日別アーカイブ: 2013年4月3日

ドメーヌ フィリップ・パカレ・・・

正規代理店による生産者来日に伴い行われた試飲会にお邪魔して参りました。

昔ながらの製法に近年の技術を組み合わせて、本物のブルゴーニュワインを造り続ける 自然派の旗頭にして化学的理論派の造り手。

エピのオープン以来ワインリストに掲載されているドメーヌです。

ドメーヌ フィリップ・パカレ当主

フィリップ・パカレ氏。

『野性酵母を守る為』

このドメーヌのワイン造りはここから始まってます。

昔ながらのピジャージュの方法も、全梗発酵も、発酵中に温度管理をしないのもこの為の事です。

やはり、哲学を持った造り手の話は頭にスッと入ってきて本当に面白く、参加者全員聞き入ってしまいました。

パカレ氏の来歴については、知らない方は居ないと思いますので割愛しますが、ブルゴーニュを代表する造り手の一人であることに異論のある人は居ないでしょう。
ワイン造りに関して 質問すれば何でも即答してくれます。

まるで醸造学校の講師。

今回、数多ある全房発酵のメリットの中のひとつ(今まで、本などでは知り得なかった事)を聞くことが出来てとても有意義でした。o0400030012486277865ヴィンテージ毎に異なるワインの色調等について伺ったところ、
「毎年同じ方が変だと思う。ヴィンテージを映し出しているのだからそれで良いし、土壌も毎年進化しているから違いが有って当然だと思う」

パカレ氏のワインは、最初凄く色が薄く見えるのですが、口に含むと複雑で深遠。
とても不思議な感覚に陥ります。

「伝統的なスタイルで本物のブルゴーニュワインを造りたい」
と 仰っていたのがとても印象的でした。


最後に 「ワインにとって色は重要ですか?」
の私の質問には・・・
「NON」。

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パカレさん、テラヴェールさん、貴重なお時間を有難う御座いました!

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