ニュイ・サン・ジョルジュ村の
《ドメーヌ ティボー・リジェ・ベレール》
当主「ティボー・リジェ・ベレール氏」
来日に伴い行われた試飲会にお邪魔して参りました。
「コント・ジェネラル・ルイ・リジェ・ベレール」の末裔で、
《ラ・ロマネ》をモノポールで所有するヴォーヌ・ロマネ村の
《ドメーヌ コント・リジェ・ベレール》の
「ルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏」とは親戚筋にあたります。皆様ご存知の様に、今のところニュイ・サン・ジョルジュ村にはグラン・クリュが制定されていませんが
「ティボー・リジェ・ベレール氏」、
《ドメーヌ アンリ・グージュ》の
「グレゴリー・グージュ氏」など有志が13人集まり、一級 レ・サン・ジョルジュ昇格運動を行っていて、かなりの確率でグラン・クリュ認可、認証されるのではないかと言われている事は再三このブログで紹介せさて頂いてます。
トップキュヴェは
“リシュブール”
“クロ・ド・ヴージョ”なのですが、
やはり
“レ・サン・ジョルジュ”の品質の高さには目を見張るものがありますし
「リジェ・ベレール氏」ご本人もこのワインがドメーヌのフラッグシップであると仰ってました。
その一級”レ・サン・ジョルジュ”の垂直試飲となれば興味がない訳がありません。
ヴィンテージは
2005年、2007年、2008年、2009年の4ヴィンテージ。
ダブルデキャンタージュ、尚且つ2時間以上前の抜栓にも関わらず、まだまだ閉じぎみだった2005年。
リジェ・ベレール氏は、
「持っていることを忘れた時が”飲み頃”でしょう」
と仰ってました。
2007年と2008年は食事に合わせるワインとして最適で、抜栓後早い段階で開き始めました。
(試飲終了後に自分のテイスティングノートを見直すと、ブラインドの段階で2008年より2007年の印象が上回っていました)
2009年は、
グラスに注がれた直後から硬いながらもポテンシャルは発揮していたのですが、他のワインを試飲してから約10分後 再び口にすると、若いヴィンテージなのに気難しさが全く無くなっていて、一番余韻が長かったのには驚きました。
既に美味しく飲めるし、熟成にも耐えうる2009年のヴィンテージキャラクターに則ったワインです。
2009年を購入しておいて正解でした。
予定時間を30分過ぎるという熱いセミナーで、本では読んだことの無い情報を教えて頂けました。
例えば、ジュヴレイ・シャンベルタン村とヴォーヌ・ロマネ村には何故グランクリュ畑がこんなにも多いのか、とかニュイ・サン・ジョルジュ村にグラン・クリュ畑が無い理由とか・・・
既出の情報(「アンリ・グージュ」がINAOのメンバーだったから。であるとか、土壌が数値的に優れているからとか・・・等々)以外の・・・何しろワイン好きが聴いていて面白い情報です。
ボトルにサインを頂きましたが、トップキュヴェの”リシュブール”にして頂こうか、フラッグシップの”レ・サン・ジョルジュ”に頂こうかギリギリまで迷った末に、ドメーヌ フラッグシップの”レ・サン・ジョルジュ” 2009年 に頂く事にしました。
ティボー・リジェ・ベレール氏、ジェロボームの皆様お疲れ様でした。