在 ご子息のジェラール・ラフェ氏が後を継いで、というか
《ドメーヌ ジェラール・ラフェ》名義でワインを造っていまして、お父様のワインとは若干趣が異なるワインをリリースしているので、以前からの愛好家は、
ジャン・ラフェ氏が小出しに
リリースする
〈シャルム・シャンベルタン〉や
〈クロ・ド・ヴージョ〉、
〈シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ〉
などを楽しみに待っています。
ちなみに私もジャン派ですので、ときどき出荷されるバックヴィンテージ(特に〈シャルム・シャンベルタン〉)を楽しみにしているくちです。
話しは戻りますが、《ドメーヌ ダニエル・モワンヌ・ユドロ》で私が一番気に入ったのが〈ボンヌ・マール グラン・クリュ〉でした。
〈ボンヌ・マール〉といえば・・・(ボンヌ・マールの畑。こちらは、モレ・サン・ドゥニ側)
先日、ティボー・リジェ・ベレール氏とのテイスティング・セミナー中、
氏に「モレ・サン・ドゥニ村には幾つグラン・クリュがあったか?」と最前列に陣取っていた私に質問がありましたので、
「5つ」と答えると、
「えっ?4つだよね?」と仰ったので、
「いやいや、〈ボンヌ・マール〉は
モレ・サン・ドゥニ側にも1.52ヘクタールあるから
〈クロ・ド・ラ・ロッシュ〉
〈クロ・デ・ランブレイ〉
〈クロ・サンジャック〉
〈クロ・ド・タール〉
とあわせて5つですね」と答えたら、
「あ~そうなんだ」と仰ってました。
生産者にはどうでも良い事の様です。
〈フォージュレイ・ド・ボークレール〉が〈ブリューノ・クレール〉からのフェルマージュでワインを造っていますが、その区画がまるっきりモレ・サン・ドゥニ側の《ボンヌ・マール》で、ブリューノ・クレールはモレ側の《ボンヌ・マール》の9割を所有していることになります。《ボンヌ・マール グラン・クリュ》の表土。
ここから左方向がシャンボール・ミュジニー側のボンヌ・マール グラン・クリュ。
以前は国道74号線でしたが、2006年から県道974号線になってます。
それにしても、《ドメーヌ ダニエル・モワンヌ・ユドロ》のエチケットは剥がしにくいです。
ボルドーワインでは、サンテステフの《コスデストゥーネル》が剥がしにくいのです。