マダム ラルー・ビーズ・ルロワがそうしたのですから、実際グラン・クリュのクオリティではなかったのでしょう。
雹害などにより、随分と早い段階で 各クリマ、リューディ毎の仕込みを断念したみたいです。
“ご病気だったご主人に付き添っていた為、満足な畑の世話を出来なかった” 事も重なり
2004年、ドメーヌ ルロワは一切のグラン・クリュとプルミエ・クリュを出荷しませんでした。
例え収益が例年の3分の1に落ち込むとしても、納得出来なかった作品を特級や1級ワインとしてリリースする事は マダムのプライドというか、責任感が許さなかったのでしょう。
この《ヴォーヌ・ロマネ》村名ワインには、マダムがヴォーヌ・ロマネ村に所有する畑の葡萄がすべてアサンブラージュされています。
わかっているだけでも、《リシュブール》《ロマネ・サン・ヴィヴィン》のグラン・クリュ2つ。
《レ・ボーモン》《オー・ブリュレ》の1級畑2つ。
畑名付きの村名 《レ・ジュヌヴィエール》
値段は1級ワイン並みか、それ以上。
少なくとも デクラセされたワインですから、味わいに対する過剰な期待は禁物です。
でも”リシュブール”や”ロマネ・サン・ヴィヴァン”がアサンブラージュされていると知れば、試してみたくなるのも人情です。
そう思っていた矢先
正規インポーターの倉庫にデッドストック物が1本だけ眠っているとのお話・・・早速 ルロワ担当のS氏にオーダーした所、譲って頂く事ができました。
状態は・・・
ドメーヌ ルロワ から 当時、高島屋に直接納品された品ですから期待が持てます。
2006年当時は多く見かけましたが今では珍しいワインになりました。
勿論エピでご注文頂けますので、ご興味が有れば幸いです。
2004年物を最後に飲んだのは5年位前になりますが、その後 どの様に変化しているのか・・・グラン・クリュと1級が造られなかった年の珍しくも楽しみな1本です。