ドメーヌ ジャック・プリウール ミュジニー グラン クリュ 2008年・・・


粘土質が多い リューディ・コンブ・ドルヴォーの特徴である、少しスパイシーな香りが見事に表現されています。

力強さと気品を備わせる為、リスクを承知の上での遅摘みが功を奏していて、その存在が表す高級感は上品の一言。

“ミュジニーに果梗は必要無し”との考えから100%除梗。

過剰なタンニンを抽出しないように例年並みの色にならなくても《良し》とした2008年。

ピジャージュの回数を減らし抽出を抑え気味にした事で、除梗発酵なのに色は若干薄目ですが バランスを考えた結果の事です。

新樽100%の恩恵によるタンニンの安定が見てとれ、エレガントさの演出に一役かっています。

味わうと、樽が見事に溶け込んでいて
短く無かった樽熟成の期間を伺わせてくれます。恐らく23~24ヶ月。

DRC並みの長期にわたる樽熟成。

先日 試飲の機会に恵まれた ドメーヌ ジャック・プリゥール

《ミュジニー グラン クリュ 2008》

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最良の区画とは言い難いパーセルから造り出される 平凡だと言われたヴィンテージの このミュジニーが素晴らしく美味しい。

(実は2008年のワイン、天候だけでみると優良年とは言えませんが、出来上がったワインは素晴らしい品質の物が多く、そろそろヴィンテージ チャートを書き換えても良いのでは?と思います・・・
もっとも ブルゴーニュワイン好きは ヴィンテージチャートを気にしてないですけど・・・)

畑仕事が8割~9割といわれているワイン造りに於いて、醸造責任者の仕事とは何かをナディーヌ・ギュブランさんはこのワインで教えてくれます。

是非お試し下さい。